市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

定額給付金・・・申請書を郵送した安中市民にもようやく支給へ

2009-06-05 17:05:00 | 困ったちゃん岡田義弘・元市政
■他のほとんどの自治体では、とうの昔に支払われた定額給付金ですが、安中市ではまだ支給されていない人が多数いるため、世帯主がまとめて請求している家族の場合、「あなた!ネコババしたんじゃないの?」とカミさんに詰め寄られる旦那さんや、お年寄りから息子夫婦に「使い込むほど、家計が大変なのかい?」と余計な気を使わせるケースなど、かなりあるようです。

 それはともかく、当会のメンバーの皆様のご家庭でも、3月30日に申請書の発送を受けて、4月上旬にはいちはやく必要事項を記入して、郵送していたのに、まだ振り込まれいないので、「いったいどうしたのでしょうね?」という問い合わせが、事務局に殺到したので、さっそく、安中市役所企画課定額給付金対策係に電話で問い合わせました。

■担当者の説明によると、いっぺんに、申請書を郵送した後、最初の10日間で、なんと1万通もの記入済み申請書がどっと郵送で送り返されてきたのと、市役所に持参してくる市民も多く、てんやわんやになったということです。

 「市民の個人情報を扱っているため、外部委託もできず、予想だにしなかった事態に対しても、担当係3名で処理しなくてはならず、一時はどうなることかと思いました」と、担当者は当時を振り返って、こう感想を漏らしています。

■当初は、直接本人確認ができることから、申請書を持参した市民への対応を優先し、それが一段落した4月中旬以降になって、ようやく、1万通を超える郵送分の処理に取り掛かれるようになったのだとか。

 1万通をこえる郵便物との格闘は、まずひとつひとつ封を切る作業だけでも大変で、それから、中に同封された書類をひとつひとつ確認し、必要であれは、電話で本人に確認しつつ処理作業をすすめたため、当初「振込みまでの所要日数は40~50日程度」と通知をしてしまったが、実際には、郵送した多くの市民に対して、それ以上の日数がかかり、「たいへんご迷惑をおかけしてしまいました」と釈明がありました。

■「市役所に持参した場合、直接本人確認や、通帳確認もできるから、手続きが早くできた」という説明ですが、考えてみればおかしなことです。それならば、そのように、最初の通知で説明しておくべきだったのではないのでしょうか。

 金融機関には、毎月8日と20日に、確認の済んだ順にまとめて振り込み手続き依頼をして、その後約1ヵ月後に、各世帯主の、或いは指定された銀行口座に定額給付金が振り込まれるそうです。最初にいち早く郵送で申請書を送った1万余の市民らの分も、ようやく確認作業のピークを先月、終えたので、6月中旬までには、残りの市民の口座にも振り込まれるメドがたったとのことですが、結果的に申請書を郵送してから70日以上も時間がかかったわけです。

■また、必要書類に関する指示内容に、あいまいな表現があったため、案の定、郵送で戻ってきた記入済みの申請書の1割に不備が見つかったそうです。一方、市役所に申請書を持参した人は、書類の不備があったらその場でコピーも取れるため(有料)、対応が早く済んだということです。郵送の場合は、直ぐに必要な書類の確認ができないため、ますます後回しにされたことになります。

 ほかの自治体では、郵送後僅か1週間で振り込まれたケースも当たり前だったそうですが、我らが安中市の不効率性を象徴する今回の定額給付金騒動でしたが、ようやく、終幕を迎えることができるようです。これで、市内各所で「崩壊の危機」に瀕していたご家庭でも、円満な家族関係が復活できることになり、ほっとする市民の皆さんもさぞ多いことでしょう。

■でも、きちんと口座に入金が確認されないうちは、安心できません。こう思う市民が少なからずいらっしゃるのも、タゴ51億円事件を許した我らが安中市の特有現象ならでは、と言えるでしょう。なお、6月11日に振り込まれる人には、来週月曜日に、振り込み予告通知が郵送で届くとのこと。いまさら、3日前に通知されても、切手代の無駄だと言えます。また、遅れた事情や理由について、なぜホームページなどで事前に報告しなかったのか、今後に課題を残す市役所の今回の対応でした。

【ひらく会事務局】
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする