市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

車検切れ公用車を乗り回していた安中市幹部が体現する行政ガバナンス欠如無責任体質の証左

2024-05-17 15:25:28 | 安中市の行政問題


■明日5月18日は、あの忌まわしい安中市土地開発公社を舞台にした51億円巨額詐欺横領事件が、現在の安中市に市庁舎の2階の都市計画課兼公社の事務所で、ひそかに発覚した日から29周年となるメモリアル・デイです。

 ところが、先月4月19日に衝撃的なニュースが安中市民を襲いました。この日、安中市役所が、秘書課で管理する3台の公用車のうち、副市長や秘書課職員らが使用する電気自動車(EV)1台が、車検切れになっているにも関わらず、2か月間にわたり、副市長らが乗り回していたというのです。

 安中市が記者発表した記事は以下のとおりです。

**********安中市HP 2024年4月19日更新
公用車の無車検での使用について
 このたび、秘書課で管理する公用車1台が、車検期間が満了していたにも関わらず使用していたことが令和6年4月17日に判明いたしました。
 市政に対する信頼を損なう事態となり、深く反省しお詫び申し上げます。今後こうした不適正な行為を繰り返さないよう、再発防止に取り組んでまいります。
<原因及び概要>
 適切な車両管理が行われていなかったため。
・車検満了日 令和6年2月3日
・走行距離 163km
・使用回数 11回
・車検満了日以降の使用期間 令和6年2月13日~4月12日
<事実判明の経緯>
 4月17日に車両に異常表示があり、整備を依頼した際に、指摘され判明いたしました。
<判明後の対応>
 この事態に際し、市所有の公用車全車両について確認いたしましたが、対象車両以外に同様の事案はありませんでした。
また、当該車両については、所定の手続きに入っております。
 なお、令和6年4月17日、安中警察署に報告いたしました。
<今後の対応について>
 車検を含む定期点検について、複数チェックを行う体制を整備し、再発防止に努めます。
<市長コメント>
 このたび、市が所有する公用車について、車検期間が満了していたにも関わらず運行した事案が発生したことは、誠に遺憾であるとともに、市民の皆様の市政に対する信頼を損なう結果となりましたことを深くお詫び申し上げます。
 このような事態を招いたことを深く反省し、二度とこのような過ちを繰り返さないよう職員一人一人が緊張感を持ち、組織全体が一丸となって再発防止に取り組み、信頼回復に努めてまいります。
※報道発表資料 [PDFファイル/151KB]↓
https://www.city.annaka.lg.jp/uploaded/attachment/11384.pdf
このページに関するお問い合わせ先
企画政策部秘書課秘書係
〒379-0192群馬県安中市安中1-23-13
Tel:027-382-1111 Fax:027-381-0503
※メールでのお問い合わせはこちら↓
https://www.city.annaka.lg.jp/form/detail.php?sec_sec1=2&inq=02&lif_id=13602&check
**********

安中市役所北側の公用車だまり。左手の1階の奥のシャッターガレージに、市長用の公用車と、今回事件となった秘書課専用のEV公用車がある

■この他、メディアもこの破廉恥な事件を報じました。

**********群馬テレビ2024年4月19日
車検切れの公用車 約2カ月間使用 群馬・安中市

安中市役所© 群馬テレビ
 安中市は、公用車1台を車検が切れた状態で約2カ月間使用していたと発表しました。
 車検切れが判明したのは、安中市の秘書課が管理する公用車1台です。17日、車両に異常表示があり市内の自動車会社に整備を依頼したときに指摘され、判明したということです。
 公用車は今年2月3日に車検期間が満了しましたが、今月12日までの間に11回使用し163キロ、走行していたということです。
 市では既に車検の手続きをし、所有する他の公用車278台についても確認し、他に車検切れの車両はなかったということです。
 岩井市長は「組織全体が一丸となって再発防止に取り組み信頼回復に努めてまいります」とのコメントを発表しています。

