市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

安中市長選の争点の庁舎移転問題…アンケート費用の無駄を指摘した住民監査請求を門前払いした市監査委員

2022-04-08 23:01:00 | 安中市庁舎建替えに伴う予算過大問題
■まもなく火ぶたが切られる安中市長選挙ですが、昨年、市庁舎建て替えについて安中市が行った市民アンケートの結果、現在地での建て替えを望む市民が過半数を占めたにも関わらず、アクセスの悪い安中高校跡地に移転立替えを決意した執行部と、それを認めた現市長に対して、市民アンケートにかかった費用の返還を求める住民監査請求書を2月18日に安中市監査委員に提出しておりました。
 その後2月28日に請求書の内容に誤記があることを指摘され、3月9日に修正版を監査委員事務局に手渡していたところ、1か月もしないうちに配達証明で留守中に通知がきました。4月8日に郵便局で受け取ってみると、なんと「本請求を却下する」という内容でした。


配達証明付きで4月7日に届いた市監査委員からの通知が入った封筒
■当会が2月18日に市監査委員あてに提出した住民監査請求書は以下のとおりです。

*****2/18住民監査請求書*****PDF ⇒ 20220218zisapgpjl.zip
           安中市職員措置請求書

安中市長に関する措置請求の要旨

1 請求の要旨
 (1) 請求の対象となる機関、職員
   安中市長茂木英子
 (2) いつ行われた、どのような財務会計行為か
   対象となる財務会計行為は、安中市長が令和4年4月5日から30日までの期間に実施した「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」に係る公金の支出です。
 (3) その行為が、違法または不当であるとする理由。
   安中市長は、市庁舎建設についての市民の意向を確認するためのアンケート調査を実施しました。その結果、現在の場所における市庁舎建設を望む市民が最も多くを閉めました。
   それにもかかわらず安中市長は、安中高校跡地に市庁舎を建設するという方針を決定しました。
   すなわち、市の幹部職員らが当初から企てていた安中高校跡地での市庁舎建設を追認したことで、市民の意向(民意)がないがしろにされたことになりました。
   そうであるため、市民を対象とした当該アンケート調査に要した費用の支出は、地方自治法第2条第14項の「地方公共団体は、その事務を処理するに当っては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」とする規定に違反します。
 (4) どのような損害を与え、または与えるおそれがあるか
   20億円程度の予算で必要最小限の耐震化を図れる現在地における市庁舎建設を望む意見が最も多いという結果を示したアンケートは、市民の民意でもあります。その民意に反して、安中高校跡地に50億円を超えるとも目される巨額の市庁舎を建設することは、これまでことあるごとに安中市の厳しい財政状況を公言していた市長の説明とは真逆の決定です。
   さらに平成7年度に安中市役所を舞台に発生した地方自治体では空前絶後の巨額詐欺横領事件においては、現在もなお、元職員の尻ぬぐいを安中市が連帯保証人となって、群馬銀行に市土地開発公社が公金から24億5000万円を平成10年以降、最大103年間にわたり支出し続けている現状が厳然として存在しています。
   その一方で、市土地開発公社の連帯保証人の安中市長は、原因者の元職員に対して、毎月末に1万円の返済、それも元職員の任意の支払いに委ねている市土地開発公社の債権回収履行の怠慢ぶりを黙認しています。その結果、依然として安中市は、元職員に対する債権元金2,223,092,000円のうち、令和3年12月1日現在、2,207,741,500円の残高、及び、これに加えて元職員への遅延損害金の累計約25億円余りを、未回収債権として抱え込み、その金額は減少するどころか、日々積み増されています。
   こうした事情を承知しながら安中市長は、地方自治法と地方財政法が定める「最少の経費で最大の効果」を無視した事務処理により、無駄な市民アンケート調査を行い、以下の損害を安中市に与えました。(
①直接的支出(内部経費:160,320円、外部経費:958,430円。これらの合計=)                  1,118,750円
②間接的支出(労務経費:職員一人当たり労務費年額720万円と仮定。月額60万円×4か月=)                2,400,000円
③①+②の総計                   3,518,750円
   なお、上記の元職員に対する巨額の債権(公金)の賦課・徴収を怠る事実については、すでに今年度未までの債権回収に向けた是正措置を安中市に要請しており、その動向を見据えてから別途住民監査請求を行うことにしています。
 (5) どのような措置を請求するのか。
   現在、民意を無視して強行している市庁舎建設計画を白紙に戻し、前項に記した違法不当に支出した公金を安中市長に損害賠償請求として求めるなど、必要な措置を講ずるよう勧告されることを求める。

