日々

穏やかな日々を

老いの先の幸せを伝える 認知症研究の第一人者、長谷川和夫さん

2022年02月17日 23時07分27秒 | 介護福祉高齢者

老いの先の幸せを伝える 認知症研究の第一人者、長谷川和夫さん 昨年11月13日、92歳で死去 「追想―メモリアル」

 2022年2月14日 (月)配信共同通信社
 

 「こんなもんか」。初めて自身の認知症の診断が付いた時の気持ちを尋ねると、こう返ってきた。取材当時は89歳。認知症公表後も、娘の南高まりさんの支えを得ながら、当事者の立場で発信し続けた。「何十年も診察、研究に携わってきたが『あなた自身がなって初めて本当のことが分かる』と言われたことがある。今、その言葉を実感している」と語っていた。

 米国留学から戻った1960年代後半。認知症診断の統一基準がまだなかった。「専門医が診ても、研修医が診ても同じ結果が出る物差しを」と、診断項目ごとに結果を数値化する方法を考案した。多くの医者が臨床現場で使ってきた「長谷川式簡易知能評価スケール」の誕生だ。

 当時の日本ではまだ、患者は「ぼけ」と呼ばれ、ある農家では馬小屋の横の掘っ立て小屋に押し込められていた。半世紀以上治療と研究に携わる中で、侮蔑的な意味を含む「痴呆(ちほう)」から「認知症」に呼び方を変えるよう推進。認知症ケアにおいてその人らしさを大切にする「パーソン・センタード・ケア」の考え方の普及にも尽力した。

 常々「程度の差はあっても、長生きをすれば誰もが認知症になる」と説いていた。だが「午前に比べて午後は長く感じるでしょう。人生も年を取ってからが長い。悲観するよりその時その時を一生懸命生きた方がいい」と老いを前向きに捉えるヒントをくれることも忘れなかった。

 「生きている限り、人様の役に立ちたい。自分が確かに経験したことを伝え、その後に死を迎えるならこんなに幸せなことはない。多くの支えがあるからだけれど、僕は今ものすごく幸せ」。その言葉通り、長谷川さんの姿や言葉に力を得た認知症の当事者や、家族は数え切れないだろう。(共同通信 宮川さおり)

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脳梗塞でまひ、歩くと引っかかるつま先 元職人83歳が自ら装具開発

2021年11月16日 14時05分20秒 | 介護福祉高齢者

脳梗塞でまひ、歩くと引っかかるつま先 元職人83歳が自ら装具開発

2021年11月15日 (月)配信朝日新聞
 

 脳梗塞(こうそく)で半身不随になった茨城県鹿嶋市の83歳男性と妻が、歩行を助けるベルト式の装具を8年かけて独自に開発した。低価格で装着が簡単なのが画期的だ。2人は「多くの人に知ってもらい、同じ症状に悩む人たちの不便を解消したい」と話している。

 「アランシューズ」と名付けた歩行具を開発したのは、都内で木工所を経営していた市川繁吉さんと妻とみこさん。繁吉さんは2013年3月に自宅で倒れ、半身不随に。左足の感覚がないため、つま先が下がって地面に引っかかり、うまく歩けなくなった。

 歩くためには、つま先を持ち上げる装具が必要だった。保険適用の装具をつけてリハビリを続けたが、違和感を感じた。

 ひざ下まである大きな装具のため、蒸れてかゆくなってもすぐに外せず、足をかくことができない。靴の内側に装具をつけるので、サイズの大きな靴をはかなければならない。お気に入りの靴があっても、左右のサイズ違いで2足買う必要があった。

 元々は職人だった繁吉さん。いろんなアイデアが浮かび、ベルト式の簡単な装具を考えついた。ゴムを使ったり、バネを使ったり、妻と一緒に50回以上の試作を重ねて完成したのがアランシューズだ。

 牛革と合成繊維製で、足首に巻き付ける部分、つま先を持ち上げる部分、両者を結ぶベルトからなる簡単な仕組み。100グラムほどと軽量だ。慣れれば片手でも装着できる。

 「つま先が下がらないため、杖を使って歩けるし、蒸れない。靴の上から装着するので靴を2足買う必要もない」と繁吉さんは話す。

 価格は1万4800円。アランシューズを取り扱っている牛久市のサワムラヤ靴店によると、これまでに11個が売れた。買った人からは「歩きやすくなった」という声が寄せられているという。繁吉さんの所でも買うことができる。

 問い合わせは、同靴店(029・873・2725)か、繁吉さん(0299・69・7629)へ。(村山恵二)

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睡眠薬混ぜたスープ飲ませ、看護師の体触る…介護・看護の現場ではびこるセクハラ

2021年11月08日 11時59分37秒 | 介護福祉高齢者

睡眠薬混ぜたスープ飲ませ、看護師の体触る…介護・看護の現場ではびこるセクハラ

 介護や看護の現場で働く職員が、利用者らから受けるセクハラ被害が後を絶たない。労働組合や国の調査では、介護職員の約3割が被害を経験し、訪問看護では5割を超える。薬物を使った悪質なわいせつ事件も相次いでいる。国や自治体は対策を打ち出しているが、費用や人員に限りがある中、各事業所での対応は遅れがちだ。(藤井竜太郎)