**********東京新聞2024年4月20日
安中市が車検切れ公用車を2か月使用
 群馬県安中市は18日、秘書課が管理する公用車1台を車検が切れた状態で約2か月間使用していたと発表した。
 市によると、車検満了は2月3日だったが、4月17日に判明するまで11回使用し、走行距離は計163キロだった。
 同課職員のほか、副市長が公務で使用したこともあったという。車に異常表示があり、整備を依頼した際に業者の指摘で判明した。同日、安中署に報告。他に車検切れの公用車はないという。
 課の担当者が車検を失念していたという。市は複数チェックを行い、再発防止に努めるとしている。

**********上毛新聞2024年4月19日
公用車の車検切れ、気付かず2カ月 群馬・安中市
 群馬県安中市は18日、秘書課で管理する公用車1台が車検期間を満了していたことに気付かず、約2カ月間にわたり使用していたことを明らかにした。
 市によると、公用車は2月3日に車検満了を迎えたが、2月13日~4月12日にかけて計11回使われ、163キロ走行した。事故はなかった。
 17日に車両に異常表示があり、整備を依頼した際に指摘されて、判明した。同日、県警安中署に報告した。
 事態を受けて、市所有の公用車全車両を確認したが、今回の対象車両以外に同様の事案はなかった。市は車検を含む今後の定期点検について「複数でチェックする体制を整備し、再発防止に努める」としている。
**********

■そもそも、車検が切れた車を所有しているだけでは罰則は適用されません。ところが、公道で運転していることが発覚すると、6か月以下の懲役または30万円の罰金が科せられます。

 同様に、自賠責保険が切れている車で公道を運転した場合、別の法律違反になり、さらに1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられることになります。

 なお、車検切れを起こした車は、自賠責保険の補償期間も切れてしまっているケースがほとんどです。車検と自賠責保険の両方が期限切れの状態で公道を走らせた場合、違反点数12点、80万円以下の懲役もしくは1年6ヵ月以下の懲役に加え、90日間の免許停止処分と非常に重い罰則の対象となってしまうため、注意が必要です。通常はディーラーから車検の案内の連絡があるので、車検切れや保険切れの車を運転するリスクはありません。

 車検が切れてしまった車を公道で走らせるには、仮ナンバーを取得しなければなりません。なぜなら、道路運送車両法第35条により仮ナンバーを取得し、同法に定められた条件のもと、「特例で一時的に」運行許可を与えてもらう必要があるからです。この仮ナンバーは、「自動車臨時運行許可番号標」といい、赤い斜線が入っているのが一般的で、市区町村などが臨時に貸し出す仮のナンバープレートのことです。仮ナンバーを発行してもらうと、市役所で手数料750円程度かかります(安中市は750円)。自賠責保険に加入していないと仮ナンバーは取得できません。

 仮ナンバー取得手続きには、自動車臨時運航許可申請書、自賠責保険証原本(有効期限内)、本人確認書類(運転免許証等)、自動車確認用の書類(有効期限切れ車検証など)の書類の作成や準備が必要です。そのため、「面倒だ」として、車検切れの車の移動を車検業者に依頼すると、今度はレッカーが使えません。なぜなら、レッカー車を使った場合、車の後輪が公道に接します。そのため、エンジンをかけていなくても「公道を走っている」とみなされてしまいます。このような理由から、車検切れの車はレッカー移動することができないのです。

 だから、この場合、積載車に車検切れの車を乗せて目的地まで運ぶ必要があります。積載車のサービスを利用すると、車種は勿論、距離や時間にもよりますが、大体2万円以上かかります。

■今回、安中市が起こした車検切れの公用車は、保険も切れていて無保険状態にあった可能性も十分に考えられます。

 無保険には2つの意味があります。

 ひとつは強制保険である自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)または自動車損害賠償責任共済(自賠責共済)に加入していない自動車(自動二輪車を含む)という意味です。もうひとつは「任意保険に加入していない」状態の車という意味です。

 仮に、今回の安中市の車検切れ公用車が、自賠責保険にも任意保険にも加入していない「無保険車」だった場合、安中市職員らは、無車検、無保険車を運行したことになります。この場合の法令違反や罰則、罰金はどのようになるのでしょうか。


