市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

また文科省で汚職!…先日裏口入学を斡旋した仲介者に今度は国際派キャリア官僚が接待おねだり

2018-07-27 19:22:00 | 群馬高専アカハラ問題
■群馬高専や長野高専をはじめ、全国の数多くの高等専門学校に出向の名目で官僚が校長として派遣され、およそ教育者らしからぬ振る舞いでアカハラやパワハラを振りまいている弊害については、当会のブログでも紹介してきました。これまで比較的スキャンダルには縁遠いと思われていた文部科学省は、近年、組織的な天下りあっせんなどが続き、不祥事を起こしてきていますが、やはり、官僚という「人種」に付き物の社会的規範の欠如が、とくに文科省に所属しているうちにさらに悪化するのではないかと思ってしまいます。
 東京医科大支援事業をめぐる汚職事件で前科学技術・学術政策局長が起訴されたばかりなので、今度は、その1年先輩の国際統括官が、東京地検特捜部の餌食となりました。信頼回復には、ユデガエル状態にある役所内部のしくみを全て見直す必要があり、それは外部の民間人に全権限を与えて大ナタを振るわない限り、再発防止にはならないと思います。
 この事件の昨日からの報道記事を見てみましょう。
*********産経ニュース2018年7月26日 10:59
【文科省汚職】収賄容疑、新たに文科省国際統括官を逮捕 JAXA出向時に140万円接待疑い 東京地検特捜部


川端和明・国際統括官
 文部科学省の私立大学支援事業をめぐる汚職事件で受託収賄幇助罪で起訴された会社役員、谷口浩司被告(47)から約140万円相当の飲食接待を受けたとして、東京地検特捜部は26日、収賄容疑で同省国際統括官の川端和明容疑者(57)を逮捕した。また贈賄容疑で谷口被告を再逮捕した。
 川端容疑者の逮捕容疑は宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事に出向していた平成27年8月~29年3月、谷口容疑者が役員を務める医療コンサル会社に便宜を図った見返りに、東京都内の飲食店などで複数回にわたり接待を受けたとしている。
 一連の事件をめぐって特捜部は、東京医科大が「私立大学研究ブランディング事業」に選定されるよう便宜を図る依頼を受け、見返りに息子を合格させてもらったとして、受託収賄罪で同省前科学技術・学術政策局長の佐野太(ふとし)被告(59)を24日に起訴。谷口容疑者は佐野被告の犯行を手助けしたとして、受託収賄幇助罪で起訴された。同大の臼井正彦前理事長(77)と鈴木衛(まもる)前学長(69)も贈賄罪で在宅起訴された。
 川端容疑者は昭和59年に旧科学技術庁に入庁。文科省官房総務課長や文化庁文化部長などを務めた。

**********毎日新聞2018年7月26日 11時39分(最終更新 7月26日 13時32分)
文科省汚職 収賄容疑で統括官逮捕 医科大事件被告に便宜

↑川端和明・文科省国際統括官
 コンサルタント会社の業務に関して有利な取り計らいをする見返りに飲食接待を受けたとして、東京地検特捜部は26日、文部科学省国際統括官(局長級)の川端和明容疑者(57)を収賄容疑、元コンサルタント会社役員の谷口浩司容疑者(47)を贈賄容疑で逮捕した。
<エース幹部・川端容疑者 「なぜ」省内に衝撃>
 文科省では、私立大学支援事業を巡って息子を不正に合格させてもらったとして、佐野太・同省前科学技術・学術政策局長(59)が受託収賄罪で24日に起訴され、谷口元役員が受託収賄ほう助罪でともに起訴された。谷口元役員が絡んで、局長級が相次いで逮捕される事態に発展した。
 逮捕容疑は、川端統括官が国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)の理事だった2015年8月~17年3月、コンサルタント会社の業務などで便宜を受けたいなどの趣旨であることを知りながら、谷口元役員から複数回にわたり、東京都内の飲食店などで計約140万円相当の接待を受けたとしている。特捜部は2人の認否を明らかにしていないが、関係者によると、谷口元役員は容疑を否認しているという。
 川端統括官は1984年に旧科学技術庁入庁。同省総務課長などを歴任し、15年4月から17年3月にJAXA出向。17年4月から現職。佐野前局長の前任の総務課長で、文科省幹部によると、総務課長時代には既に谷口元役員と懇意にしていたという。総務課長時代の人脈を佐野前局長に引き継いでいたとみられる。
 JAXAは文科省所管。航空機やロケットの開発、宇宙探査まで幅広い業務を担う。特別法により役員、職員は「みなし公務員」に規定されている。【巽賢司、遠山和宏、金寿英】

