市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大河原宗平氏の裁判支援集会のご案内

2010-11-07 13:30:00 | 警察裏金問題
<支援学習会・行政のしくみを勉強する会>
日時:2010年11月7日(日)13:30~16:30
 (開場:13:00)
場所:安中市文化センター 大会議室
(群馬県安中市安中三丁目9-63 
電話027-381-0586)
主催:
「行政のしくみを勉強する会」 
「大河原宗平さんを支える会」
※参加自由。一人当たり資料代500円をお願いします。



■いまや裏金作りは、行政の不正経理や議員の政務調査費の悪用をはじめ、警察・検察さらには裁判所にまで及んで、我々の税金が非効率に使われている実態が明らかになっていることは皆さんご承知の通りです。

 これまで、行政や議会の裏金作りによる無駄遣いについては、オンブズマンなどの努力によってその実態が少しずつ暴かれてきました。ところが、警察等の司法関係では、内部告発を通じてしか、その実態はこれまで明らかにされませんでした。
 その主な理由は、閉鎖的なこれらの組織の本質に起因するものですが、そのなかで敢然と内部告発に踏み切る勇気ある人が、僅かながら現れていることは、民主主義国家を標榜する我が国にとって明るい事実です。
 今から14年前の1996年、群馬県警幹部らによる裏金つくりに抗議した警部補(当時)の大河原宗平さんは、県警による組織ぐるみの監視、いやがらせを受けつつも、警察官としての職務に精励し、住民から感謝され、頼りにされて来ました。
 たまたま、警察の裏金問題で全国的に注目を浴びていた北海道の函館市で、2004年8月28日~29日にかけて、第11回全国市民オンブズマン大会が開催されました。この大会開催を知った大河原氏は、会場で群馬県警の不正経理問題と、それに抗議した自らの境遇について飛び入りで報告したのです。
 この勇気ある行動に、おひざ元のオンブズマン組織として、市民オンブズマン群馬では、大河原氏の証言をもとに、警察の捜査報償費に関して行政訴訟を提起しました。この裁判は最高裁まで上告しましたが残念ながら権力の壁を突き破れす敗訴しましたが、市民オンブズマン群馬は、引き続き大河原氏の活動を支援しています。
 警察を含め、行政内の不正経理という慢性的な組織犯罪を放置することは、税金の私物化という観点から、効率よい行政の実現を妨げるものであり、これは社会保険庁の問題も同じ構図です。
 権力内のこうした不正の実態は、私たち住民としては情報公開を通じてしかうかがい知ることができません。やはり、勇気を持って不正を内部告発できる環境づくりが欠かせません。
 勇気をもって裏金作りの実態に抗議したにもかかわらず、大河原氏は、2004年2月16日、群馬県警がでっち上げた「公務執行妨害」という冤罪で逮捕され、述べ19日間留置・拘留されました。さらに翌3月17日、県警は、大河原氏を「公務執行妨害、道路運送車両法、不倫」の3つの理由から懲戒免職処分としたのです。
 大河原氏は、2004年4月に、群馬県人事委員会に懲戒免職処分の取り消し審査請求をしました。しかし、2008年6月、群馬県人事委員会は、「体当たり」や「不倫」の事実について不認定としましたが、群馬県警による懲戒免職処分の取り消しそのものは認めませんでした。同じく不正経理に手を染める群馬県が県警の肩をもったのです。
 そこで、大河原氏は2008年10月に、「懲戒処分の取消し」を求めて前橋地裁に提訴しました。この「大河原裁判」は全国規模で注目されており、いよいよ2010年11月5日(金)11時から前橋地裁2階21号法廷で開かれる次回裁判では、結審になる可能性があります。そうなれば、前橋地裁の判決が今年度中に出されることになります。こちらの裁判もぜひ傍聴をお願いします。


<次回裁判のご案内>
日時:2010年11月5日(金)11:00~
場所:前橋地方裁判所2階21号法廷
※この日に結審になる可能性があります。
※この日午前10時ごろから「傍聴券」が先着順に配布される見込みです。
※裁判終了後、弁護士会館で支援弁護士らによる「報告集会」が行われます。



 今後とも、皆様のご理解、ご支援のほどを宜しくお願い致します。

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