公用車ガレージ

公用車だまりの様子

■まず、無車検運行の罰則について、検証してみます。車検切れの自動車を運転した場合、無車検運行にあたり、道路運送車両法第58条の違反となり、同法第108条の処罰の対象になります。

<無車検運転の罰則と罰金・違反点数>
・違反点数:6点
・罰則と罰金:6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金
・行政処分:免許停止

■次に、無保険(自賠責保険切れ)運行の罰則について、検証してみましょう。自賠責保険(正式名称:自動車損害賠償責任保険)とは、自動車損害賠償保障法1条に基づき、交通事故が発生したとき、被害者の対人賠償を担保するために加入が義務づけられた強制保険です。

 通常、自賠責保険の補償期間は、車検の1ヵ月後に満了になるように設定されています。したがって無車検車の場合、自賠責保険の補償期間も切れていることがほとんどです。

 自賠責保険切れにもかかわらず、自動車を運転した場合は無保険運行にあたり、自動車損害賠償保障法第5条の違反となり、同法第86条の3の1号の処罰の対象となります。

<自賠責保険切れ運転の罰則と罰金>
・違反点数:6点
・罰則と罰金:1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・行政処分:免許停止

■そして、今回の事件が、無車検運行、無保険運行(自賠責保険切れ)の両方に違反した場合、果たしてどうなるのでしょうか。繰り返しになりますが、無車検車の場合、自賠責保険の補償期間も切れていることがほとんどです。つまり無車検運行は「道路運送車両法第58条」だけでなく「自動車損害賠償保障法第5条」にも抵触する可能性が高いわけです。

 では無車検運行と無保険運行(自賠責保険切れ)の両方に違反した場合の罰則と罰金はどうなるのでしょうか。

 道路交通法施行令(別表第2の3備考1の1)では、2つ以上の違反行為をしたときは最も高い違反点数が適用され、同じ点数の場合はその点数が付加されることが定められています。また刑法併合罪47条では2つ以上の罪について有期の懲役又は禁錮に処するときは、重い方の刑期の1.5倍が適用されると定められています。さらに罰金についても刑法併合罪48条で2つの罰金の合計以下が科せられると定められています。

<無車検運行と無保険運行の両方に違反した場合の罰則と罰金>
・違反点数:6点
・罰則と罰金:1年6ヵ月以下の懲役または80万円以下の罰金
・行政処分:免許停止

■無車検車運行・無保険車運行は、初犯であれば略式裁判による罰金処分で済むことが多いのですが、理論上は上記の処罰になります。

 ちなみに、国土交通省による調査によると、少し古い統計ですが、平成26~28年度の3年間、国土交通省がナンバー自動読取装置によって行った無車検運行車両の実態調査によれば、読取車両全体の0.27%程度、約20万台が車検切れで公道を走っていると推定されています。車検切れの車は自賠責保険も切れている無保険車であることが多く、車検切れ運行車両の撲滅は、自動車の安全上の問題に加え、事故の被害者への補償を担保するという意味でも非常に重要です。このようなことから国交省では「ナンバー自動読取装置」を平成30年度から全国の街頭検査で運用を開始しています。

 また、国交省は、無車検車・無保険車対策の一環として無車検車・無保険等車通報窓口を設置して、市民からも情報を得ることで、無車検車、無保険車対策を進めています。

■こうした車検切れ・保険切れの車の違法運行は、善良な納税者・市民にとって、全く無縁です。なぜなら、車を購入する際にディーラーに手続きをすることで、いつ車検切れと自賠責保険切れの時期がくるのか、必ず通知が届くので、車検切れの車や保険切れの車を乗り回すことは困難だからです。

