■筆者の住む安中市北野殿地区には、前市長と現市長のご自宅があります。すべて半径100m以内のエリアにあります。新型コロナが蔓延する前は、毎年元旦になると地元区民が北野殿公会堂に集まり、新年会を開催していました。その際、市長や地元選出の市議会議員らが挨拶回りに来ていました。ですので、毎年、市長が挨拶でどのような発言をしたのか、筆者はできる限り記録に書き留めていました。
その中で浮き彫りになったことは、現市長は1期目、しきりに安中市財政について「厳しい」という言葉を使っていました。それが2期目になると、その言葉が聞かれなくなりました。いったいなぜなのでしょうか。これまでの新年会での現市長の発言を順次遡って検証してみました。
↑いよいよ明日からスタートする安中市長選。地元北野殿に設置されたポスター掲示板↑
【2018年元旦】(2期目1年目)
出典ブログ:2019年平成最後の元旦の出来事から占う今年の地元安中市の現状と見通し↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2852.html
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改めまして皆様、新年明けましておめでとうございます。(場内:おめでとうございます)
北野殿の皆様には日ごろから、大変お世話になっています。大変穏やかなお正月を迎えました。平成も、今年がですね、4月、5月ですか、そこで最後になるということで、ほんとに30年のこの平成の月日をですね、思い返す番組も暮れには大変多かったと思います。
また、私たちですね、今の日本全体が人口減少とか、高齢化とかですね、少子化。さまざまなこう課題に直面している年でもありまして、市政運営にあたりましても、そういった中でも、どうやって地域に暮らす方々が安心して、そして心豊かに暮らしていけるか、そんなことを念頭に置きながら、さまざまな施策を、私も展開してまいりました。
また、災害におきましてもですね。さきほど区長さん、おっしゃられましたが、本当に気象災害、というのがですね、各地で起こるようになりまして、3月3日に防災の訓練をしていただけるということでございますが、やはり、そういった中でですね、一番いいのはやはり地域の中で、防災力を高めていく。そして地域の繋がりをこれまで以上に強くしていくことが、私はとても大切だというふうに思っております。
安中市行政もですね、私もあのう、今、人口減少ですから、少子化対策、それから結婚支援とか、婚活支援とかですね、或いは外からのこう、移住・定住施策とかですね。いろいろなことにあのう、取り組んでまいりました。今ちょうど今年から2期目になったんですが、さらにそういったことを強化していきたいと思っています。
横浜から「安中がいいな」と思って来てくれた人、理由を聞いたら、あのう「碓氷川があって、釣りができるから」っておっしゃって、まあ中高年の方なんですけど。それからまた、若い方はですね、「地域の方がこう見守ってくれて、いろいろ教えてくれる」と。で、「それでもう10年になります」って緑が丘にいらっしゃる方は、あのう、お子さんをね、たくさん作られて、ほんとに豊かに暮らしていらっしゃいますが、ご主人は安中榛名(駅)から通勤で、東京に行きながら、「地域でほんとに子どもたちが見守ってもらって、とてもいい地域だ」っていうふうにおっしゃってくれます。
そしてですね、この地域、安中市の歴史や文化や良さをですね、しっかりと活かして、外に発信していく力を高めながら、移住・定住施策、それから子育て支援をしっかりとこれからもやっていきたいと思ってます。
また、群馬県の中ですね、あのう、長年の課題でした西毛広域幹線道路が、えー、知事の英断で全線着手になりまして、今、秋間のほうはですね、橋ができて来てますけれども、こういったもの、しっかりと利用しながらですね、安中の発展に繋げていく取り組みも進めていきます。あの道路ができますと、群馬県庁から安中まで14分だというふうに言われています。それでですね、近さ・良さを活かして、えー、ここをですね、更に発展させていける可能性があると思っていますので、職員一丸となって取り組んでいく所存でございます。
えー、いろいろな意味でですね、あのう、今年も様々な課題がありますが、えー、素晴らしいですね、年になりますように。また、安中市も厳しい時代ではありますが、しっかりと前に向かって、これまで以上に力強く、皆さんと一緒に進めていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます
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【2018年元旦】(1期目4年目)
出典ブログ:2018年元旦の出来事から占う今年の地元安中市の現状と見通し↓
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皆様、新年明けましておめでとうございます。(場内:おめでとうございます)
地元岩野谷4区の皆様には私も日ごろから大変お世話になっております。心から感謝を申し上げます。そして、皆様おひとりおひとりが気持ちを新たにこの平成のもう30年という年になりました。
思い返せば、小渕先生がこう「平成」という看板を掲げてから、もう30年も経つんだなあと、しみじみと思いました。これからもですね、安中市もですね、新しい時代を迎えます。私自身も市政をですね、預かりまして、3年と8か月が過ぎました。
本当に思い返しますとあっという間でございますが、社会全体がですね、人口減少とか、過疎化、あるいは高齢化という日本全体を包む問題がですね、安中市にもございます。大変厳しい局面もありますが、私自身もこの間にですね、さまざまな課題に取り組んでまいりました。
空き家対策をですね、あのう、大変進めてまいりまして、もうすぐ空き家バンクが開設をする予定でございまして。また、空き家はですね、地域の、こう、溜まり場のような、こう、サロンのような形に改修する場合には補助金を付けたり、あるいは空き家バンクを通じて、こう利用したいとか、売りたいとか、貸したいという人たちをですね、応援するための、家財を片づけたり、あるいは修繕したり、ということでも少しですが補助金を付けたりも、そういった形で、区長さんたちが一生懸命調査してもらった安中市全体にですね、1924戸という空き家をですね、そういった形でスムースに、こう利活用したり、危険なものをこうに除却したり、進めていきたいと思っています。
また鳥獣被害もですね。あのう、安中市で長年課題でありました対策協議会というですね、ようやく立ち上げることができまして、これによると、これを立ち上げると国からですね、例えばイノシシ1頭捕獲すると7000円とかですね。そういう補助が国から出ることになります。それが今まで安中市ができなかったので、そういったことでもですね、対策を強化しました。
えー、それからですね、今、認知症対策も随分いろいろなことをやってきましたけれども、これから、将来5人に一人が認知症に罹ると言われる時代になるんですね。そういった意味で、認知症の、こういうふうな見守り対策とか、あるいは、認知症の方を抱えた家族は大変な思いをするので、そういった方々が集まって、気軽にね、あのう、話し合ったり、保健師たちからアドバイスを受けたりする、こう認知症カフェというのがあるのですけれども、勿論、当事者も来られるんですね。そういうものをですね、市内のあちこちに立ち上げたり、いろいろなこう対策を取ってきまして。やっぱり誰でもがですね、この安中に住んで安心して暮らしていける、歳を重ねても、支えあってですね、助け合いながら本当に楽しく暮らしていける、そんな街づくりを進めていきたいと思っています。
それには、行政もそれから、いろいろな企業さんも、また学校も、さまざまなNPOやボランティア団体、多くの方々にですね。自分たちも何かこう安中の街を支え合っていく、元気にしていくことに何か関わろうというね、そういう、こう想いを持っていただくことがとても大切だと思っていて、今、そんな市民活動を支援とかですね、地域活動の応援というものが開けております。
それから、地域起こし協力隊といって、都市部の若者をこちらの地方に仕事をしながらですね、住んでもらうという、3年間の事業なんですけれど、これを募集したらですね、今二人決まりました。それを移住・定住に繋げていってですね。将来的には結婚したり家庭を持ったりしてもらうのがよいのですけれど、それが結構全国でやられていて、安中市も私、初めまして、今二人来ました。
