↑当会の記者会見の場となった県庁5階記者クラブ(通称「刀水クラブ」)。場所代、光熱費はすべて税金で、メディアは無料で使える。↑
■当会は令和6年2月21日(水)午後2時から約1時間にわたり、群馬県庁5階刀水クラブ(県庁記者クラブ)で記者会見を行いました。内容は概ね以下のとおりです。
↑ちょうど県議会が開催中。議会中継の画面を見ながら何やら原稿作成中の担当記者。2024年2月21日13時50分撮影。↑
最初の15分間、当会代表から挨拶と説明を行いました。
■記者会見に先立ち、次のとおり謝罪の言葉を述べました。
本日、ご参集いただきましたマスコミ各社様、また本日参加されなかったマスコミ各社様に対しても、冒頭、お詫びを申し上げます。
本来、このような記者会見の機会をいただきました際には、事前に幹事社を通じて、記者会見の内容をお伝えする慣行となっております。
この記者会見の日程を調整いただきましたのが、2月7日水曜日の午後3時前でした。ところが早くも、その同じ日の夕方午後5時過ぎに、いつも貴重な情報を賜っている匿名の方から、本日の記者会見の実施とテーマについて、既に安中市側に知れ亘っている旨の連絡がございました。
この記者会見や私ども「市民オンブズマン群馬」の活動にエールを送っていただくことに感謝申し上げつつも、なぜこんなに早く情報が伝わっているのか、と驚愕をいたしました。
そのような経緯から、本日の記者会見の意義を鑑み、内容についての事前の案内を申し上げることを控えましたこと、いま記者会見の席にて、発表内容をお伝えすることになりましたこと、改めてお詫び申し上げます。
■続いて、本日の記者会見の概要説明に移りました。
本日の記者会見ではお手元の資料に従いまして、4点のご報告をいたします。お配りした資料に記したように、
①市民オンブズマン群馬の今後の活動について
②市民オンブズマン群馬のオウンドメディアについて
③安中市に関する告発について
◆昨年秋以降、5件の告発を提出(不受理は現状なし)
◆群馬県警察本部への告発(3件)
a,群馬県選挙管理委員会に対する告発
b,幸福実現党の公職選挙法違反の告発
c,「あんなかスマイルパーク」についての告発
◆前橋地方検察庁への告発(2件) 安中市役所職員など
◆今後の予定
a,安中市観光機構の使途明細不明の1千万円をこえる支出について
b,安中市役所内の労働諸法に抵触する重大事案
c,安中市の公職者に関する重大事案(複数)
④群馬県公安委員会に対して苦情申立書の提出について
の内容となっております。このうち③番目の「安中市に関する告発について」は、本日「あんなかスマイルパーク」についての告発のご説明を申し上げますが、時間の都合上、残り4件については、この記した紹介のみとさせていただきます。
■さらに説明を続けました。
これは安中市役所、安中市議会も関心や不安を抱いている事案ですので、一点だけ申し添えます。
今回の一連の告発によって、現在、「被告発人」となっております主なかたがたを挙げます。(※敬称略)
・安中市の前市長・茂木英子、前副市長で現在・群馬県議会議員の粟野好映
・安中市長・岩井均、安中市副市長・清水昭芳
・安中市議会議員20名のうち、9名
・実質的に茂木市長をコントロールしていた未来塾代表者
また、これら5件の告発の中で、
・幸福実現党の公職選挙法違反の告発
を除く4件は、首謀者として、粟野好映・群馬県議会議員を挙げております。
本日、明日と県議会は一般質問ですので、粟野好映・群馬県議会議員も県庁の敷地内にいらっしゃると思います。是非、お話を伺う機会をお作りください。
国内の壮々たる優良企業の有価証券36銘柄、時価総額1585万2336円を所有されております。しかもこれは昨年8月7日の時点であり、当時平均株価は3万2000円台でしたが、ご案内の通り、昨日は3万8000円台に乗せており、財テク、錬金術など打ち出の小槌に関する興味深いお話が伺えると思っております。
併せて、27日から安中市議会の開会にあたり、いわゆる「百条委員会の設置」の陳情を提出する予定です。
■次に「市民オンブズマン群馬の今後の活動」について説明しました。
47都道府県の中で、代表や事務局、また構成員に、弁護士を含まない「オンブズマン」は、群馬県、石川県だけと承知しております。
私ども「市民オンブズマン群馬」は、法律に則り、また自治体の所定の手続きを経て、調査分析を行って、問題の追及に挑んでおります。
今後さらに活動を社会的な意義を示すために、「一般社団法人」として、法人化をいたします。
共同通信社さんが、一般社団法人であることなどをなぞらえ、私ども会員各位の社会的意識と倫理観をさらに向上させます。
法人化にあたっての決意として、群馬県内の諸問題に対して調査・分析・追及に加え、群馬県や各自治体、関係機関や団体、県民に対して、「建設的な提言」を行うことで、対立関係から協力・協働を目指して取り組んでいきたいと考えております。
