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1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】コロナ中断の第一次訴訟に再開通知…第3回口頭弁論再日程は7月7日

2020-06-03 23:14:00 | 群馬高専アカハラ問題

七夕の再開に合意した期日請書。コロナで3か月間もの中断に見舞われた高専過剰不開示体質是正訴訟だが、これが高専組織を覆い尽くす隠蔽病克服のささやかな狼煙となるだろうか

■国立高専校長の選考実態、群馬高専J科アカハラ情報不開示取消訴訟の弁護士費用、長野高専連続自殺の発生年月日などなど、高専組織が執拗に黒塗りにこだわる「都合の悪い」情報は枚挙にいとまがありません。こうした悪質な情報黒塗りの数々のいくつかをピックアップして不開示処分の取消しを求めた第一次訴訟(令和元年(行ウ)第515号)では、既報のとおり被告高専機構側もなりふり構わぬ抵抗を見せています。

 その第3回口頭弁論が4月14日に予定されていたのですが、寸前で発表された新型コロナ緊急事態宣言により急遽中止され、再開も見通しがつかない状況に置かれてしまっていました。

○2020年4月7日:【お知らせ】新型コロナ緊急事態宣言のため高専過剰不開示体質是正訴訟の審理が一時中断
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3144.html

■東京などに対する緊急事態宣言も5月25日に解除されたことから、そろそろ再開の便りが来るだろうと構えていた矢先、6月2日の昼過ぎに東京地裁民事第2部の山下書記官から着電がありました。曰く、「延期となっていた次回期日の日取りが7月7日(火)13:30からと決まった。選択の余地がなく申し訳ないが、この日で請けてほしい」とのこと。当会はこれを承諾し、期日請書を東京地裁にFAXしました。

○期日請書 ZIP ⇒1ii77j1330j.zip

 よって、第一次訴訟の第3回口頭弁論の再日程は以下のとおり決定しました。

第3回口頭弁論期日:令和2年7月7日(火) 13:30~ 東京地裁7階703号法廷

■中盤戦に差し掛かった第一次訴訟の状況確認として、これまでの流れを振り返ってみましょう。

 群馬高専・長野高専・高専機構本部といった高専組織が当会の調査追及対象とされて以降、高専組織側は情報公開法をないがしろにした理不尽な徹底不開示による隠蔽でこれに応じました。積み重ねられた悪質な黒塗り不開示の数々を覆すため、当会ではそのうち5点をピックアップして、法廷で決着を付けることにしました。2019年の春から準備を始め、2019年10月7日、東京地裁への提訴を行いました。

【第一次提訴のいきさつ及び訴状提出の模様について】
○2019年10月19日:高専組織の情報隠蔽体質是正は成るか?オンブズが東京地裁に新たなる提訴!(その1)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3055.html

【第一次提訴の訴状内容について】
○2019年10月19日:高専組織の情報隠蔽体質是正は成るか?オンブズが東京地裁に新たなる提訴!(その2)
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3056.html

■高専機構御用達の訴訟代理人である銀座の田中・木村法律事務所からの答弁書が12月5日に届き、原告・被告双方の初期主張が出揃いました。

 12月12日に開かれた第1回口頭弁論では、初っ端から裁判長直々に高専機構側の答弁書の杜撰さを指摘し、何をどう反論したいのかの補充答弁を要請するという異例の事態で幕を開けました。

○2019年12月30日:【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】第一次提訴に対する高専機構からの答弁書と第一回口頭弁論の様子
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3101.html

 本来、第1回口頭弁論が終わってから原告である当会が答弁書への反論準備書面を書き始めないといけないのですが、このせいで第2回口頭弁論のための反論作成開始が被告高専機構側の補充答弁待ちとなりました。

■ところが裁判所から指定された提出期限をとうに過ぎ、第2回口頭弁論期日が近づいても、待てど暮らせど被告高専機構側からの補充答弁が届きません。しびれを切らして1月末に裁判所に確認連絡をしたところ、なんと第1回口頭弁論直後に補充答弁が裁判所にFAXで速攻提出されており、原告当会には届けられていなかったという衝撃の事実が発覚しました。原告に反論を書かせないよう、手段を選ばない法廷戦術に出てきたのです。当会ではこうした被告側の妨害を凌ぎつつ、2月12日に原告準備書面(1)を提出しました。