それから結婚新生活応援事業というのがあって、何かというとですね、あのう、経済的な理由でね、なかなか結婚に踏み切れないという方に、ほんの少しお金を出して応援するんです。国の補助金をうまく使って組み合わせでやったんですけれども。そしたら3組カップルができまして、そのうち5人は安中市に移住してきました。そういう意味で、小さなことなんですけれども、そういう移住・定住対策とか、婚活支援事業ですね。あのう、婚活のパーティなんかをする段階で少し応援して、やってもらって、今、カップル6組か7組できているんですけれども。カップルというのは、付き合い始めたという程度なんですけれど、そういう小さなことをいろいろ積み重ねをして、安中市を元気付けたり、市民の方にいろいろな形でまちに関心を持ってもらいたい。そんなことをしながら進めたい。
それから企業訪問ですね、担当する部長と一緒に、いろいろな安中の企業を歩きました。皆さんですね、一様に、従業員がほしいと。募集しても募集しても来ないんだよ、という切実な声を聞きました。で、方や若い人が帰ってくるには働き場所がなければダメだという声も聴きますので、その両方をうまく、こう、繋げたらいいんじゃないかなと思って、そんなことも今検討を始めています。
これからですね、様々な課題がまだまだあります。安中市も財政状況が厳しいです。そういった中で、ですね。本当にみんなでこう安中市を作っていくというね、そういうものを大事にしながら、私もさらにですね、力を入れてこの安中市政の運営に取り組んでいきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
あの、最近なんか、私が野殿に住んでいないんじゃないかという話が大分出回っていて、心配して電話をくれたりする人もいるんですけれど、ご安心ください。私、野殿を出たことはございませんので。あの、出張で一泊とか二泊とか出ることはありますけれども、ここに足を腰を据えて皆様と一緒にやっていきたいと思います。今年1年がですね、皆様にとって素晴らしい年に、実り多い年になることを心からご祈念を申し上げまして、新年のご挨拶に替えます。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。(拍手)
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【2017年元旦】1期目3年目
出典ブログ:2017年元旦の出来事から占う今年の地元安中市の一年↓
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皆様、明けましておめでとうございます。(場内:おめでとうございます)
いつも日ごろから本当にお世話になっております。2017年の幕開けでございます。本当にこう、穏やかな、気持ちの良い新春を皆様もお迎えのことと私もお慶びを申し上げます。
今、舟田区長さんからいろいろとお話がございました。本当に大変な中でうまく引継ぎを済ませていただきまして、区長の任務を本当にいろいろと忙しい、自主防災組織のお話もありますけれども、何かと区長さんにはご苦労頂くわけですが、本当に、役所のほうにもよく来て頂いて、しっかりと区長の仕事をしていただいて、私も心から感謝を申し上げます。
安中市は、これからですね、昨年を振り返ってみますと、まずはですね。群馬県に再三、お願しました西毛広域幹線道路。これがですね、前橋から富岡までのですね、未着手区間があったわけですが、それを全線着手、それもご存知のようにですね、粘り強く交渉した結果、知事から回答を頂きまして、予定よりも、2年ほど早く前倒して、前橋のあのイオンのところまで来てますので、イオンモールがあり、イオンからずーっとですね、榛名の方からこう来て、市役所の前を、今秋間で橋を工事していますけれども、あそこを通って、安中市役所の前を通って、で、また橋を架けて下ろすんですけれども、それで今、富岡の方が出来上がっていますので、そこへ繋がります。
それを西毛広域幹線道路と言って、県が、群馬県を結ぶ7つの交通軸のひとつなんですね。それが、安中だけが未着手でしばらくいたんですが、それが全線着手になりまして、そのことをですね、これから安中市が活用して、いかに、いろいろな事業所とか人口とか、若者なんかを呼び入れるのか、そういったことが、これからの安中市の課題でございますが、非常にこのことは、私も懸案でございましたので、よかったなあと思っております。また、今ですね、人口減少が進んでいるわけなんですが、やはりこの今ある安中の魅力を生かしてですね、上手にこう、内外にこう、情報発信をして、人に来てもらって安中を知ってもらう。で、ひいては、移住、定住、そして、子育てがし易い街づくりをして、働く場を確保しながら、若者にも、こう安中市に帰ってきてもらう。また、移住して住んでもらう、その取り組みがこれから必要でございまして、今年から、移住促進、それから、地域起こし協力隊といって、都市部の若者を働きながら、こう安中市に受け入れて、仕事をしてもらいながら、ひいては定住に繋げてもらうという、あのう、国が全部、おカネを出してくれるんですけれども、そういった取り組みも受け入れて、今年から始めていこうというふうに思っていますので、そういった人口増対策。それからまた交通網。
そしてやはり、昨年ですね、皆さんもご承知かと思いますが、安中の磯部温泉が、あすこは温泉マーク発祥の地なんですね。江戸時代にですね、公文書で使っていた温泉マークが磯部温泉の所に記してあるんですが、それが最古の日本の温泉マークを使った地図ということでですね、温泉マーク発祥の地ということで、いろいろな観光展開をしたわけなんですが、昨年、国際化の中でですね、外国人にも分かり易い表記ということで、マークを変えようということがあったんですよ。これはですね、現に安中市の一つの魅力でありますから、これは変えてもらっては困るということでですね、さっそく、温泉組合、それから市の観光機構も含めて、国に申し入れをしましたところ、変更はしないで、あのう、まあ、存続をするということ、それと併用、外国、国際規格と併用するといったかな・・・そんな方向で検討が進んでいるんですけれども、これも消えてしまわなかったので本当によかったなあと思っています。大事な安中の文化を守れたかなと思っています。
いずれにいたしてもですね、皆さんがたにさっきも言った、少子化、それから高齢化の中で、これからのまちづくりをどういうふうに活気をつけていこうか、ということで、非常に大きな課題です。それにはやはりですね。今言った、安中の魅力を掘り起こして、市内外に発信をするということ、それからやはり、地域、地域の中でですね、これまで以上に、人のこう、繋がりを強めていく。今、ここはこうやって新年会ができていますけれど、こういうことが出来なくなってしまう地域もあるわけですね。やはり、これからは、さっきの自主防災の話がありましたけれども、いかに地域の中でお互いが支え合っていけるか、このことが活力になったり、それから、年を重ねても元気で住み慣れた地域に暮らしていく、このことが基本にもなりますので、ぜひですね、いろいろな形でですね、こういう人のつながりを強めていくような、サロン活動もありますし、一緒に道普請とか、いろいろな活動がありますけれども、これまで以上に、こう地域の繋がりを強めていくことが大切かなあと思っています。
非常にですね、人口減、イコール税収減とか、厳しい財政でありますが、本当に市民の力をこれまで以上に活用してですね、みんなでまさに支え合って、助け合って、いろいろなことを展開していける、安中はまだまだ元気だぞということを発信していきたいと思っています。温泉マークもですね、全テレビ局が放映してくれましたし、新聞にも全部乗りましたので、逆に今、磯部温泉が少し忙しくなっています。そのことでやはり、あのう、安政遠足マラソンがですね、今年度から、どうもあのう、映画化になるようでございまして、それはですね、話が進んでいますので、進めていきたいなと思っています。で、そういうことでやはり、また地元のかたも自分の故郷を再認識すると、どの方も安中の魅力に気付いてもらう、そのことも、あの、一緒に進めていきたいと思っています。
それから、鳥獣害対策、非常に大変なんですが、対策を強化しまして鳥獣対策係を作りました。そこで今、今年1月、対策協議会というのをできる予定なんですね。それができると、県とか国のおカネも使えますので、そうしますと一層人も増やせたり、道具も増やせたりしますので、今それに向かって頑張っているところなんですけれども、鳥獣害対策もしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
