■東京電力と同様に、上から目線体質で知られる東京ガスですが、安中市には、直径50センチ、圧力70気圧もの天然ガスの高圧導管が東西に敷設されています。とくに岩野谷丘陵地の上にある北野殿地区には、「安中バルブステーション」という施設があり、ここに高さ30mの「放散塔」と呼ばれるタワー設備が聳え立っています。この設備は有事の際、高圧の天然ガスを緊急に大気中に放出するための施設ですが、実際には有事でもないのに、自社の従業員の作業手順ミスで、臭いを付け忘れた未付臭ガスの処分に困り果て、周辺住民に内緒で、数万立方メートルもの可燃性の温暖化ガスを大気中に放出しました。
東京ガスでは、この未付臭ガス供給事件について、同社HPでプレスリリースしていますが、そこには都市ガスの利用もさせてもらえず、当時の市長が東京ガスと密約して住民の知らないうちに村の通学路や生活道路の直下に高圧ガス導管敷設を決定されてしまった住民への謝罪の言葉は全く見当たりません。
※東京ガスのプレスリリース記事(平成25年10月9日)
@「9月19日に判明した群馬地区における臭いの付いていないガス送出の原因ならびに再発防止策について」↓
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20131009-01.html
東京ガスの住民無視の横暴ぶりは、これに留まりませんでした。最初の事件から1年後の平成26年10月10日午前10時10分ごろ、東京ガスは、再び、北野殿にある安中バルブステーションで、住民に事前の連絡もなく、大きな噴出音や異臭、そして作業者らの慌てぶりを近隣にまき散らし、周辺住民に大きな不安を感じさせたのでした。
にもかかわらず、東京ガスは、事情を尋ねた住民に対して「バルブの定期点検だから問題ではない」などと言い張る始末でした。
■やはり、地元住民としては、東京ガスとのガス災害防止協定を締結して、常に同社の体質を監視する必要を痛感しました。そこで、地元の集会で、東京ガスとの協定締結を提案したところ満場一致で賛同を受けました。以前、東京ガスでは、「自治体からの後押しもあれば、地元との協定締結をしてもよい」とする意向を示していたことから、当会は安中市に協定締結について支援を求めたいと考えて「要望書」のかたちで、文書で提出しました。
その後、別の地元住民からも東京ガスや安中市に対して、高圧ガス導管施設管理面での安全を担保するために、協定の締結を促した経緯もあるようです。このなかで、安中市では、協定の締結に向けて検討を進めたいとする意向を示していることがわかりました。
■そこで、安中市の対応姿勢を質す必要が有ると考えた当会では、平成27年3月18日、公開質問状を安中市長あてに提出しました。
※参考ブログ↓
高圧ガス導管が生活道路の真下を通る安中市に東京ガスとの災害防止協定締結を促す公開質問状を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1557.html#readmore
しかし「1週間の猶予では稟議の時間が足りない」として、安中市から回答遅延通知が届きました。
**********
安中市役所 法制課 Fax 027-381-0503 2015年3月25日(水) 15:31 P001/001
事務連絡
平成 27年 3月25日(水)
あて先:安中市野殿980番地
小川 賢 様
FAX 027-381-0364
件名:公開質間状(東京ガスとの災害防止協定について)についての回答について
送付:本書・別紙( )枚=計 枚
内容:日頃より、大変お世話になります。
標記について、現在、回答の準備が整いましたが、決裁までに時間を要する状況となっております。ご指定頂いた本日中の回答送付となりませんが、手続き終了後送付させていただくこととなりますので、まずはご連絡申し上げます。よろしくご了承お願い申し上げます。
安中市 市民部 安全安心課(危機管理室)担当:水澤祝彦
〒379-0192 群馬県安中市安中一丁目23番13号
電話 027-382-1111 内線1130
FAX 027-381-7020(直通)
**********
■その後、年度末の最終日となり、ようやく安中市長(市民部安全安心課)から次の内容で、回答のFAXが届きました。
**********
安中市役所 法制課 Fax 027-381-0503 2015年3月31日(火) 17:25 P002&003/003
事務連絡
平成 27年 3月31日(火)
あて先: 安中市野殿980番地
小川 賢 様
FAX 027-381-0364
件名:公開質間状(東京ガスとの災害防止協定について)についての回答について 2
送付:本書・別紙(2)枚=計3枚
内容:日頃より、大変お世話になります。
標記について、先にご連絡させていただきました、回答の準備が整いましたので送信いたします。
ご指定の期日後となり、申し訳ございません。まずは、ご査収いただきますようお願い申し上げます。
安中市 市民部 安全安心課(危機管理室)担当:水澤祝彦
〒379-0192 群馬県安中市安中一丁目23番13号