 第2回口頭弁論は2月18日に開かれました。プロの法廷戦術を初手から披露してきた高専機構側ですが、幸いそのような小手先の作戦は功を奏さず、被告の主張内容について裁判長から厳しい指摘が相次ぎました。

○2020年3月5日:【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】第一次訴訟での被告・原告の準備書面(1)と第二回口頭弁論の様子
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3129.html

■渾身の法廷戦術も通用せず尻に火が付いたのか、4月6日に提出された高専機構側の被告準備書面(2)の10ページにも及ぶ分量は、田中・木村弁護士事務所の「本気」が垣間見えるものとなりました。ところが案の定、分量だけの見掛け倒しで肝心の中身がありません。

○2020年4月12日:【高専過剰不開示体質是正訴訟・報告】銀座弁護士の本気?第一次訴訟で被告高専機構が準備書面(2)を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/3148.html

 そして4月7日、新型コロナ緊急事態宣言により第3回口頭弁論の期日が取り消され、審理が停止状態になってしまっていたことは冒頭に記したとおりであり、筆者がこの記事を執筆している現在に至ります。

■ところで七夕といえば、当会の群馬高専アカハラ・寮生連続不審死事件追及の過程においても何かと節目になってきた時期でもあります。

 3年前の2017年の七夕にも、群馬高専J科アカハラ情報不開示取消訴訟の第5回口頭弁論が開かれ、同じ出廷者が同じ場所で相まみえていました。

○2017年7月14日:アカハラと寮生死亡事件に揺れる群馬高専・・・7月7日第5回口頭弁論の模様
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2363.html

 さらに決定的な出来事は4年前の2016年7月8日のオンブズマン群馬高専訪問で、当時の西尾校長が直々に学生を脅した内容の文書を全学と寮に貼り付けて逃亡するという凶行に走り、衝撃とともに同校運営者の体質と異常性が世に知らしめられました。

○2016年7月8日:【速報】アカハラと寮生連続死亡事件に揺れる群馬高専に3度目の公開質問状を提出
https://pink.ap.teacup.com/ogawaken/2061.html

■2020年代最初の七夕の日は、当会と高専組織の歩みにとってどのような節目となるのでしょうか。高専関係者そして読者の各位とともに注視してまいりたいと存じます。

 ところで、群馬高専凶悪アカハラ犯雑賀洋平の沼津逃亡情報黒塗りを巡った第二次訴訟についても、コロナ中断の憂き目に遭っていることは既報のとおりです。こちらについてはまだ再日程の連絡が来ていませんが、近日中に設定が行われるはずですので、第二次訴訟に関しても再日程が決まり次第本ブログにてご報告を差し上げます。

【市民オンブズマン群馬事務局からの報告】
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2 コメント

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Unknown (りんごの県)
2020-06-05 01:52:16
高専機構お抱えのボロ弁護士ぶりがよくわかります。
岩佐総務課長の決まり無視と長野高専の公開質問状に対するアホな回答には腹立たしい限りです。
高専機構のボロ弁護士の下らない策略にはまらないように、気をつけてください。
本訴訟と第二次訴訟の勝訴判決に期待しております。
ただ、前回の傾向を見ると、勝訴しても高専機構は控訴すると思いますので、判決確定まで気を抜かず頑張って下さい。
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Unknown (ひらく会情報部  )
2020-06-05 03:55:42
>>「りんごの県」さんへ
 温かい声援感謝申し上げます。
 あの実力でどうやって銀座に事務所を持ち続けていられるのか、まったくの謎です。文科省・高専機構お抱えともなればそれも可能になるのでしょうか。
 訴訟である以上長い道のりになることは覚悟しておりますので、判決まで気を抜かず闘っていく所存です。
 貴殿におかれましても、本件推移に引き続きご注目のほどよろしくお願いします。

  市民オンブズマン群馬事務局より
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