長々とお話をしましたけれども、これからもやはり安中市が、そしてこの地域がですね、人が支え合って、安心して暮らしやすい、そして皆が元気になれる、そんなまちづくりを進めて行きたいと思っておりますので、どうぞあのう、地元の皆様はですね、今後ともいろいろとご指導を頂けますようにお願い申しあげまして、また、今年1年が、地元の皆様にとって、輝かしい実りある1年になることをご祈念申し上げまして、ご挨拶に替えます。どうぞ皆様本年もよろしくお願い申しあげます。お世話になります。
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【2015年元旦】1期目1年目
出典ブログ:安中市北野殿地区の元旦行事に4半世紀ぶりにデビューした岡田義弘・前市長の思惑↓
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皆様、おひとりおひとりが気持ちを新たに、この2015年の新春を迎えることとまずもってお慶び申し上げます。また、昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。私も、市政を預かる番になりまして、目まぐるしい、あっという間の一年でございました。
大変、社会情勢が大きく変わる中、また、新しい言葉で“人口減少社会”ということで、人の数が減ってゆく。で、なおかつ、若い人たちが増えていかないで、お年寄りの方が増えていくという、少子高齢化ということですが、そういうことと人口減少現象がかさなっての、これからの社会になっていくということで、新しい課題にも取り組んでいかなければならない、というふうに思っております。
また、皆さんから、区長さんからお話がありましたが、災害、特に自然災害が近年多いですね。本当に今年もそういうことがないように、祈るばかりですが、それに備える体制作り、というのも、しっかりと行政はやっていかななければいけない、というふうに考えまして、今取り組んでいます。
また同時に、先ほど大雪の時に、ボランティアの方に、機械を持った方に出てもらったというお話がありました。まさに、そういう地域の中の支えあい、ということが、これからとても大切になってきます。
私も、年を重ねても安心して、慣れ親しんだ、身近な地域の中で暮らしていける体制作りというものをやっていきたいと思って、今いろいろと研究を始めております。やはり、ひとりひとりが張り合いを持って、また地域に、そして次の世代に社会貢献をしながら、よりよく社会を作っている、地域を作っていく、ということを、行政もそれを支援するような、そういう時代になっていくんだというふうに思っています。
また、市政も課題がたくさんございますが、私も自分がやりますといったことを、きちんとやる方向に動いていきながら、なおかつそういう課題にも一つずつ取り組んでいきたいというふうに思っています。
また、様々な形で、正しい形で情報が分かり易く伝わるような情報公開にも取り組んでいきたいと思っています。
私も、今まだ1年たっていないんですね。4月で1年なんですが、これからも地域の皆さんの声、市民の皆さんの声をしっかりと受け止めて、市民のほうに目を向いた行政運営というのを心掛けていきたいと思っております。そういった意味では、更なるご支援と、また、ご指導を賜りたいと思っております。どうぞ皆様、今年1年が皆様にとって素晴らしい年になりますことをご祈念申し上げまして、新年のご挨拶に替えます。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
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■なお、現市長は県議時代にも地元北野殿地区の新年会で顔を出して挨拶をしていました。
【2014年元旦】
出典ブログ:“子々孫々に対する責任を負う”と大見えを切り次期市長選出馬を確信させた岡田市長の地元での新年挨拶↓
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安高の跡地は、あれは県立の学校ですから、全部県の所有地だったんですけど。今ですね、県はいろんな未利用のところを、使っていないところをですね、まず市町村、所在する市町村に、あの、買いますか、ということで投げかけをしていて、もし、全く利用が無くて買わないというのであれば、また、民間に売るという考えかたを持っているんですけども、どこも。安高に関しては、安中市が買いたいと、おっしゃっているんですね。それなんで、安中に売るということになっていますけど、あのう、値段のこととかですね。あのう、安中市の方も有識者会議というか、たしか300万くらいの予算を使って、どうに使うかを、検討会議を立ち上げて決定をしたんですけど、決定をしたけど、その決定に従わないで保留になっているんですね、それなんでちょっとこう宙に浮いているんですけど、一応、安中市が買って頂けるということなんで、県の方は一応保留になっているんです。体育館だけは今、安中市に貸していると言いました。
<住民C:民間に売れば、税金もあがるわけだから、売ればいいんじゃない?(場内笑い)>
あのう、市が利用したいということで言っているので、まず県としてはまあ、行政が使うのが一番公平なので、そこを優先しているので、安中市が、要らないって言えば民間に売る考えをするんですけども、要らないっていうんではなくて、今買いたいんだ、ということで止まっているものですから、ちょっと保留状態、ですね。はい。
<住民A:壊して美術館をつくるって言っているんですよね。今ね、安中市は。耐震に問題があるからっていうことでね。>
<住民C:あんなところにカネかけずに、民間に売ったほうがいいよね。>
<区長代理A:じゃあ、他には。…ないようですので、まだ市長さん、市議さんが見えられていないので、それでは、会計報告をお願いします。>
それでは失礼させて頂きます。
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■このように現市長は、県議時代に安中市が群馬県から安中高校跡地を購入する約束をしていながら、ほったらかしにしていた経緯を知っており、住民にもそのように説明していました。しかし、当時はまさか安高跡地を市庁舎建て替えの移転先にするとは、自身も思っていなかったはずです。
そして、前市長の岡田義弘氏を破って県内初の女性市長となってから、安中市が厳しい状況におかれていることを認識し、1期目(平成26年度~29年度)の3年目の元旦(平成29年1月1日)と4年目(平成30年1月1日)ともに、市財政面が厳しいことを住民に訴えていました。
それが2期目(平成29年度~令和3年度)になってからは全く影を潜め、引き続き市政運営面での課題として、人口減少や、少子高齢化について言及するも、財政難という言葉は口にしなくなりました。
■この間、庁舎建て替えに関して、執行部が事前準備組織として「庁舎建替準備会議」なるものを設置して検討してきた経緯を見てみましょう。
※参考資料:安中市庁舎に関わる市民懇談会配布資料↓
https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/kikaku_keiei/files/1choushasiryou1-12.pdf
●平成27年05月22日(金)第1回準備会議開催
内容:建設の期限、建替庁舎の機能、合併特例債の利用、既存施設の利活用、移転先の場所について意見交換
●平成28年03月30日(金)第2回準備会議開催
内容:平成28年度でどこまで検討し結論を出すか、意見交換
●平成28年05月26日(木)第3回準備会議開催
内容:4月14日発生の熊本地震を契機に、建替庁舎にすべての部署を集中することが理想的との意見あり
●平成28年06月30日(木)第4回準備会議開催
内容:先進地視察として近隣6箇所、遠方1か所を想定し、埼玉県北本市を選定
●平成28年07月28日(木)第5回準備会議開催
内容:8月10日に北本市の視察が決定。その後、8月10日に北本市を視察
●平成28年10月09日(木)第6回準備会議開催
内容:先進地視察の感想。次回11月8日茨城県稲敷市の視察予定が決定し実行
●平成29年05月01日(月)第7回準備会議開催
内容:用途地域の変更の可否を討議。現時点での市長への中間報告について建設費が不明で財源も不確定として見送りが決定。その後、6月28日に長野県小諸市視察