**********毎日新聞2018年7月26日 13時10分(最終更新 7月26日 13時20分)
文科省汚職 林文科相「誠に遺憾」 相次ぐ逮捕に省内動揺

収賄容疑での職員の逮捕を受けて報道陣の取材に応じる林芳正文科相(中央)=文部科学省で2018年7月26日午前11時57分、宮間俊樹撮影
 相次ぐ幹部の逮捕に、文部科学省内に衝撃が走った。同省国際統括官の川端和明容疑者(57)が東京地検特捜部に逮捕された26日、省内は対応に追われ、職員らも表情を曇らせた。
 林芳正文科相は正午ごろから報道陣の取材に応じ、「現職の職員が逮捕され、誠に遺憾。捜査当局の捜査に全面的に協力したい。信頼回復は難しい状況だが、地道に一つ一つ努力を進めたい」と語った。
 省内では川端統括官の執務室の前に大勢の報道陣が詰めかけた。部屋は閉め切られたままで、フロアを通る職員が心配そうな表情で見つめていた。
 国立研究開発法人・宇宙航空研究開発機構(JAXA)広報部の担当者は「驚いている。内容については承知しておらず、コメントは差し控えたい。今後の検察の捜査には全面的に協力する」と話している。【飯田憲、斎藤有香】

**********朝日新聞デジタル2018年7月26日13時15分
また幹部逮捕 文科省職員「気持ちが崩されていってる」

文部科学省=東京・霞が関
 文部科学省の局長クラスがまた、収賄容疑で東京地検に逮捕された。国際統括官の川端和明容疑者(57)は、私学支援事業をめぐって受託収賄罪で起訴された同省前局長の佐野太被告(59)と同じく、科学技術畑を歩んできた幹部だった。相次ぐ逮捕を受け、文科省内には衝撃が走った。
文科省統括官を収賄容疑で逮捕 JAXA時代の接待巡り
 川端容疑者は、1984年に旧科学技術庁に入庁。原子力や研究開発関連の部署でキャリアを積み、総務課長や文化庁文化部長を歴任した。2014年7月から宇宙航空研究開発機構(JAXA)に出向し、17年4月から文科省の局長級のポストにあたる国際統括官を務めている。
 文科省をめぐっては、官房長を務めていた佐野被告が受託収賄罪で起訴されたばかり。年次では川端容疑者は佐野被告の1年先輩にあたる。
 佐野被告に続いて逮捕者が出たことに、幹部の一人は「誰ですか」と驚いた様子。川端容疑者については「尊敬している上司の一人です。それしか言えない」と語った。
 川端容疑者が勤務する国際統括官室のドアは、かたく閉まったままだった。入省して約20年たつ文科省職員の一人は「残念でたまらない。痛恨の極みだ。職員としての自分の気持ちが崩されていっている」と語った。
 川端容疑者はJAXAでは理事として広報や人事、財務などを担当していたという。当時の部下だったJAXA幹部は「仕事ぶりもまじめで、明るく指導してもらった。まったく予想もできずびっくりしている」と語った。