2 請求者

  住 所   群馬県安中市野殿980

  氏 名   小川 賢(自署)

 地方自治法第242条第1項の規定により、別紙事実証明書を添え、必要な措置を請求します。

 令和4年2月18日

 安中市監査委員 (あて)

※ 添付書類

事実証明書1 【情報提供・補足資料】市民アンケートに関連して市が支出した費用に関する一切の情報
**********

■その後、2月28日に監査委員事務局から合計額に誤記があるとして、補正命令が来たので、補正版の住民監査請求書を3月9日に提出しました。この補正に要した期間は、60日の審査期間としてカウントされないことになっています。

*****3/9補正した住民監査請求書*****
          安中市職員措置請求書

安中市長に関する措置請求の要旨

1 請求の要旨
 (1) 請求の対象となる機関、職員
   安中市長茂木英子
 (2) いつ行われた、どのような財務会計行為か
   対象となる財務会計行為は、安中市長が令和3年4月5日から30日までの期間に実施した「安中市役所の庁舎整備等に関する市民アンケート」に係る公金の支出です。
 (3) その行為が、違法または不当であるとする理由。
   安中市長は、市庁舎建設についての市民の意向を確認するためのアンケート調査を実施しました。その結果、現在の場所における市庁舎建設を望む市民が最も多くを占めました。
   それにもかかわらず安中市長は、安中高校跡地に市庁舎を建設するという方針を決定しました。
   すなわち、市の幹部職員らが当初から企てていた安中高校跡地での市庁舎建設を追認したことで、市民の意向(民意)がないがしろにされたことになりました。
   そうであるため、市民を対象とした当該アンケート調査に要した費用の支出は、地方自治法第2条第14項の「地方公共団体は、その事務を処理するに当っては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」とする規定に違反します。
 (4) どのような損害を与え、または与えるおそれがあるか
   20億円程度の予算で必要最小限の耐震化を図れる現在地における市庁舎建設を望む意見が最も多いという結果を示したアンケートは、市民の民意でもあります。その民意に反して、安中高校跡地に50億円を超えるとも目される巨額の市庁舎を建設することは、これまでことあるごとに安中市の厳しい財政状況を公言していた市長の説明とは真逆の決定です。
   さらに平成7年度に安中市役所を舞台に発生した地方自治体では空前絶後の巨額詐欺横領事件においては、現在もなお、元職員の尻ぬぐいを安中市が連帯保証人となって、群馬銀行に市土地開発公社が公金から24億5000万円を平成10年以降、最大103年間にわたり支出し続けている現状が厳然として存在しています。
   その一方で、市土地開発公社の連帯保証人の安中市長は、原因者の元職員に対して、毎月末に1万円の返済、それも元職員の任意の支払いに委ねている市土地開発公社の債権回収履行の怠慢ぶりを黙認しています。その結果、依然として安中市は、元職員に対する債権元金2,223,092,000円のうち、令和3年12月1日現在、2,207,741,500円の残高、及び、これに加えて元職員への遅延損害金の累計約25億円余りを、未回収債権として抱え込み、その金額は減少するどころか、日々積み増されています。
   こうした事情を承知しながら安中市長は、地方自治法と地方財政法が定める「最少の経費で最大の効果」を無視した事務処理により、無駄な市民アンケート調査を行い、以下の損害を安中市に与えました。(
①直接的支出(内部経費:170,320円、外部経費:958,460円。これらの合計=)                  1,128,780円
②間接的支出(労務経費:職員一人当たり労務費年額720万円と仮定。月額60万円×3.5か月=)              2,100,000円
③①+②の総計                   3,228,780円
   なお、上記の元職員に対する巨額の債権(公金)の賦課・徴収を怠る事実については、すでに今年度未までの債権回収に向けた是正措置を安中市に要請しており、その動向を見据えてから別途住民監査請求を行うことにしています。
 (5) どのような措置を請求するのか。
   現在、民意を無視して強行している市庁舎建設計画を白紙に戻し、前項に記した違法不当に支出した公金を安中市長に損害賠償請求として求めるなど、必要な措置を講ずるよう勧告されることを求める。