●平成29年08月21日(月)第8回準備会議開催
内容:安高跡地への移転が現実的と結論。規模は全部署を建替庁舎に集中させることが理想と結論。財源は庁舎建設基金・地域振興基金・地方債で賄い、合併特例債利用は不可能と結論。庁舎建設基金は平成28年度から毎年1億円の積立開始済み。地域振興基金は令和7年度で償還終了予定。これら2つの基金で足りない分は地方債で賄う予定と結論。
■そして、平成29年9月26日に当時の財務部の中嶋薫部長が、市職員で組織した「庁内事前準備組織」を代表して、茂木市長に「庁舎建て替えに関する報告書」を提出しました。これを見ると、視察を行った北本市、稲敷市、小諸市への視察時の質疑事項と回答及び視察資料などが付帯され、8回にわたる討議内容をまとめた形にしています。
それによると、次のとおり討議内容から結論付けています。
*****【討議内容】*****
●建設場所について議論
(1)現在の本庁舎敷地
<利 点>
・所在地番等、位置条例をはじめ種々の変更が不要。
<問題点>
・用途地域が第1種住居地域であるため、延床面積が3,000㎡以上の建築が出来ない。[通常は個別不適格建築物のために用途地域を変更することはない]
・仮設庁舎を建設する必要がある。
・備品・什器の移設など、2度の引っ越しが必要となる。
・建設期間中、来客者用駐車場を確保する必要がある。
(2)旧群馬県立安中高等学校跡地
<利 点>
・業務を続けながらの建設が可能である。
・仮設庁舎を建設する必要がない。
・現在の庁舎から近距離にある。
・第2種住居地域のため、3,000㎡以内の制限がない。
・備品・什器の移設など、引っ越しが1度で済む。
・建設期間中、来客者用駐車場を確保する必要がない。
< 問題点>
・群馬県の財産であり、土地の購入が必要。また、校舎の解体も必要となり、多額の費用が発生する。
(3)その他の場所
<利 点>
・業務を続けながらの建設が可能である。
・仮設庁舎を建設する必要がない。
・備品・什器の移設など、引っ越しが1度で済む。
・建設期間中、来客者用駐車場を確保する必要がない。
<問題点>
・現在の本庁舎周辺には適当な広い場所がない。
・現在の本庁舎から離れた場所の場合、現在の場所に慣れた市民の反応がどうか。
・市有地でない場合、多額の購入費が必要となる。
・購入までに用地交渉・手続きなどに長期間を要する可能性が高い。
●規模について議論
・どの庁舎の組織までが新たな庁舎に入るかを議論
旧庁舎・中庁舎・新庁舎・保健センター・松井田支所・谷津庁舎の職員数、建物の建築年数、市民の方の利用し易さなどについて。
●財源について議論
・庁舎建設基金・地域振興基金・地方債・一般財源を利用して建設することを確認。合併特例債はほぼ不可能。PFIなどの民間資金の活用についても議論。
●構造について議論
・RC(鉄筋コンクリート造)、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)の工法について確認。
*****【検討結果】*****
●建設場所について
・旧群馬県立安中高等学校跡地への建設を最善とする。(敷地面積 19,912 ㎡ 道路北側運動場 2,120 ㎡を含む)
●規模について
・行政機能の効率化の観点から全ての部署を新たな庁舎に集中させるのが理想である。今後の議論で必要面積が出されるものと考えるが、当面現在の旧庁舎・中庁舎・新庁舎・保健センター・松井田支所内に所属する部署が入ることを前提とし、9,500 ㎡規模の庁舎を建設する。(規模算定については添付資料のとおり。)
・耐震基準を満たしている庁舎等の利活用策については別途検討する。
●財源について
・庁舎建設基金・地域振興基金・地方債・一般財源を利用して建設する。なお、基本構想・基本計画が出た段階で、国県支出金等の特定財源の検討が必要(上記規模を前提とした、総事業費の積算資料を添付。)
・ また、民間事業者の資金やノウハウを活用し、民間委託・PFIなどでの整備についても検討が必要。
●構造について
・RC、SRC のどちらでも建設は可能と思われるので、規模等を勘案し検討が必要。
●今後の方向性について
・引き続き詳細で十分な検討をする必要があるので、本格的な検討を進めるための組織づくりが必要と思われます。
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■このあと、安中市は広報あんなかに、やたらと「災害に備える」と銘打った記事を掲載し始めました。
・平成30年10月01日 広報10 月号に「災害に備える」掲載
・平成31年03月01日 広報3 月号に「災害に備える-その2-」掲載
・令和元年09月01日 広報9 月号に「災害に備える-その3-」掲載
■そのあと、突然、庁舎に関わる市民懇談会の設置を標榜し、委員募集を行い、計5回の懇談会を開催しました。
・令和元年12月01日 広報12 月号に「庁舎に関わる市民懇談会の委員を募集します」掲載
・令和02年03月30日 安中市庁舎に関わる市民懇談会委員委嘱
・令和02年06月23日 第1 回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年07月29日 第2回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年08月25日 第3回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年09月29日 第4回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年10月26日 第5回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
■その後、さらに安中高校跡地への移転を前提とした豪勢な庁舎建設に向けて、肉付けをしようと安中市は一部市民を対象に市民アンケートを実施したのでした。その結果、現在地で、耐震基準を満たさない庁舎を対象にしたコンパクトな建て替えを望む市民がもっとも多いことが証明されたのでした。
しかし、執行部はなんとか安高高校跡地に移転した形で新庁舎を建設し、現在地の庁舎跡を物販施設にしようと目論んでおり、茂木市長もなんら事業計画を精査せず、執行部の言うなりのまま、今回の市長選で3期目を目指し、「安高跡地での新庁舎建設」に異常なほどこだわりを見せています。しかし、公約上ではあまり多きくアピールしていません。
おそらく、50数億円もの豪奢な市役所の移転新築をアピールすると「草の根」選挙を標榜してきたこれまでの選挙スタイルに、従来からの支持者が違和感を抱きかねないと、自ら慎重になっているものとみられます。
■このように、なぜ茂木市長が1期目では、あれほど「厳しい財政事情」を口にして、安中市の財政難を住民に訴えたのに、2期目ではぱったりと口にしなくなった理由が、上記の経緯を見ると、分かるような気がいたします。
しかし2期目を目指した前回の選挙では、市庁舎の移転建替えについて、茂木市長本人は当然執行部から報告は受けていて知っていたはずです。なのに市庁舎移転建替えについては政策として掲げてはいませんでした。
となると、市長の新年のあいさつを聞いていた市民は、市長の説明を信じて「安中市の財政は厳しいのだから、がまんをしよう」と思ったひとも少なからずいたはずです。しかし、実は安中市は、市民にがまんを敷いていながら、蓄財に励み、新しい庁舎建設のための基金を積み立てていたことになります。
このように、2期目から「厳しい市財政」を口にしなくなった茂木市長の心境の変化は、執行部のいうなりになったほうが、都合がよいと考えを変えたことをうかがわせます。あるいは、1期目から、執行部のシナリオどおりに、市民に対して「市財政の厳しい状況」を訴えつつ、実は、市明への行政サービスを削ってまでも、庁舎建設のための基金積み立てを優先する片棒を担いだことがうかがえます。
■先日、当時の財務部長と面談した際に、「安中市の財政は厳しいはずではなかったのでしょうか。50億円を超える予算を組む余力があるのなら、なぜ、いままでことあるごとに市財政が苦しいなどと言っていたのでしょうか」と質問しました。すると当時の財務部長は「財政調整基金が今は何十億円もあるので、財政的には問題ない」とあっさりと言いのけたのでした。