■次に「市民オンブズマン群馬のオウンドメディア」について説明しました。
法人化による活動の「グレードアップ」に挑みますが、やはり「市民オンブズマン群馬」の一丁目一番地は、隠された違法な行為を発掘し、調査・分析・追及を行なうことです。行政により引き起こされる県民の不条理な悲劇をなくすことが、私たちの活動の目的だからです。
その点からも、私どもの取り組みを広く知っていただき、情報を共有し、群馬県はじめ自治体などに真剣に諸問題に向き合っていただくために、オウンドメディアの活用を始めております。
ちなみに、昨年10月からYouTubeでの配信をスタートしております。資料でもご紹介しておりますので、是非、ご覧ください。チャンネル登録者数はまだ85名ですが、11本の動画、19本のショート動画を配信しております。総視聴回数は9,300回を超え、総視聴時間は、230時間を超えました。
先日、安中市議会の議会報告会に参加したところ、参加者から「YouTube、観ています」と応援のお言葉をかけていただきました。
引き続き、多くの問題を取り上げて参ります。
動画配信のほか、音声ストリーミングによる配信も、まもなくスタートする予定です。
本日ご参集の皆様も、是非、睡眠導入の助けとなると思いますので、ご視聴いただければと願っております。
■そのあと、群馬県公安委員会に対して苦情申立書の提出について話ました。
昨日、群馬県公安委員会に対して、苦情申立書を提出しました。
具体的な内容については、警察の執務執行に関する関係諸法に違背する独善的な不適切な事案ですので、ここで言及することに相応しいものではございませんが、群馬県警察本部捜査2課の課長補佐及び組織的な慣行であることから、群馬県警察本部長もその対象としております。
公安委員会におかれましては、今後、調査を行ない、適切な処分、処置を講ずることを期待しております。
■このあと、「あんなかスマイルパーク」についての告発に関して、同席した当会サポーターから詳しい説明が為されました。
この事案の問題点として挙げたのが、「土地取得から工事にかけて」と「運営団体の選定」です。
後者の「運営団体の選定」について、問題となるキーワードとして「指定管理」「実績がない」「運営費の算出根拠」「運営方式/選定基準」「開園予定日(令和3年4月)から逆算した12月議会」「公募型プロポーザル方式」などを挙げて、それぞれの問題点をわかりやすく指摘しました。
さらに補足として、「検討委員会の委員長交代(令和2年8月25日)」「議事録による検証」「トップに対する忖度体質」についての検証がなされました。
まとめとして、「問題点の確認」の観点から、「2分の1(その実体は1分の1)の選定プロセス」「群馬県信用組合の理事就任(令和5年6月28日)」「現市政への不正の継承」を分かりやすく示した概要図を配布して、解説しました。
その後、記者会見に参加したメディア6社の記者の皆さんから、数件の質問があり、当会の見解を回答しました。
■最後に、当会代表から、終了の挨拶がありました。その内容をまとめると次のとおりです。
・安中市政における役所組織のガバナンス欠如と自浄作用の不全が危険レベルに達していること
・そしてそれは29年前に安中市土地開発公社を巡る史上空前絶後の51億円巨額詐欺横領事件(通称タゴ事件)を引き起こしていた当時の安中市政の体たらくぶりとオーバーラップすること
・タゴ事件では組織ぐるみの犯罪だったのに警察・検察・裁判所が元職員タゴの単独犯行としたこと
・そのため不正のウイルスが市政に残存し、その後増殖し始めて、とうとう第二のタゴ事件の温床を形成してしまっていること
・よって、市役所内に蔓延る温床を今のうちに絶つべく、今こそ果敢に行動しなければならないこと
以上の事項の認識が重要であることをメディア関係者に強くアピールして、1時間に亘る記者会見を終えました。
【2月23日追記】
21日の記者会見の後、本件告発状を県警捜査2課に持ち込みましたが、生憎担当班長が不在のため、写しのみの提出に留まりました。そこで、22日午後3時42分にあらためて特定記録付きで原本を郵送しました。
また、22日午後3時過ぎに安中市市議会事務局を訪れて、スマイルパークを巡る一連の不透明な経緯に係る不正調査のための陳情書を提出しました。生憎、罍次雄議長は不在でしたが、事務局職員に収受してもらいました。紹介議員の付かない陳情のため、常任委員会に参考資料として付託されるに留まりますが、陳情書の提出については、前日の21日に直接罍議長と面談し、事前に話をしておきました。
【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】