 ところが、役所やその関係機関では、頻繁にこうした不祥事件が起きるようです。ざっと調べると、確かに全国各地で類似事件が発生していることがわかります。

**********岐阜県関市の場合
【報道発表事案】車検切れ公用車の公務使用について
2022年4月7日ID:18158
車検切れ公用車(消防団車両)の公務使用について
 このたび、市が所有する消防団車両1台が、自動車検査証の有効期限を過ぎて運行したことが判明しました。
 このような事態を招いたことを深く反省し、今後こうした不適切な行為を繰り返さないように再発防止に努めてまいります。
1 判明の経緯
令和4年4月6日(水)に確認をしたところ、令和4年3月7日をもって車検の有効期限が切れていることに気付いたものです。
2 車検有効期限後の車両使用状況
走行回数2回、走行距離11km
3 判明後の対応
ただちに車両の使用を中止し、検査を依頼しました。なお、本件は関警察署に報告済みです。
4 再発防止策
車内の見やすい場所へ車検有効期限を表示するとともに、車検対象車両の確実な把握に努めます。

**********北海道池田町の場合
車検切れの公用車使用 9か月間、町長が陳謝 池田町
 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(安井美裕所長)が所管する公用車1台が、自動車検査証有効期限きれ(車検切れ)のまま約9か月間にわたって使用されていたことが、14日までにわかった。池田署が道路運送車両法違反の疑いで、車検切れの公用車を運転した職員らを対象に任意で事情を聴いている。
 2017年8月18日に車検切れとなり、13人の職員が述べ236回運転していた。実際に走った居地が1万2317㎞。

**********埼玉県八潮市の場合
市の公用車、車検切れたまま2か月間使用…1か月間は自賠責保険も期限切れ
読売2021/08/15 20:27
 埼玉県八潮市は13日、公用車1台を約2か月間にわたり、車検が切れた状態で使用していたと発表した。このうち約1か月間は自賠責保険の期限も切れていた。
 発表によると、経営課が所有する公用車は5月23日に車検の有効期間が満了したが、同月25日から7月20日まで、高校などへの啓発物配布や給水訓練などで9回使用したという。自賠責保険は6月24日に期限が切れた。
 今年度予算の執行状況を確認中に車検切れなどが判明したといい、8月11日に草加署に報告した。大山忍市長は「市民の信頼を損ねる結果となり、深くおわび申し上げる。再発防止に万全を尽くす」とのコメントを発表した。

**********読売新聞の報道の場合
公用車の車検切れ発覚続々、隠す例も…失効時期見落としやすい?
2023/05/13 07:45
 車検切れの車を公道で運転すると、道路運送車両法で運転者には行政処分に加えて、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される。車検切れの車は、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)期間も切れていることが多く、公用車で事故が起きれば、賠償を公費で賄う必要も生じる。
■ 目に付く所に
 自治体は再発防止を図っている。熊本県合志市は、毎月の公用車の点検報告書に車検の満了日を記入するよう変更した。同県上天草市は、期限の20日前までに車検を済ませるよう徹底。運転日誌に次回車検日のシールを貼り、有効期間を確認させている。
 山口県は車検の期限の一覧表を作り、管理職ら複数人で共有するようにした。長崎県大村市も期限を記した注意書きを、執務室や車のダッシュボードなどに貼り付けている。
 今年1月から電子車検証の交付が始まり、有効期間が紙に記載されなくなって、見落としに一層の注意が求められる。国土交通省の担当者は「組織としても、ドライバー自身も忘れずに確認してほしい」と呼びかけている。
 職員が車検切れを隠そうとして、懲戒処分される事態も。熊本県上天草市では20年、車検手続きが1か月遅れたのを隠そうと、職員が車検証の写しの有効期限を書き換えたことが露呈。職員は減給処分を受けた。
■ 緊急車両も
 消防の緊急車両でも起きている。同県菊池市では22年3~9月、車検の切れた消防団の小型ポンプ車が、火災時や訓練などで44回、579キロ走行していた。山口県の宇部・山陽小野田消防局でも20年1月、車検切れの救急車1台が234キロ走っていた。
 長崎県大村市は19年2月、車検の切れた消防指令車1台を3か月以上使用していたと発表。火災現場への出動を含めて1768キロ走っていた。普段は市職員が使い、車検手続きも市の仕事だが、車体に「消防団」の文字もあり、「消防団が発注する」と誤解したという。
 読売新聞の調べでは、20~22年中の3年間に少なくとも67の自治体や公的機関で、公用車の車検切れが確認された。ある自治体の担当者は頻発する背景を、「複数の職員が利用する上、管理担当者の異動も頻繁で、車検の時期を見落としやすい」とみる。
 車検では、ライトや計器類、ブレーキの作動などが安全基準を満たしているかを確認する。有効期間を過ぎて整備が不十分なままでは事故を招く恐れもある。
 車検切れの車を公道で運転すると、道路運送車両法で運転者には行政処分に加えて、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金が科される。車検切れの車は、自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)期間も切れていることが多く、公用車で事故が起きれば、賠償を公費で賄う必要も生じる。
■ 目に付く所に
 自治体は再発防止を図っている。熊本県合志市は、毎月の公用車の点検報告書に車検の満了日を記入するよう変更した。同県上天草市は、期限の20日前までに車検を済ませるよう徹底。運転日誌に次回車検日のシールを貼り、有効期間を確認させている。
 山口県は車検の期限の一覧表を作り、管理職ら複数人で共有するようにした。長崎県大村市も期限を記した注意書きを、執務室や車のダッシュボードなどに貼り付けている。
 今年1月から電子車検証の交付が始まり、有効期間が紙に記載されなくなって、見落としに一層の注意が求められる。国土交通省の担当者は「組織としても、ドライバー自身も忘れずに確認してほしい」と呼びかけている。