事実、安中市は信越化学などの法人市民税のおかげで、県内の自治体でもベスト9にランクされるほどの財政力指数を誇っています。となると、茂木市長が1期目で連発した「厳しい市財政事情」はいったいなんだったのでしょうか。ぜひ、地元民に対して、遊説中に説明責任を果たしていただきたいものです。
【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
その中で浮き彫りになったことは、現市長は1期目、しきりに安中市財政について「厳しい」という言葉を使っていました。それが2期目になると、その言葉が聞かれなくなりました。いったいなぜなのでしょうか。これまでの新年会での現市長の発言を順次遡って検証してみました。
↑いよいよ明日からスタートする安中市長選。地元北野殿に設置されたポスター掲示板↑
【2018年元旦】(2期目1年目)
出典ブログ:2019年平成最後の元旦の出来事から占う今年の地元安中市の現状と見通し↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2852.html
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改めまして皆様、新年明けましておめでとうございます。(場内:おめでとうございます)
北野殿の皆様には日ごろから、大変お世話になっています。大変穏やかなお正月を迎えました。平成も、今年がですね、4月、5月ですか、そこで最後になるということで、ほんとに30年のこの平成の月日をですね、思い返す番組も暮れには大変多かったと思います。
また、私たちですね、今の日本全体が人口減少とか、高齢化とかですね、少子化。さまざまなこう課題に直面している年でもありまして、市政運営にあたりましても、そういった中でも、どうやって地域に暮らす方々が安心して、そして心豊かに暮らしていけるか、そんなことを念頭に置きながら、さまざまな施策を、私も展開してまいりました。
また、災害におきましてもですね。さきほど区長さん、おっしゃられましたが、本当に気象災害、というのがですね、各地で起こるようになりまして、3月3日に防災の訓練をしていただけるということでございますが、やはり、そういった中でですね、一番いいのはやはり地域の中で、防災力を高めていく。そして地域の繋がりをこれまで以上に強くしていくことが、私はとても大切だというふうに思っております。
安中市行政もですね、私もあのう、今、人口減少ですから、少子化対策、それから結婚支援とか、婚活支援とかですね、或いは外からのこう、移住・定住施策とかですね。いろいろなことにあのう、取り組んでまいりました。今ちょうど今年から2期目になったんですが、さらにそういったことを強化していきたいと思っています。
横浜から「安中がいいな」と思って来てくれた人、理由を聞いたら、あのう「碓氷川があって、釣りができるから」っておっしゃって、まあ中高年の方なんですけど。それからまた、若い方はですね、「地域の方がこう見守ってくれて、いろいろ教えてくれる」と。で、「それでもう10年になります」って緑が丘にいらっしゃる方は、あのう、お子さんをね、たくさん作られて、ほんとに豊かに暮らしていらっしゃいますが、ご主人は安中榛名(駅)から通勤で、東京に行きながら、「地域でほんとに子どもたちが見守ってもらって、とてもいい地域だ」っていうふうにおっしゃってくれます。
そしてですね、この地域、安中市の歴史や文化や良さをですね、しっかりと活かして、外に発信していく力を高めながら、移住・定住施策、それから子育て支援をしっかりとこれからもやっていきたいと思ってます。
また、群馬県の中ですね、あのう、長年の課題でした西毛広域幹線道路が、えー、知事の英断で全線着手になりまして、今、秋間のほうはですね、橋ができて来てますけれども、こういったもの、しっかりと利用しながらですね、安中の発展に繋げていく取り組みも進めていきます。あの道路ができますと、群馬県庁から安中まで14分だというふうに言われています。それでですね、近さ・良さを活かして、えー、ここをですね、更に発展させていける可能性があると思っていますので、職員一丸となって取り組んでいく所存でございます。
えー、いろいろな意味でですね、あのう、今年も様々な課題がありますが、えー、素晴らしいですね、年になりますように。また、安中市も厳しい時代ではありますが、しっかりと前に向かって、これまで以上に力強く、皆さんと一緒に進めていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます
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【2018年元旦】(1期目4年目)
出典ブログ:2018年元旦の出来事から占う今年の地元安中市の現状と見通し↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2518.html
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皆様、新年明けましておめでとうございます。(場内:おめでとうございます)
地元岩野谷4区の皆様には私も日ごろから大変お世話になっております。心から感謝を申し上げます。そして、皆様おひとりおひとりが気持ちを新たにこの平成のもう30年という年になりました。
思い返せば、小渕先生がこう「平成」という看板を掲げてから、もう30年も経つんだなあと、しみじみと思いました。これからもですね、安中市もですね、新しい時代を迎えます。私自身も市政をですね、預かりまして、3年と8か月が過ぎました。
本当に思い返しますとあっという間でございますが、社会全体がですね、人口減少とか、過疎化、あるいは高齢化という日本全体を包む問題がですね、安中市にもございます。大変厳しい局面もありますが、私自身もこの間にですね、さまざまな課題に取り組んでまいりました。
空き家対策をですね、あのう、大変進めてまいりまして、もうすぐ空き家バンクが開設をする予定でございまして。また、空き家はですね、地域の、こう、溜まり場のような、こう、サロンのような形に改修する場合には補助金を付けたり、あるいは空き家バンクを通じて、こう利用したいとか、売りたいとか、貸したいという人たちをですね、応援するための、家財を片づけたり、あるいは修繕したり、ということでも少しですが補助金を付けたりも、そういった形で、区長さんたちが一生懸命調査してもらった安中市全体にですね、1924戸という空き家をですね、そういった形でスムースに、こう利活用したり、危険なものをこうに除却したり、進めていきたいと思っています。
また鳥獣被害もですね。あのう、安中市で長年課題でありました対策協議会というですね、ようやく立ち上げることができまして、これによると、これを立ち上げると国からですね、例えばイノシシ1頭捕獲すると7000円とかですね。そういう補助が国から出ることになります。それが今まで安中市ができなかったので、そういったことでもですね、対策を強化しました。
えー、それからですね、今、認知症対策も随分いろいろなことをやってきましたけれども、これから、将来5人に一人が認知症に罹ると言われる時代になるんですね。そういった意味で、認知症の、こういうふうな見守り対策とか、あるいは、認知症の方を抱えた家族は大変な思いをするので、そういった方々が集まって、気軽にね、あのう、話し合ったり、保健師たちからアドバイスを受けたりする、こう認知症カフェというのがあるのですけれども、勿論、当事者も来られるんですね。そういうものをですね、市内のあちこちに立ち上げたり、いろいろなこう対策を取ってきまして。やっぱり誰でもがですね、この安中に住んで安心して暮らしていける、歳を重ねても、支えあってですね、助け合いながら本当に楽しく暮らしていける、そんな街づくりを進めていきたいと思っています。
それには、行政もそれから、いろいろな企業さんも、また学校も、さまざまなNPOやボランティア団体、多くの方々にですね。自分たちも何かこう安中の街を支え合っていく、元気にしていくことに何か関わろうというね、そういう、こう想いを持っていただくことがとても大切だと思っていて、今、そんな市民活動を支援とかですね、地域活動の応援というものが開けております。
それから、地域起こし協力隊といって、都市部の若者をこちらの地方に仕事をしながらですね、住んでもらうという、3年間の事業なんですけれど、これを募集したらですね、今二人決まりました。それを移住・定住に繋げていってですね。将来的には結婚したり家庭を持ったりしてもらうのがよいのですけれど、それが結構全国でやられていて、安中市も私、初めまして、今二人来ました。