2 請求者

  住 所   群馬県安中市野殿980

  氏 名   小川 賢(自署)

 地方自治法第242条第1項の規定により、別紙事実証明書を添え、必要な措置を請求します。

 令和4年2月18日(当会注:補正版は3月9日に直接事務局長に手渡しました)

 安中市監査委員 (あて)

※ 添付書類

事実証明書1 【情報提供・補足資料】市民アンケートに関連して市が支出した費用に関する一切の情報
**********

■そして、冒頭の報告のとおり4月7日に監査委員事務局から配達証明で郵送されたのですが不在のため、4月8日に安中郵便局の窓口で受領しました。その場で開封してみると、案の定、却下通知でした。

*****4/7監査結果通知*****PDF ⇒ 20220408zm.zip
                       安監発第1943号
                        令和4年4月6日
請求人 安中市野殿980番地
     小 川  賢 様

                安中市監査委員 田 島 龍 一

                安中市監査委員 今 井 敏 博

        安中市職員措置請求書について(通知)

 令和4年2月18日付けで提出のあった措置請求について、監査した結果を下記のとおり通知します。

                記

1 監査の結果
   本請求を却下する。

2 理由
   住民監査請求は、安中市の長若しくは職員による違法・不当な公金支出等により、安中市が被害を被ったと認められることが請求の要件である。
   請求人が問題としている庁舎建設に関する市民アンケートについては、アンケート自体、広く市民の様々な意見・意向を集約し、市政に反映するための有効な方策である。
   また、新庁舎建設の方向性については、請求人が本請求書において問題提起する市民アンケートのほか、安中市庁舎に関する懇談会、市議会庁舎建設等特別委員会からの要望書等、総合的に判断したものと解する。
   以上のとおり、庁舎建設に関する市民アンケートについて、安中市に損害を及ぼしたとは認められない。
**********

 さっそくその足で、市役所の監査委員事務局を訪れ、事務局長と面談し、どのような経緯で今回の通知が発出されたのかヒヤリングをしました。その結果、「本件は2月25日の監査委員による定期監査で審議され、同じく3月25日の定期監査でも審議され、4月6日に本件のために料監査委員に来庁してもらって、却下通知を請求人に通知する手続きを取った」ということが判明しました。

 今回の監査結果理由によれば、市民アンケートの取り扱いは、「その結果について、何ら担保されることもなく、単なる市民の意見・以降の集約に過ぎない」ことになります。当然、市長によって最終的に、市民の過半数が望む現在地ではなく安高跡地での建て替えを決断したわめですから、その責任は市長にあるわけですので、アンケートに投じた公費が結果的に無駄になったも同然です。なので、市長に対して費用の返還を求めた今回の住民監査ですが、市民アンケートのもつ意義というのが、理由を読んでもその根拠が記されていません。

 そのため、市民アンケートに市民として回答しても時間と費用の無駄であれば、今後、安中市が行う市民アンケートに回答する意味がなく、最初から執行部で事業計画を進めればよいわけです。もちろんそんなことは中国政府ではあるまいし、民主主義国家であり法治国家である我が国の地方公共団体としては、許されるものではありません。

■本来、この住民監査請求の監査結果は60日以内と決められています。たいてい60日の監査期間を目いっぱい使い、途中で意見陳述の機会も設けられるのですが、今回は、どのような監査をしたのかもわかりません。ですので、監査の経緯が判る会議録や内部手続き書類を別途情報開示してもらう必要を感じております。

 また、2月18日に住民監査請求をし、その後10日間の補正期間が追加されたため、本来であれば、4月28日ごろに審査結果の回答が得られると予想しておりました。そうすれば、この審査期間中に行われる安中市長選の結果も反映されるからです。

 この監査結果を市長選前に通知してくるとは思ってもみませんでした。ですが、このような監査結果通知が公式に出されたため、市長選直前ではありますが公表することにいたしました。読者の皆様の参考になれば幸いです。

【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局より】

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安中市長選告示日まであと2日・・・争点の目玉の市庁舎移転問題に対する立候補予定者の主張の違いについて

