入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

     ’22年「冬」(11)

2022年11月15日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

    Photo by Ume氏

 雨が降っている。霧が深い。午前6時半の気温は2度と、寒気が入ってきているとの予報だったが、いつもと比べたらかなり高い。多分この雨は一時的で、しばらくすれば止み天気は回復に向かうだろう。
 念のために天気予報を見ようとテレビを点けたら、東京を始め各地の寒そうな様子や、通勤者のそれに対する声を伝えていた。ここではいつもよりか6,7度高くて暖かいと思っているのだから、10度を割ったくらいで騒ぐのは大袈裟だと思うが、まあ、向こうからすれば、こっちこそが異様だと言うのだろう。

 富士見のゴンドラが止まり、山は本来の静けさを取り戻したと思っていた。ところが、きょう15日は猟が解禁になる日だ。これからは銃を携えた見知らぬ人が来て、この週辺もかなり物騒な雰囲気になる。国有林でも、共用する牧場へは立ち入りを断るが、それで悶着が起こることもあったりする。
 猟の解禁日までに、ここの囲い罠での鹿の捕獲を当てにされていたが、駄目だった。周囲にはあれだけたくさんの鹿たちがいるというのに、罠の中の塩を無視して、たった1頭すら誘いに応じなかったのは、敵ながら天晴れと褒めてもいいだろう。

 冬のテント泊、それも単独が流行っているらしい。それを称して「ソロキャン」などというおかしな片仮名語が使われているようだ。何でもやたら外来語っぽくすれば化粧でもしたような気になるのかも知れないが、それで誰もが美しくなるとは思えない。
 単独を好む人たちは、周囲に似たような人たちがいることを前提としているのか、それとも本当は誰もいない場所、例えば山の中で、孤独を味わいと思っているのか、どちらだろうか。
 いや、敢えてそんなふうに分けることもない。今の季節、晴れて良し、曇って良し、渋い初冬の山の雰囲気をじっくりと味わってほしい。

「ヤギを売ってくれませんか」と、朝から若い女の人の電話。ここが牧場だからヤギもいると思ったのだろうか。
 本日はこの辺で。
 

 
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