電話 027-382-1111 内線1130
FAX 027-381-7020(直通)
**********
replyfaxfrommayorofannakaretokyogasdisasterprevention.pdf
安中市役所 法制課 Fax 027-381-0503 2015年3月31日(火) 17:25 P002&003/003
安安発第3292号
平成27年3月31日
小川 賢 様
安中市長 茂木 芙子
(市民部安全安心課)
「公開質問状(東京ガスとの災害防止協定について)」について(回答)
貴殿より、平成27年3月18日付けで提出のありましたご質閤につきまして、下記のとおり回答いたします。
記
質問1
私が要請した地元地区と東京ガスとの間の「災害防止協定」について、現在、どのように検討されていますか。それとも、全く検討していませんか。
回答1
検討しておりません。
質問2
検討されている場合、災害防£協定の提案内容について、どのようにお考えでしようか。
回答2
回答なし
質間3
検討されている揚合、モの概略スケジュールを軟えてください。
回答3
回答なし
質問4
検討していない暑合、その理由を教えてください。
回答4
現在、安中市と東京ガス株式会社との間で、緊急時における情報発信や災害防止の対応について、協鏃、検討を行っているためでございます。
質問5
近隣の住民に答えた内容を見ると、安中市では東京ガスとの災害防止協定の締結について「検討をしています」と述べているようですが、そのスケジュールはどのように考えていますか。
回答6
安中市では東京ガス株式会社と緊急時における情報発信や災害防止への対応について、協議を進めたい意向を、東京ガス株式会社へは伝えております。
質問6
近隣の住民に答えた内容を見ると、安中市と東京ガスとの緊急時における情報発信に関する協定の締結について「検討を進めている」と述べているようですが、そのスケジュ-ルはどのように考えていますか。
回答6
現在、東京ガス株式会社と協定の内容について協議を進めております。
**********
■どうやら、安中市は直接東京ガスとの協定の協議に乗り出した様子がうかがえます。しかし、肝心の「安中バルブステーション」を前市長との密約で東京ガスに設置されてしまった北野殿地区住民と東京ガスとの災害防止協定締結に向けた住民支援には、回答文を見る限り関心がないようです。
やはり、東京ガスと直接交渉をしなければならないのかもしれません。
※参考:東京ガスと千葉市とのガス災害防止対策の業務に関する協定書(平成8年4月1日)↓
http://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/documents/2-11-63gasusaigaiboshi-kyotei.pdf
【ひらく会情報部】
東京ガスでは、この未付臭ガス供給事件について、同社HPでプレスリリースしていますが、そこには都市ガスの利用もさせてもらえず、当時の市長が東京ガスと密約して住民の知らないうちに村の通学路や生活道路の直下に高圧ガス導管敷設を決定されてしまった住民への謝罪の言葉は全く見当たりません。
※東京ガスのプレスリリース記事(平成25年10月9日)
@「9月19日に判明した群馬地区における臭いの付いていないガス送出の原因ならびに再発防止策について」↓
http://www.tokyo-gas.co.jp/important/20131009-01.html
東京ガスの住民無視の横暴ぶりは、これに留まりませんでした。最初の事件から1年後の平成26年10月10日午前10時10分ごろ、東京ガスは、再び、北野殿にある安中バルブステーションで、住民に事前の連絡もなく、大きな噴出音や異臭、そして作業者らの慌てぶりを近隣にまき散らし、周辺住民に大きな不安を感じさせたのでした。
にもかかわらず、東京ガスは、事情を尋ねた住民に対して「バルブの定期点検だから問題ではない」などと言い張る始末でした。
■やはり、地元住民としては、東京ガスとのガス災害防止協定を締結して、常に同社の体質を監視する必要を痛感しました。そこで、地元の集会で、東京ガスとの協定締結を提案したところ満場一致で賛同を受けました。以前、東京ガスでは、「自治体からの後押しもあれば、地元との協定締結をしてもよい」とする意向を示していたことから、当会は安中市に協定締結について支援を求めたいと考えて「要望書」のかたちで、文書で提出しました。
その後、別の地元住民からも東京ガスや安中市に対して、高圧ガス導管施設管理面での安全を担保するために、協定の締結を促した経緯もあるようです。このなかで、安中市では、協定の締結に向けて検討を進めたいとする意向を示していることがわかりました。
■そこで、安中市の対応姿勢を質す必要が有ると考えた当会では、平成27年3月18日、公開質問状を安中市長あてに提出しました。
※参考ブログ↓
高圧ガス導管が生活道路の真下を通る安中市に東京ガスとの災害防止協定締結を促す公開質問状を提出