それから結婚新生活応援事業というのがあって、何かというとですね、あのう、経済的な理由でね、なかなか結婚に踏み切れないという方に、ほんの少しお金を出して応援するんです。国の補助金をうまく使って組み合わせでやったんですけれども。そしたら3組カップルができまして、そのうち5人は安中市に移住してきました。そういう意味で、小さなことなんですけれども、そういう移住・定住対策とか、婚活支援事業ですね。あのう、婚活のパーティなんかをする段階で少し応援して、やってもらって、今、カップル6組か7組できているんですけれども。カップルというのは、付き合い始めたという程度なんですけれど、そういう小さなことをいろいろ積み重ねをして、安中市を元気付けたり、市民の方にいろいろな形でまちに関心を持ってもらいたい。そんなことをしながら進めたい。
それから企業訪問ですね、担当する部長と一緒に、いろいろな安中の企業を歩きました。皆さんですね、一様に、従業員がほしいと。募集しても募集しても来ないんだよ、という切実な声を聞きました。で、方や若い人が帰ってくるには働き場所がなければダメだという声も聴きますので、その両方をうまく、こう、繋げたらいいんじゃないかなと思って、そんなことも今検討を始めています。
これからですね、様々な課題がまだまだあります。安中市も財政状況が厳しいです。そういった中で、ですね。本当にみんなでこう安中市を作っていくというね、そういうものを大事にしながら、私もさらにですね、力を入れてこの安中市政の運営に取り組んでいきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
あの、最近なんか、私が野殿に住んでいないんじゃないかという話が大分出回っていて、心配して電話をくれたりする人もいるんですけれど、ご安心ください。私、野殿を出たことはございませんので。あの、出張で一泊とか二泊とか出ることはありますけれども、ここに足を腰を据えて皆様と一緒にやっていきたいと思います。今年1年がですね、皆様にとって素晴らしい年に、実り多い年になることを心からご祈念を申し上げまして、新年のご挨拶に替えます。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。(拍手)
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【2017年元旦】1期目3年目
出典ブログ:2017年元旦の出来事から占う今年の地元安中市の一年↓
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皆様、明けましておめでとうございます。(場内:おめでとうございます)
いつも日ごろから本当にお世話になっております。2017年の幕開けでございます。本当にこう、穏やかな、気持ちの良い新春を皆様もお迎えのことと私もお慶びを申し上げます。
今、舟田区長さんからいろいろとお話がございました。本当に大変な中でうまく引継ぎを済ませていただきまして、区長の任務を本当にいろいろと忙しい、自主防災組織のお話もありますけれども、何かと区長さんにはご苦労頂くわけですが、本当に、役所のほうにもよく来て頂いて、しっかりと区長の仕事をしていただいて、私も心から感謝を申し上げます。
安中市は、これからですね、昨年を振り返ってみますと、まずはですね。群馬県に再三、お願しました西毛広域幹線道路。これがですね、前橋から富岡までのですね、未着手区間があったわけですが、それを全線着手、それもご存知のようにですね、粘り強く交渉した結果、知事から回答を頂きまして、予定よりも、2年ほど早く前倒して、前橋のあのイオンのところまで来てますので、イオンモールがあり、イオンからずーっとですね、榛名の方からこう来て、市役所の前を、今秋間で橋を工事していますけれども、あそこを通って、安中市役所の前を通って、で、また橋を架けて下ろすんですけれども、それで今、富岡の方が出来上がっていますので、そこへ繋がります。
それを西毛広域幹線道路と言って、県が、群馬県を結ぶ7つの交通軸のひとつなんですね。それが、安中だけが未着手でしばらくいたんですが、それが全線着手になりまして、そのことをですね、これから安中市が活用して、いかに、いろいろな事業所とか人口とか、若者なんかを呼び入れるのか、そういったことが、これからの安中市の課題でございますが、非常にこのことは、私も懸案でございましたので、よかったなあと思っております。また、今ですね、人口減少が進んでいるわけなんですが、やはりこの今ある安中の魅力を生かしてですね、上手にこう、内外にこう、情報発信をして、人に来てもらって安中を知ってもらう。で、ひいては、移住、定住、そして、子育てがし易い街づくりをして、働く場を確保しながら、若者にも、こう安中市に帰ってきてもらう。また、移住して住んでもらう、その取り組みがこれから必要でございまして、今年から、移住促進、それから、地域起こし協力隊といって、都市部の若者を働きながら、こう安中市に受け入れて、仕事をしてもらいながら、ひいては定住に繋げてもらうという、あのう、国が全部、おカネを出してくれるんですけれども、そういった取り組みも受け入れて、今年から始めていこうというふうに思っていますので、そういった人口増対策。それからまた交通網。
そしてやはり、昨年ですね、皆さんもご承知かと思いますが、安中の磯部温泉が、あすこは温泉マーク発祥の地なんですね。江戸時代にですね、公文書で使っていた温泉マークが磯部温泉の所に記してあるんですが、それが最古の日本の温泉マークを使った地図ということでですね、温泉マーク発祥の地ということで、いろいろな観光展開をしたわけなんですが、昨年、国際化の中でですね、外国人にも分かり易い表記ということで、マークを変えようということがあったんですよ。これはですね、現に安中市の一つの魅力でありますから、これは変えてもらっては困るということでですね、さっそく、温泉組合、それから市の観光機構も含めて、国に申し入れをしましたところ、変更はしないで、あのう、まあ、存続をするということ、それと併用、外国、国際規格と併用するといったかな・・・そんな方向で検討が進んでいるんですけれども、これも消えてしまわなかったので本当によかったなあと思っています。大事な安中の文化を守れたかなと思っています。
いずれにいたしてもですね、皆さんがたにさっきも言った、少子化、それから高齢化の中で、これからのまちづくりをどういうふうに活気をつけていこうか、ということで、非常に大きな課題です。それにはやはりですね。今言った、安中の魅力を掘り起こして、市内外に発信をするということ、それからやはり、地域、地域の中でですね、これまで以上に、人のこう、繋がりを強めていく。今、ここはこうやって新年会ができていますけれど、こういうことが出来なくなってしまう地域もあるわけですね。やはり、これからは、さっきの自主防災の話がありましたけれども、いかに地域の中でお互いが支え合っていけるか、このことが活力になったり、それから、年を重ねても元気で住み慣れた地域に暮らしていく、このことが基本にもなりますので、ぜひですね、いろいろな形でですね、こういう人のつながりを強めていくような、サロン活動もありますし、一緒に道普請とか、いろいろな活動がありますけれども、これまで以上に、こう地域の繋がりを強めていくことが大切かなあと思っています。
非常にですね、人口減、イコール税収減とか、厳しい財政でありますが、本当に市民の力をこれまで以上に活用してですね、みんなでまさに支え合って、助け合って、いろいろなことを展開していける、安中はまだまだ元気だぞということを発信していきたいと思っています。温泉マークもですね、全テレビ局が放映してくれましたし、新聞にも全部乗りましたので、逆に今、磯部温泉が少し忙しくなっています。そのことでやはり、あのう、安政遠足マラソンがですね、今年度から、どうもあのう、映画化になるようでございまして、それはですね、話が進んでいますので、進めていきたいなと思っています。で、そういうことでやはり、また地元のかたも自分の故郷を再認識すると、どの方も安中の魅力に気付いてもらう、そのことも、あの、一緒に進めていきたいと思っています。
それから、鳥獣害対策、非常に大変なんですが、対策を強化しまして鳥獣対策係を作りました。そこで今、今年1月、対策協議会というのをできる予定なんですね。それができると、県とか国のおカネも使えますので、そうしますと一層人も増やせたり、道具も増やせたりしますので、今それに向かって頑張っているところなんですけれども、鳥獣害対策もしっかりと取り組んでいきたいと思っています。