**********NHK News Web 2018年7月26日 19時13分
宇宙飛行士の講演あっせんか 収賄容疑で逮捕の文科省幹部
 文部科学省の局長級の幹部がJAXA=宇宙航空研究開発機構に出向中、医療コンサルティング会社の元役員から飲食などの接待を繰り返し受けていたとして、収賄の疑いで逮捕されました。関係者によりますと、この幹部は元役員から依頼を受け、大学の講演会へのJAXAの宇宙飛行士の派遣をあっせんしていた疑いがあるということで、東京地検特捜部が癒着の実態解明を進めています。
 文部科学省の局長級ポスト、国際統括官の川端和明容疑者(57)は、JAXA=宇宙航空研究開発機構に理事として出向していた平成27年8月から去年3月にかけて、東京の医療コンサルティング会社の業務に便宜を図った見返りに、役員だった谷口浩司容疑者(47)から都内の飲食店などでおよそ140万円相当の飲食の接待などを受けていたとして、26日、収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
 谷口元役員は私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図ったなどとして、24日、文部科学省の前局長とともに収賄のほう助の罪で起訴されましたが、川端国際統括官は谷口元役員から依頼を受け、おととし11月に開かれた東京医科大学の創立100周年の講演会へのJAXAの宇宙飛行士の派遣をあっせんしていた疑いがあることが、関係者への取材でわかりました。
 川端国際統括官は昭和59年に当時の科学技術庁に入庁し、文部科学省の総務課長や文化庁の文化部長などを務めたあと、平成27年4月から2年間、JAXAの理事を務めていて、人事や契約などを統括する立場だったということです。そして、去年からは、局長級ポストで、省内の国際関係の政策を取りまとめる国際統括官に就いていました。
 特捜部は26日、文部科学省などを捜索し、局長クラスの幹部と谷口元役員の癒着の実態解明を進めています。
 特捜部は2人の認否を明らかにしていません。
●谷口元役員とは
 関係者によりますと、贈賄の疑いで再逮捕された谷口浩司容疑者(47)は、都内の大学を卒業し、柔道整復師の資格を取ってスポーツ選手のトレーナーなどとして働いていたということです。
 その後、東京の医療コンサルティング会社の役員に就任したほか、参議院議員の政策顧問の肩書で省庁などに出入りするようになり、周囲には「文部科学省や厚生労働省の幹部にパイプがある」などと話していたということです。
 また東京オリンピック・パラリンピックに向けて去年、発足した「スポーツ・コンプライアンス教育振興機構」の運営にも関わり、スポーツ界の著名人や国会議員などとともに一時は理事として名前を連ねていました。
 文部科学省をめぐっては、科学技術・学術政策局長だった佐野太被告(59)が私立大学の支援事業の選定で東京医科大学に便宜を図る見返りに、この大学を受験した息子を不正に合格させたとして、24日、受託収賄の罪で起訴されていて、谷口元役員も収賄のほう助の罪で起訴されていました。
 関係者によりますと谷口元役員は佐野前局長に対してもたびたび飲食の接待をしたり、ゴルフバッグをプレゼントしたりしていたということで、文部科学省に頻繁に出入りする姿も目撃されていたということです。
●川端国際統括官と谷口元役員をよく知る人は
 文部科学省の関係者は、川端国際統括官は谷口元役員と家族ぐるみの付きあいがあり、頻繁に飲食などをともにしていたということです。
 2人の関係については、「川端容疑者は国際統括官に就任した去年4月以降、谷口元役員からは花やお菓子などの贈り物が大量に届いていた。2人は四六時中、連絡を取り合っていて、谷口元役員は多いときで月に4、5回ほど部屋を訪れ、アポなしで来ることもあった。川端国際統括官は打ち合わせの最中であっても谷口元役員であればそちらを優先して面会していた。国家公務員の身分なのに脇の甘い人だと思っていた。飲食の問題など倫理上よいのかと思うふるまいも多かった」と話していました。
 また、谷口元役員については、「とても羽振りのいい人という印象だった。文部科学省には、ある政治家の政策顧問という肩書で出入りしていた。川端国際統括官以外の幹部やほかの職員のところにもあいさつに行っていたようで、お菓子をみんなに配っているなどと言っていた」と証言しています。
●川端国際統括官、佐野前局長、谷口元役員の関係は
 逮捕された川端和明国際統括官(57)は、24日起訴された佐野前局長と同じ旧科学技術庁の出身です。
 主要ポストの総務課長を佐野前局長に引き継いだのは1期先輩の川端国際統括官でした。
 その人物像について、省内の関係者は「飲み会が好きで、調子がいいタイプだった。局長級まで上り詰め、着実に出世した印象だ」と話しています。
 また、谷口元役員とは数年来の付きあいがあり、飲み会などでほかの幹部を紹介することもあったということです。
●JAXA理事長「大変驚いている」
 JAXAの山川宏理事長が取材に応じ、「逮捕は報道で知り大変驚いている。容疑の事実など内容については承知をしていないので、コメントは差し控えたいが、捜査については全面的に協力していきたい」と述べました。
 そして、川端前理事との関わりや、業務内容などについては、「個人的には関わりは無かった。総務や人事を担当していたと聞いている。それ以上のことは捜査に関わるのでここでは控えたい」と話し、詳しい事実関係については、触れませんでした。
 そのうえでJAXAとして組織内の調査を行うか、という質問に対しては、「まずは捜査への協力を最優先にしていく」と述べ、明言をさけました。