2022-04-08 12:50:00 | 安中市長選挙
■いよいよ4年に一度の安中市長選の火ぶたがまもなく切って落とされようとしています。安中市と松井田町が合併後5回目となる今回の安中市長選では、既に立候補予定を表明している現職市長と、3月24日に市長選出馬のため辞職したばかりの県議との一騎打ちになると予想されています。
 既に両候補の陣営とも、選挙前の事前運動と言っても過言でないほど熱を帯びており、貼紙、上り旗、街宣車、SNS、新聞折込みやポスティングなど様々な媒体で実績誇示や政策提起、イメージ浸透を図るべく、両陣営の思惑が市内外で錯綜しています。
 現市長は市民団体が擁立しましたが、依然として「夢を語る」イメージ戦略を打ち出しているものの、市長2期を経た現在、すでに実質的には保守そのものであり、自民党所属で県議6期の経験者である候補との政策の違いはもはやほとんど見いだせない状況になっています。そのような最中、本日の朝刊に次の新聞折込みがありました。
 これまで当会も取り上げてきた安中市庁舎建て替えに伴う現在地から安高跡地への移転問題について、あらためて市民有権者にアピールするためのものです。当会と一緒にこの問題に取り組んでいる市内の市民団体のかたがたにより、今回全市に配布されました。
 さっそく内容を見てみましょう。



*****4/8新聞折込チラシ表面*****
<市役所移転に関する意見広告>
安中市役所の移転は無駄使いです!
【市役所移転は市民へ大きな損失をもたらします】
※耐震性に問題のある老朽庁舎2棟だけの建て替えなら安く済みます!
※安高跡地へ移転して大規構庁舎を造れば30億以上の無駄違いです!
※建設費で合併持例債は使い切り、他の事業が出来なくなります!
※安高跡地で、まちなか広場を核としたまちづくりが出来なくなります!
【防災センターの併設はリスクを伴う愚策です】
※現・避難所の安高跡地の体育館・格技場の解体は防災に逆行します!
※市役所・防災センターの平成は災害圧制時に行政の混乱を招きます!
※安高跡地の面積は現在地とあまり変わらず、進入路も縮小です!
※安高跡地は体育館・格技場を残し防災センター単独利用がベストです!
【公表されたデータや資料は公正とは言えません】
※現執行部は多くの市民の意向を軽視して移転決定を強行しました!
※都合の悪い資料は出さず、テータを曲解した作為的資料を公表しました!
※現在地の利点を見せず、安高跡地を最適とする作為的資料を公表しました!
※建設費・解体費等の金額を公表せずに移転·新築を決定しました!

安中市まちづくり研究会 宇佐見義尚
usamiyoshinao@aol.com
庁舎建設の方向性を考える会 嶋村楓太郎
annaka.info@gmail.com
**********


*****4/8新聞折込チラシ裏面*****
市役所建設場所は、現在地と安高跡地で金額がこんなに違います!

新庁舎建設問題は見直さなければ大きな損失!
※現在地と安高跡地(体育館・格技場を除く)の面積は、ほぼ同じです!
※現在地で耐震性の無い老朽化庁舎の建て替え費用は20数億円!
※安高跡地へ移転して一極集中型庁舎の新設費用は50億円!
※つまり市役所新庁舎移転で約30億円もの無駄な出費が発生します!
※安高跡地の体育館・格技場は安中市民にとって大切な施設です!
※防災センター整備よりも各地区防災拠点の整備の方が急務です!

市役所移転の決定について、誰もが納得出来るような『市民への丁寧な説明』がありません。
『メリット・デメリットの精査』を行い、明解で論理的な説明をお願いしたいと思います。