長々とお話をしましたけれども、これからもやはり安中市が、そしてこの地域がですね、人が支え合って、安心して暮らしやすい、そして皆が元気になれる、そんなまちづくりを進めて行きたいと思っておりますので、どうぞあのう、地元の皆様はですね、今後ともいろいろとご指導を頂けますようにお願い申しあげまして、また、今年1年が、地元の皆様にとって、輝かしい実りある1年になることをご祈念申し上げまして、ご挨拶に替えます。どうぞ皆様本年もよろしくお願い申しあげます。お世話になります。
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【2015年元旦】1期目1年目
出典ブログ:安中市北野殿地区の元旦行事に4半世紀ぶりにデビューした岡田義弘・前市長の思惑↓
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1498.html
皆様、おひとりおひとりが気持ちを新たに、この2015年の新春を迎えることとまずもってお慶び申し上げます。また、昨年は大変お世話になり、ありがとうございました。私も、市政を預かる番になりまして、目まぐるしい、あっという間の一年でございました。
大変、社会情勢が大きく変わる中、また、新しい言葉で“人口減少社会”ということで、人の数が減ってゆく。で、なおかつ、若い人たちが増えていかないで、お年寄りの方が増えていくという、少子高齢化ということですが、そういうことと人口減少現象がかさなっての、これからの社会になっていくということで、新しい課題にも取り組んでいかなければならない、というふうに思っております。
また、皆さんから、区長さんからお話がありましたが、災害、特に自然災害が近年多いですね。本当に今年もそういうことがないように、祈るばかりですが、それに備える体制作り、というのも、しっかりと行政はやっていかななければいけない、というふうに考えまして、今取り組んでいます。
また同時に、先ほど大雪の時に、ボランティアの方に、機械を持った方に出てもらったというお話がありました。まさに、そういう地域の中の支えあい、ということが、これからとても大切になってきます。
私も、年を重ねても安心して、慣れ親しんだ、身近な地域の中で暮らしていける体制作りというものをやっていきたいと思って、今いろいろと研究を始めております。やはり、ひとりひとりが張り合いを持って、また地域に、そして次の世代に社会貢献をしながら、よりよく社会を作っている、地域を作っていく、ということを、行政もそれを支援するような、そういう時代になっていくんだというふうに思っています。
また、市政も課題がたくさんございますが、私も自分がやりますといったことを、きちんとやる方向に動いていきながら、なおかつそういう課題にも一つずつ取り組んでいきたいというふうに思っています。
また、様々な形で、正しい形で情報が分かり易く伝わるような情報公開にも取り組んでいきたいと思っています。
私も、今まだ1年たっていないんですね。4月で1年なんですが、これからも地域の皆さんの声、市民の皆さんの声をしっかりと受け止めて、市民のほうに目を向いた行政運営というのを心掛けていきたいと思っております。そういった意味では、更なるご支援と、また、ご指導を賜りたいと思っております。どうぞ皆様、今年1年が皆様にとって素晴らしい年になりますことをご祈念申し上げまして、新年のご挨拶に替えます。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
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■なお、現市長は県議時代にも地元北野殿地区の新年会で顔を出して挨拶をしていました。
【2014年元旦】
出典ブログ:“子々孫々に対する責任を負う”と大見えを切り次期市長選出馬を確信させた岡田市長の地元での新年挨拶↓
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安高の跡地は、あれは県立の学校ですから、全部県の所有地だったんですけど。今ですね、県はいろんな未利用のところを、使っていないところをですね、まず市町村、所在する市町村に、あの、買いますか、ということで投げかけをしていて、もし、全く利用が無くて買わないというのであれば、また、民間に売るという考えかたを持っているんですけども、どこも。安高に関しては、安中市が買いたいと、おっしゃっているんですね。それなんで、安中に売るということになっていますけど、あのう、値段のこととかですね。あのう、安中市の方も有識者会議というか、たしか300万くらいの予算を使って、どうに使うかを、検討会議を立ち上げて決定をしたんですけど、決定をしたけど、その決定に従わないで保留になっているんですね、それなんでちょっとこう宙に浮いているんですけど、一応、安中市が買って頂けるということなんで、県の方は一応保留になっているんです。体育館だけは今、安中市に貸していると言いました。
<住民C:民間に売れば、税金もあがるわけだから、売ればいいんじゃない?(場内笑い)>
あのう、市が利用したいということで言っているので、まず県としてはまあ、行政が使うのが一番公平なので、そこを優先しているので、安中市が、要らないって言えば民間に売る考えをするんですけども、要らないっていうんではなくて、今買いたいんだ、ということで止まっているものですから、ちょっと保留状態、ですね。はい。
<住民A:壊して美術館をつくるって言っているんですよね。今ね、安中市は。耐震に問題があるからっていうことでね。>
<住民C:あんなところにカネかけずに、民間に売ったほうがいいよね。>
<区長代理A:じゃあ、他には。…ないようですので、まだ市長さん、市議さんが見えられていないので、それでは、会計報告をお願いします。>
それでは失礼させて頂きます。
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■このように現市長は、県議時代に安中市が群馬県から安中高校跡地を購入する約束をしていながら、ほったらかしにしていた経緯を知っており、住民にもそのように説明していました。しかし、当時はまさか安高跡地を市庁舎建て替えの移転先にするとは、自身も思っていなかったはずです。
そして、前市長の岡田義弘氏を破って県内初の女性市長となってから、安中市が厳しい状況におかれていることを認識し、1期目(平成26年度~29年度)の3年目の元旦(平成29年1月1日)と4年目(平成30年1月1日)ともに、市財政面が厳しいことを住民に訴えていました。
それが2期目(平成29年度~令和3年度)になってからは全く影を潜め、引き続き市政運営面での課題として、人口減少や、少子高齢化について言及するも、財政難という言葉は口にしなくなりました。
■この間、庁舎建て替えに関して、執行部が事前準備組織として「庁舎建替準備会議」なるものを設置して検討してきた経緯を見てみましょう。
※参考資料:安中市庁舎に関わる市民懇談会配布資料↓
https://www.city.annaka.lg.jp/gyousei/kikaku_keiei/files/1choushasiryou1-12.pdf
●平成27年05月22日(金)第1回準備会議開催
内容:建設の期限、建替庁舎の機能、合併特例債の利用、既存施設の利活用、移転先の場所について意見交換
●平成28年03月30日(金)第2回準備会議開催
内容:平成28年度でどこまで検討し結論を出すか、意見交換
●平成28年05月26日(木)第3回準備会議開催
内容:4月14日発生の熊本地震を契機に、建替庁舎にすべての部署を集中することが理想的との意見あり
●平成28年06月30日(木)第4回準備会議開催
内容:先進地視察として近隣6箇所、遠方1か所を想定し、埼玉県北本市を選定
●平成28年07月28日(木)第5回準備会議開催
内容:8月10日に北本市の視察が決定。その後、8月10日に北本市を視察
●平成28年10月09日(木)第6回準備会議開催
内容:先進地視察の感想。次回11月8日茨城県稲敷市の視察予定が決定し実行
●平成29年05月01日(月)第7回準備会議開催
内容:用途地域の変更の可否を討議。現時点での市長への中間報告について建設費が不明で財源も不確定として見送りが決定。その後、6月28日に長野県小諸市視察
●平成29年08月21日(月)第8回準備会議開催