**********日経2018年7月26日 22:05
文科省汚職 宇宙飛行士の講師派遣に関与か
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に理事として出向中に医療コンサルタント会社側から接待を受けたとして東京地検特捜部は26日、JAXA元理事で文部科学省国際統括官、川端和明容疑者(57)を収賄容疑で逮捕した。関係者によると、医療コンサル側の意向を受けて、宇宙飛行士の講師派遣に関与した疑いがあるという。

川端和明容疑者(文科省提供)
 東京医科大が2016年11月に開いた「創立100周年記念講演会」でJAXA所属の宇宙飛行士が講演。特捜部は、この講師派遣を巡り、元コンサル会社役員、谷口浩司容疑者(47)=贈賄容疑で再逮捕=が川端容疑者に何らかの働きかけをしたとみて、捜査を進める。
 JAXAによると、川端容疑者は総務担当理事として広報や宇宙教育、人事、契約を統括する立場にあった。
 講演会への職員派遣は広報部門が管轄。宇宙飛行士の講演は人気が高く、JAXAはホームページに「宇宙飛行士の講演依頼は大変難しい」と記載している。約半年前には講演依頼の受け付けを締め切り、審査した上で派遣の可否を決める。
 特捜部は講演を実現するために、川端容疑者が有利な扱いをした可能性があるとみている。
 川端容疑者はみなし公務員にあたるJAXA理事を務めていた2015年8月から17年3月、コンサル会社の業務に関して便宜を図ったことへの謝礼と知りながら、谷口容疑者から複数回、東京都内の飲食店で約140万円相当の接待を受けたとされる。
 特捜部は24日、私大支援事業で便宜を図る見返りに東京医科大に息子を不正合格させたとして同省の前科学技術・学術政策局長、佐野太被告(59)を受託収賄罪で起訴。同ほう助罪で起訴した谷口容疑者の関係先を調べる中で、川端容疑者が浮上した。
 川端容疑者は佐野被告より1年早い1984年に旧科学技術庁に入庁。川端容疑者の後任として、佐野被告が文科省総務課長に就くなど、先輩後輩の間柄だった。同省は26日付で川端容疑者を大臣官房付とした。

