将棋サーフィン。
川端康成「名人」を手に取ってみた。旺文社文庫 昭和45(1970)年2月。
あ、囲碁の方の 名人 だった。
にわか将棋注目者の私にして、囲碁方面もとんと分かりません><。
うっすらと聞き覚えのあった言葉「封じ手」に少し目を覚まし
「駄目」に ナルホド、「成金」みたいな流れなのね、と 初めの一歩的感慨を持ち、その辺りで
…読み続かなくなりました。
久しぶりに手にした 旺文社文庫 は、今に見ても過去に見ても 充実した解説群。
川端処女作が 「十六歳の日記」 であることを知ることができて
ぼんやりワタクシが 十六歳をそのまま受け取ることの無きよう、
「(…年齢はすべて数えどし)」と それこそ駄目出ししてくれています。
よって、処女作は 「十六歳(十四歳)の日記」。
現在・将棋快進撃者の14歳・15歳にどこか袖振り合うようで
こじつけながらに 少しうれしかった。
解説群、と書いたからにはたくさんあって
作者解説、作品解説、参考文献、年譜、と 至れり尽くせり。
中には 解説者が思い出広げるあまり、著名な評論家や哲学者に囲碁を教えたはいいが
その飲み込みの悪さに呆れているくだりもあって、
小林さんも三木さんも いやはや形無しでありました。