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1557.html#readmore
しかし「1週間の猶予では稟議の時間が足りない」として、安中市から回答遅延通知が届きました。
**********
安中市役所 法制課 Fax 027-381-0503 2015年3月25日(水) 15:31 P001/001
事務連絡
平成 27年 3月25日(水)
あて先:安中市野殿980番地
小川 賢 様
FAX 027-381-0364
件名:公開質間状(東京ガスとの災害防止協定について)についての回答について
送付:本書・別紙( )枚=計 枚
内容:日頃より、大変お世話になります。
標記について、現在、回答の準備が整いましたが、決裁までに時間を要する状況となっております。ご指定頂いた本日中の回答送付となりませんが、手続き終了後送付させていただくこととなりますので、まずはご連絡申し上げます。よろしくご了承お願い申し上げます。
安中市 市民部 安全安心課(危機管理室)担当:水澤祝彦
〒379-0192 群馬県安中市安中一丁目23番13号
電話 027-382-1111 内線1130
FAX 027-381-7020(直通)
**********
■その後、年度末の最終日となり、ようやく安中市長(市民部安全安心課)から次の内容で、回答のFAXが届きました。
**********
安中市役所 法制課 Fax 027-381-0503 2015年3月31日(火) 17:25 P002&003/003
事務連絡
平成 27年 3月31日(火)
あて先: 安中市野殿980番地
小川 賢 様
FAX 027-381-0364
件名:公開質間状(東京ガスとの災害防止協定について)についての回答について 2
送付:本書・別紙(2)枚=計3枚
内容:日頃より、大変お世話になります。
標記について、先にご連絡させていただきました、回答の準備が整いましたので送信いたします。
ご指定の期日後となり、申し訳ございません。まずは、ご査収いただきますようお願い申し上げます。
安中市 市民部 安全安心課(危機管理室)担当:水澤祝彦
〒379-0192 群馬県安中市安中一丁目23番13号
電話 027-382-1111 内線1130
FAX 027-381-7020(直通)
**********
replyfaxfrommayorofannakaretokyogasdisasterprevention.pdf
安中市役所 法制課 Fax 027-381-0503 2015年3月31日(火) 17:25 P002&003/003
安安発第3292号
平成27年3月31日
小川 賢 様
安中市長 茂木 芙子
(市民部安全安心課)
「公開質問状(東京ガスとの災害防止協定について)」について(回答)
貴殿より、平成27年3月18日付けで提出のありましたご質閤につきまして、下記のとおり回答いたします。
記
質問1
私が要請した地元地区と東京ガスとの間の「災害防止協定」について、現在、どのように検討されていますか。それとも、全く検討していませんか。
回答1
検討しておりません。
質問2
検討されている場合、災害防£協定の提案内容について、どのようにお考えでしようか。
回答2
回答なし
質間3
検討されている揚合、モの概略スケジュールを軟えてください。
回答3
回答なし
質問4
検討していない暑合、その理由を教えてください。
回答4
現在、安中市と東京ガス株式会社との間で、緊急時における情報発信や災害防止の対応について、協鏃、検討を行っているためでございます。
質問5
近隣の住民に答えた内容を見ると、安中市では東京ガスとの災害防止協定の締結について「検討をしています」と述べているようですが、そのスケジュールはどのように考えていますか。
回答6
安中市では東京ガス株式会社と緊急時における情報発信や災害防止への対応について、協議を進めたい意向を、東京ガス株式会社へは伝えております。
質問6
近隣の住民に答えた内容を見ると、安中市と東京ガスとの緊急時における情報発信に関する協定の締結について「検討を進めている」と述べているようですが、そのスケジュ-ルはどのように考えていますか。
回答6
現在、東京ガス株式会社と協定の内容について協議を進めております。
**********
■どうやら、安中市は直接東京ガスとの協定の協議に乗り出した様子がうかがえます。しかし、肝心の「安中バルブステーション」を前市長との密約で東京ガスに設置されてしまった北野殿地区住民と東京ガスとの災害防止協定締結に向けた住民支援には、回答文を見る限り関心がないようです。
やはり、東京ガスと直接交渉をしなければならないのかもしれません。
※参考:東京ガスと千葉市とのガス災害防止対策の業務に関する協定書(平成8年4月1日)↓
http://www.city.chiba.jp/somu/kikikanri/documents/2-11-63gasusaigaiboshi-kyotei.pdf
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