**********日本海テレビ2024年4月18日18:37
接触事故で発覚 島根県立少年自然の家が所有する軽トラックが車検切れの状態で約半月使用 島根県江津市

 島根県江津市にある県立少年自然の家が所有する軽トラックが車検切れの状態で使用されていたことが分かりました。
 今回の件は4月16日、県立少年自然の家が所有する軽トラックが敷地内の駐車場で乗用車と接触事故を起こした事で車検の有効期間が3月28日で切れていることが発覚しました。
 この軽トラックは2年前に新車で購入したものですが、貨物運送用の4ナンバー登録していたため、車検の有効期限が短くなることに気づかなかったということです。
※4ナンバー登録の車検有効期間は、新車購入時は初回2年(車両総重量8t未満)。5ナンバー登録は新車購入時は初回3年。
 軽トラックは、車検切れの状態で約30km業務で走行していたということです。県立少年自然の家の運営を受託している公益財団法人「しまね文化振興財団」は江津警察署に報告し、口頭で注意を受けたということです。
 業務を委託している島根県教育委員会は、今後は年2回車の整備状況を現地で確認するなど、再発防止に努めるとしています。
**********

■このように全国各地の自治体で、車検切れ・保険切れ公用車の違法運用にかかる事件が後を絶ちません。そのなかで、我が安中市役所でも起きてしましました。

 29年前に起きた地方自治体を舞台にした史上最大の詐欺横領事件(通称:タゴ51億円事件)でも、単独犯とされた元市職員タゴ以外は誰一人責任を取らなかった安中市役所ですので、今回の事件でも無責任体質が如実に示されるであろうことは想像に難くありません。

右手前の建物の1階が安中市長の公用車や秘書課専用のEV公用車が入っているガレージ。左奥の建物が西庁舎で、2階の手前には29年前に安中市土地開発公社を兼務していた都市整備課があった(今は物置になっている)。2階の壁面に見える窓は、1995年5月18日にタゴ51億円事件が公社内部で密かに発覚したあと、同5月31日にタゴを懲戒免職となり、同6月3日に警察に告訴後、警察の捜査が入る前に、公社職員らが深夜、ここから重要書類を窓下に止めてあった軽トラ公用車の荷台に大量に投げ捨て、市営のゴミ焼却場にピストン輸送したメモリアルな場所。

 当会としては、情報開示請求を通じて、今回の不祥事件の顛末を明らかにして、責任の所在明確化と再発防止策を検証して参りたいと存じます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】


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