内容:安高跡地への移転が現実的と結論。規模は全部署を建替庁舎に集中させることが理想と結論。財源は庁舎建設基金・地域振興基金・地方債で賄い、合併特例債利用は不可能と結論。庁舎建設基金は平成28年度から毎年1億円の積立開始済み。地域振興基金は令和7年度で償還終了予定。これら2つの基金で足りない分は地方債で賄う予定と結論。
■そして、平成29年9月26日に当時の財務部の中嶋薫部長が、市職員で組織した「庁内事前準備組織」を代表して、茂木市長に「庁舎建て替えに関する報告書」を提出しました。これを見ると、視察を行った北本市、稲敷市、小諸市への視察時の質疑事項と回答及び視察資料などが付帯され、8回にわたる討議内容をまとめた形にしています。
それによると、次のとおり討議内容から結論付けています。
*****【討議内容】*****
●建設場所について議論
(1)現在の本庁舎敷地
<利 点>
・所在地番等、位置条例をはじめ種々の変更が不要。
<問題点>
・用途地域が第1種住居地域であるため、延床面積が3,000㎡以上の建築が出来ない。[通常は個別不適格建築物のために用途地域を変更することはない]
・仮設庁舎を建設する必要がある。
・備品・什器の移設など、2度の引っ越しが必要となる。
・建設期間中、来客者用駐車場を確保する必要がある。
(2)旧群馬県立安中高等学校跡地
<利 点>
・業務を続けながらの建設が可能である。
・仮設庁舎を建設する必要がない。
・現在の庁舎から近距離にある。
・第2種住居地域のため、3,000㎡以内の制限がない。
・備品・什器の移設など、引っ越しが1度で済む。
・建設期間中、来客者用駐車場を確保する必要がない。
< 問題点>
・群馬県の財産であり、土地の購入が必要。また、校舎の解体も必要となり、多額の費用が発生する。
(3)その他の場所
<利 点>
・業務を続けながらの建設が可能である。
・仮設庁舎を建設する必要がない。
・備品・什器の移設など、引っ越しが1度で済む。
・建設期間中、来客者用駐車場を確保する必要がない。
<問題点>
・現在の本庁舎周辺には適当な広い場所がない。
・現在の本庁舎から離れた場所の場合、現在の場所に慣れた市民の反応がどうか。
・市有地でない場合、多額の購入費が必要となる。
・購入までに用地交渉・手続きなどに長期間を要する可能性が高い。
●規模について議論
・どの庁舎の組織までが新たな庁舎に入るかを議論
旧庁舎・中庁舎・新庁舎・保健センター・松井田支所・谷津庁舎の職員数、建物の建築年数、市民の方の利用し易さなどについて。
●財源について議論
・庁舎建設基金・地域振興基金・地方債・一般財源を利用して建設することを確認。合併特例債はほぼ不可能。PFIなどの民間資金の活用についても議論。
●構造について議論
・RC(鉄筋コンクリート造)、SRC(鉄骨鉄筋コンクリート造)の工法について確認。
*****【検討結果】*****
●建設場所について
・旧群馬県立安中高等学校跡地への建設を最善とする。(敷地面積 19,912 ㎡ 道路北側運動場 2,120 ㎡を含む)
●規模について
・行政機能の効率化の観点から全ての部署を新たな庁舎に集中させるのが理想である。今後の議論で必要面積が出されるものと考えるが、当面現在の旧庁舎・中庁舎・新庁舎・保健センター・松井田支所内に所属する部署が入ることを前提とし、9,500 ㎡規模の庁舎を建設する。(規模算定については添付資料のとおり。)
・耐震基準を満たしている庁舎等の利活用策については別途検討する。
●財源について
・庁舎建設基金・地域振興基金・地方債・一般財源を利用して建設する。なお、基本構想・基本計画が出た段階で、国県支出金等の特定財源の検討が必要(上記規模を前提とした、総事業費の積算資料を添付。)
・ また、民間事業者の資金やノウハウを活用し、民間委託・PFIなどでの整備についても検討が必要。
●構造について
・RC、SRC のどちらでも建設は可能と思われるので、規模等を勘案し検討が必要。
●今後の方向性について
・引き続き詳細で十分な検討をする必要があるので、本格的な検討を進めるための組織づくりが必要と思われます。
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■このあと、安中市は広報あんなかに、やたらと「災害に備える」と銘打った記事を掲載し始めました。
・平成30年10月01日 広報10 月号に「災害に備える」掲載
・平成31年03月01日 広報3 月号に「災害に備える-その2-」掲載
・令和元年09月01日 広報9 月号に「災害に備える-その3-」掲載
■そのあと、突然、庁舎に関わる市民懇談会の設置を標榜し、委員募集を行い、計5回の懇談会を開催しました。
・令和元年12月01日 広報12 月号に「庁舎に関わる市民懇談会の委員を募集します」掲載
・令和02年03月30日 安中市庁舎に関わる市民懇談会委員委嘱
・令和02年06月23日 第1 回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年07月29日 第2回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年08月25日 第3回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年09月29日 第4回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
・令和02年10月26日 第5回安中市庁舎に関わる市民懇談会開催
■その後、さらに安中高校跡地への移転を前提とした豪勢な庁舎建設に向けて、肉付けをしようと安中市は一部市民を対象に市民アンケートを実施したのでした。その結果、現在地で、耐震基準を満たさない庁舎を対象にしたコンパクトな建て替えを望む市民がもっとも多いことが証明されたのでした。
しかし、執行部はなんとか安高高校跡地に移転した形で新庁舎を建設し、現在地の庁舎跡を物販施設にしようと目論んでおり、茂木市長もなんら事業計画を精査せず、執行部の言うなりのまま、今回の市長選で3期目を目指し、「安高跡地での新庁舎建設」に異常なほどこだわりを見せています。しかし、公約上ではあまり多きくアピールしていません。
おそらく、50数億円もの豪奢な市役所の移転新築をアピールすると「草の根」選挙を標榜してきたこれまでの選挙スタイルに、従来からの支持者が違和感を抱きかねないと、自ら慎重になっているものとみられます。
■このように、なぜ茂木市長が1期目では、あれほど「厳しい財政事情」を口にして、安中市の財政難を住民に訴えたのに、2期目ではぱったりと口にしなくなった理由が、上記の経緯を見ると、分かるような気がいたします。
しかし2期目を目指した前回の選挙では、市庁舎の移転建替えについて、茂木市長本人は当然執行部から報告は受けていて知っていたはずです。なのに市庁舎移転建替えについては政策として掲げてはいませんでした。
となると、市長の新年のあいさつを聞いていた市民は、市長の説明を信じて「安中市の財政は厳しいのだから、がまんをしよう」と思ったひとも少なからずいたはずです。しかし、実は安中市は、市民にがまんを敷いていながら、蓄財に励み、新しい庁舎建設のための基金を積み立てていたことになります。
このように、2期目から「厳しい市財政」を口にしなくなった茂木市長の心境の変化は、執行部のいうなりになったほうが、都合がよいと考えを変えたことをうかがわせます。あるいは、1期目から、執行部のシナリオどおりに、市民に対して「市財政の厳しい状況」を訴えつつ、実は、市明への行政サービスを削ってまでも、庁舎建設のための基金積み立てを優先する片棒を担いだことがうかがえます。
■先日、当時の財務部長と面談した際に、「安中市の財政は厳しいはずではなかったのでしょうか。50億円を超える予算を組む余力があるのなら、なぜ、いままでことあるごとに市財政が苦しいなどと言っていたのでしょうか」と質問しました。すると当時の財務部長は「財政調整基金が今は何十億円もあるので、財政的には問題ない」とあっさりと言いのけたのでした。
事実、安中市は信越化学などの法人市民税のおかげで、県内の自治体でもベスト9にランクされるほどの財政力指数を誇っています。となると、茂木市長が1期目で連発した「厳しい市財政事情」はいったいなんだったのでしょうか。ぜひ、地元民に対して、遊説中に説明責任を果たしていただきたいものです。
【市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬事務局からの報告】