**********

■この件に関するこれまでの経緯は次のブログ記事を参照ください。

○2021年3月28日:【安中市庁舎建替え問題】広報あんなか4月号「市庁舎の整備について検討しています」記事に異議あり!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3293.html
○2021年4月11日:【安中市庁舎建替え問題】旧安中高校跡地に建替え場所を誘導したい思惑ミエミエの官製アンケートに要注意!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3300.html
○2021年4月27日:【安中市庁舎建替え問題】4/26松井田地区と安中地区の一部へアンケート兼用チラシ6000部を新聞折込配布
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3308.html
○2021年5月20日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケートの結果ほぼ固まる・・・安中市が中間報告
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3316.html
○2021年6月6日:【安中市庁舎建替え問題】官製アンケート中間報告のトリックに係る公開質問に対し市から不明確な回答届く
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3322.html
○2021年6月27日:【安中市庁舎建替え問題】4市民団体が現位置・適正予算での建替えに係る要望書・報告書を市長に提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3336.html
○2021年7月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中市が7/13発表の市民アンケート結果最終報告…安高跡地に未練タップリ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3344.html
○2021年9月3日:【安中市庁舎建替え問題】市議会庁舎建設等特別委が「安高跡地を適地」と結論づけた報告書の市民そっちのけ
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3354.html
○2021年9月12日:【安中市庁舎建替え問題】市議会特別委の「安高跡地を適地」報告書にNO!の意見広告を市内全戸折込み配布!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3365.html
○2021年10月18日:【速報!安中市庁舎建替え問題】本日の市議会全協で茂木市長が市民アンケート結果無視して安高跡地決定宣言
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3375.html
○2021年12月15日:【安中市庁舎建替え問題】安中高校跡地への市役所移転は第2の巨額詐欺横領事件!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3391.html
○2022年1月11日:【安中市庁舎建替え問題】安高跡地への市役所移転阻止のため市内全域に白紙撤回要請の新聞折り込みを敢行!
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3393.html

 また、市庁舎建替え問題に取り組む市民のかたがたのブログやサイトの記事もご覧ください。
■安中市庁舎建設に関する特別サイト
https://usuipc.wixsite.com/annaka
■庁舎建設の方向性を考える会
https://www.facebook.com/groups/289833998763551/about
■安中市まちづくりワンワンチーム
https://www.facebook.com/annakawanwan/
■安中市庁舎建設を考える市民の会
https://www.facebook.com/groups/2308088432540835/
■かわ遊び・やま遊び雑記/「安中市庁舎問題」のブログ記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/koizumi-masato/c/18bdb559bbad9cec5dc59fdf5b15a1de

■このように市庁舎の建て替えと移転に関する問題は、少子高齢化がますます進みつつある現状と今後の見通しを踏まえて、費用対効果の点から、間違いなく今回の市長選の争点の目玉と位置付けることができます。

 このことについて、現執行部を指揮監督する立場である現市長陣営が最近頻繁に発行するチラシによれば、次の対応を予定していることがうかがえます。

*****2022年4月後援会ニュース第21号「茂木ひでこ市政だより」*****
http://www5.wind.ne.jp/moteki-hideko/houkoku-202204
<茂木英子がこれから取り組みたいこと>
【防災強化】
●新市庁舎・防災拠点センターの計画・整備
【経済・街の活性化】
●西毛広域道に接する旧庁舎利活用検討委員会立ち上げ
<新年度はこんなにことから取り組みを始めます>
●新市長・防災拠点センター建設事業
*****2022年3月後援会ニュース第20号「茂木ひでこ市政だより」*****
http://www5.wind.ne.jp/moteki-hideko/houkoku-202203
【経済・街の活性化】
●西毛広域道に接する旧庁舎利活用検討委員会立ち上げ
【防災強化】
●危機管理対応型庁舎建設基本計画策定
*****2022年1月後援会ニュース第19号「茂木ひでこ市政だより」*****
http://www5.wind.ne.jp/moteki-hideko/houkoku-202201
【防災強化】
●危機管理対応型庁舎建設基本計画策定
【経済・街の活性化】
●西毛広域道に接する旧庁舎利活用検討委員会立ち上げ
**********

 このように、早くも現在の市庁舎を安中高校跡地に移転した後、不要となるとして旧庁舎を利活用するというのです。旧庁舎の一部は耐震構造不足だという理由から建て替えるはずが、その旧庁舎を利活用するというのですから、まったく訳が分かりません。

 おそらく耐震不足の旧庁舎は解体して更地にして、例えば「野尻の里」や「ファームDo」のような道の駅をイメージした販売施設に「利活用」することを既に目論んでいるのでしょうが、それではなぜ大金をはたいて群馬県から安中高校跡地を買ったのでしょうか?防災拠点として利活用するのにうってつけの安高跡地に市役所機能を移転してしまえば、せっかくの防災用スペースを狭めてしまい、行政の事務事業にとっても、防災拠点としても中途半端になってしまうでしょう。

 「二兎を追う者一兎も得ず」のたとえを無視し、これほどまでに移転による市庁舎建替えに拘る背景には、巨額の予算投入を正当化しようとする執行部の姑息な意図が透けて見えます。納税者市民にとって、まさに「危機招聘型庁舎」になりかねません。