**********産経ニュース2018年7月26日 22:52
【文科省汚職】エース幹部で「ユネスコの顔」 川端容疑者「発言軽く脇甘い」との声も

川端和明容疑者
 収賄容疑で逮捕された川端和明容疑者は、旧科学技術庁(現文部科学省)採用のキャリア官僚。少数派の文系出身だが「明るく面倒見が良い」との評判もあり、そつのない仕事ぶりで順調に出世。逮捕時は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の国内関連事業に助言などを行う国際統括官(局長級)だった。一方、エース級でありながら「発言が軽く脇が甘い」との声も聞かれた。
 川端容疑者は早稲田大学政治経済学部を卒業後、昭和59年に旧科技庁に入庁。米国留学などを経て平成12年にはウィーンの国際原子力機関へ出向した。文科省では総務課長や文化庁文化部長も務めるなど多彩な分野を渡り歩き、宇宙航空研究開発機構理事への出向を経て、29年4月に国際統括官に就任した。
 文科省幹部は、川端容疑者について「事務能力が高い」と評価、出世コースである総務課長も経験し「話題が豊富で政治家の相手もこなれている」と話す。音楽好きで、文化庁では仕事も楽しんでいたという。
 国際統括官としては、ユネスコの国内関連事業の式典などに出席してあいさつすることも。幹部の一人は「文科省は古くからユネスコ事業に力を入れており、国際統括官はまさに“ユネスコの顔”。逮捕により業務に支障が出なければいいが…」と危惧(きぐ)した。
 一方、川端容疑者を知る文科省職員は「会議ではリップサービスのつもりなのか、周囲が心配するような発言をすることもあり、やや慎重さに欠ける印象がある」と漏らした。
 関係者によると、私大支援事業をめぐる汚職事件の摘発直後から、東京地検特捜部が川端容疑者から任意で事情聴取。そうした中でも変わらず勤務し、林芳正文科相が職員に実施した法令順守の徹底の訓示にも参加していたという。

**********読売新聞2018年07月27日 06時00分
文科省汚職拡大 規範意識の欠如が嘆かわしい
 文部科学省幹部が、またしても汚職で摘発された。ゆゆしき事態だ。
 東京地検特捜部が収賄容疑で逮捕したのは、文科省国際統括官の川端和明容疑者だ。逮捕後、大臣官房付となった。
 宇宙航空研究開発機構(JAXA)理事だった昨年3月までの約1年8か月間、贈賄容疑で再逮捕された医療コンサルティング会社元役員の谷口浩司被告から、飲食店などで計約140万円相当の度重なる接待を受けたという。
 東京医科大の講演会に宇宙飛行士を派遣する件で、便宜を図った見返りだったとされる。
 事実とすれば、公務員としての規範意識を欠いた行為だ。
 川端容疑者は旧科学技術庁に採用され、文科省総務課長や文化庁文化部長を歴任した。JAXA出向中は契約や経理、人事を統括した。国際統括官は局長級で、国際協力事業などに携わっていた。
 谷口被告は、文科省の私大支援事業を巡る汚職事件にも関わっている。受託収賄罪で起訴された佐野太・前局長と、在宅起訴された臼井正彦・東京医科大前理事長らを引き合わせたとされる。受託収賄ほう助罪で起訴されている。
 佐野被告も、谷口被告から接待を受けていた。特捜部には、癒着の全容解明を求めたい。文科省も、科学技術行政などに影響がなかったか、調査を尽くすべきだ。
 佐野被告は官房長だった昨年5月、私立大支援事業の選定で東京医科大に便宜を図るよう臼井被告に依頼された。その見返りに、今春の入試で息子を不正に合格させてもらったとされる。佐野被告は起訴事実を否定している。
 臼井被告と前学長の鈴木衛被告は、不正に合格させた事実を認めている。大学の最高幹部が入試不正を主導した責任は重大だ。
 1次試験で佐野被告の息子の得点に10点を加えて、確実に合格するようにしたという。入試への信頼を揺るがす悪質な行為だ。
 他の複数の受験生に対して、不正な加点が確認されたことも看過できない。特捜部は過去の裏口入学リストも入手している。不正が常態化していたのではないか。
 入試方法は各大学の裁量に委ねられているとはいえ、文科省の大学入試要項は、公正な実施を求めている。恣意しい的な介入があった東京医科大の入試は、これとは程遠いと言わざるを得ない。
 一部の幹部による独善的な運営は目に余る。理事会の構成を見直すなど、ガバナンス(統治能力)の確立が急務である。
**********

■ところで当会では先月6月27日(水)午後1時半に、文科省の情報開示窓口で1件の行政文書開示申請書を提出して受理されたのですが、本日でちょうど1か月が経過します。にもかかわらず、今のところまだ開示通知が届いていません。
 
これまで文科省の場合、こうした開示請求に対して、基本的に30日をフルに使って来たことはこれまで1度もありません。非常に珍しい現象ということができます。それだけに、今回立て続けに発生した文科省汚職事件が影響していないかどうか、心配なところです。

【市民オンブズマン事務局からの報告】

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