■さて、市庁舎建設に関して、2021年9月発行の茂木ひでこ後援会ニュース「茂木ひでこ市政だより」では、「市民活動推進事業」として「庁舎建設にかかわる市民懇談会開催」と「庁舎建設にかかわる市民アンケート実施」しか記していませんでした。
http://www5.wind.ne.jp/moteki-hideko/houkoku-202109

 この間、今回の市長選に出馬意向を表明した2021年12月10日までに、茂木英子市長は、アンケートに示された市民の声を目をつむり、執行部が提案する安中高校跡地に移転した上での「危機対応型庁舎」という意味不明の建設基本構想策定を全面的に受け入れることで、執行部の言うなりになって3期目も続投する決意を固めたことがうかがえます。実際に2021年12月1日発行の広報あんなか(第189号)には、表紙と見開きの2~3ページ目に「市民の命を守る」?「危機管理対応型庁舎へ」と銘打った記事が掲載されました。そして茂木英子候補は、今年2月15日に正式に出馬表明をしました。

■一方の岩井均候補ですが、昨年6月ごろに周囲に次期市長選に出馬の意向を伝えていましたが、2021年11月15日に正式に出馬表明をしていました。これにあわせて、定期的に新聞折込をしている「岩井均の県議会リポート」でも出馬を念頭に置いた政策を披露していたところ、2022年2月21日発行の「岩井均の県議会リポート第60号」で、次のコラムを掲載しました。

*****2/21岩井均の県議会リポート*****ZIP ⇒ 2022021cg60.zip
<豊かで魅力ある元気な安中市へ!>
④市役所新庁舎建設問題の精査
旧安中高校跡地への新庁舎移転のメリット・デメリットの精査!
谷津庁舎、松井田庁舎の活用方針の精査!

 4年前の市長選の公約に、現市長は市役所新庁舎建設について全く触れていませんでした。50億円を超えるような多額な予算をかける事業を公約に掲げずに進めてきたことには大きな違和感があります。
 令和2年3月、安中市は県から旧安中高校跡地を購人しました 。旧安高跡地については 、それまで10年間にわたり、安中市からの買取要望を受け、県が安中市に売却する方針を示していました。しかし、県からの再三の要請にも関わらず、なかなか安中市が購入しなかったため、これ以上先送りする場合には県として民間に払い下げるとの最後通牒を突き付けた末の購入でした。
 現市政は昨年10月、市役所の新庁舎を旧安高跡地に建設することを急遠、決定しましたが、これまでの議論を踏まえると、余りにも唐突な印象を受けます。合併特例債の期限の関係で令和8年3月までに新庁舎を完成させる必要があるとの理由はその通りですが、そのことは以前から分かっていたことです。6ヵ月間を見込んでいる文化財発掘調査で不測の時間を要した場合、合併特例債の期限に間に合わないことが想定されます。
 現在、少なくない市民が納得のいく結論に至っていません 。多額の貴重な税金を使用する以上、市民の理解と納得が肝要です。
 市役所新庁舎建設について、旧安高跡地が最善かどうか、安中体育館や格技場を解体しなければいけないのか、谷津庁舎や松井田庁舎の活用方針は妥当かどうか、メリット、デメリットの精査が必要と考えます 。
**********

 その後、同陣営側が発信するチラシには、岩井均候補の推進政策として「市役所新庁舎建設の精査」が搭載されています。

■このように、4月10日に公示される安中市長選挙では、金額的にも今後の安中市の行政拠点の行方を占うこの市役所新庁舎移転建て替え問題が、最大の焦点と位置付けられるものと思います。

 その他の政策については、いずれも国や県などとタイアップした行政の事務事業により、既定路線の範囲内で大なり小なり策定されている項目のため、既に行政に長年携わっている両候補にとって、目ぼしい差異は見当たりません。

 これまで半世紀以上にわたり親しんだ現在の場所を捨ててまでも、そしてタゴ事件の尻ぬぐいのため今後81年間にわたり16億円もの群銀への和解金返済を抱えているにもかかわらず、他方で、タゴからは遅延損害金も含めて50億円にのぼる債権を回収しようとしないまま、数十億円もの公費を投じてまで豪奢な市庁舎を整備するべきかいなか、次世代の負担にも関わる問題だけに、市民有権者としては、最も関心をもって判断すべきテーマに違いありません。

【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】

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