◆スープに睡眠薬

 「女性と接する機会がなく、触りたい衝動を抑えられなかった」

 法廷でそう述べた男(79)は今年2月18日、神戸地裁で懲役2年6月の実刑判決を受けた。罪名は準強制わいせつ。昨年12月、点滴や問診で自宅を訪れた30歳代の女性看護師に、睡眠薬を混ぜたスープを飲ませ約10分に及び体を触っていた。

 被害女性は法廷で「恐怖心と怒りで、忘れたくても忘れられない」と涙ながらに意見陳述。判決で裁判官は「訪問看護の現場に少なからぬ不安を与えた」と男を指弾した。

 同種の事件はほかにもあり、さいたま市では今年7月、訪問介護の女性を脅し、体を触ったとして利用者の男(83)が埼玉県警に強制わいせつ容疑で逮捕された。

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百歳以上、島根、トップ

2021年09月23日 21時59分05秒 | 介護福祉高齢者

百歳以上、8万6510人 51年連続増、女性が88% 男性初めて1万人超え 「敬老の日」前に厚労省

 2021年9月14日 (火)配信共同通信社
 

 「敬老の日」(今年は20日)を前に、厚生労働省は14日、全国の100歳以上の高齢者が過去最多の8万6510人になったと発表した。昨年から6060人増え51年連続で増加。女性が全体の88・4%を占め、男性は初めて1万人を超えた。

 厚労省によると、男性は昨年から585人増の1万60人、女性は5475人増の7万6450人。老人福祉法で「老人の日」と定めた9月15日時点で100歳以上の高齢者の数を、同月1日時点の住民基本台帳を基に集計した。

 2021年度中に100歳になったか、なる予定の人は4万3633人(昨年度比1831人増)としている。

 女性の最高齢は、ギネスワールドレコーズ社から、男女を通じ「存命中の世界最高齢」に認定されている福岡市の田中カ子(たなか・かね)さんで、1903(明治36)年生まれの118歳。男性の最高齢は奈良市の上田幹蔵(うえだ・みきぞう)さんで、10(明治43)年生まれの111歳。

 人口10万人当たりの100歳以上の数は68・54人。都道府県別では島根が9年連続最多で134・75人となり、高知126・29人、鹿児島118・74人と続いた。

 100歳以上の人数は、調査が始まった63年は153人だった。81年に千人を、98年に1万人を、昨年に8万人をそれぞれ超えた。医療の進歩などが背景とされる。

 厚労省の今年7月の発表によると、2020年の日本人の平均寿命は女性が87・74歳、男性が81・64歳となり、ともに過去最高を更新した。

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イレイをおすすめ

2021年09月16日 08時07分19秒 | 介護福祉高齢者

とうとう、ご近所から、出ました‼️

出歩いてなくて、よかったです。

友から、連絡がありました。

イレイを☺️撮らないかと。

友にカメラマンがいるから。😓

どう、反応して、よいやら❗️

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あるシングルマザーの孤独

2021年06月16日 01時06分07秒 | 介護福祉高齢者

あるシングルマザーの孤独 公的支援受けず「必死に働いてきた」

こんなひとり親がいることを知ってほしい-。長崎新聞の情報窓口「ナガサキポスト」のLINEに、長崎県内の40代の女性から投稿が寄せられた。  

看護師として働きながら2人の子どもを育てるシングルマザー。一定の収入があるため児童扶養手当は受給していないが、生活に余裕はない。相談相手もいないという。公的支援を受けていない「自立したひとり親」の孤独とは? そんな疑問を抱き、彼女の元へ向かった。  

女性は県内出身。働きながら看護師の資格を取り、県外で働いた。現地で結婚したが、約10年前に夫の異性関係が原因で離婚。6歳と4歳の子どもを連れて長崎県の地元に戻った。  

「生活のために土日祝日、お盆、正月、ゴールデンウイークもフルで必死に働いてきた」。家を出るのはいつも午前6時半。定時に帰れることは少なく、帰宅は午後9時を過ぎることも。さらに新型コロナウイルスの感染拡大で職場の緊張感は高まっている。「感染者を出すな」。職場では感染患者を受け入れていないが、地域からのプレッシャーは常にある。  

どんなに頑張っても家計を支えるのは自分1人。元夫からの養育費の支払いは離婚以降、途絶えている。「子どもに引け目を感じさせる生活はしたくない」と自分に使うお金を抑え、食費や教育費、部活動の道具の購入費などに回してきた。「毎月貯金をするゆとりなんてなかった」  

だが、周囲の見方は違った。「看護師はいいね」。ママ友の何げない言葉を聞くたびに「これだけ働いているのに。夫婦がそろっている家庭とは違う」と言い返したかった。  

「おまえは父親がいないからな」。わが子が部活の関係者から目の前でこう言われたことも。無理解な言葉に胸がつぶれる思いだったが、子どものためにも関係を壊すわけにはいかず、反論せず我慢した。  

女性はわが子に「普通の暮らし」をさせたいと願い、必死に働きながらも周囲の無理解に苦しんできた。  

児童扶養手当など支援制度にも疑問を感じている。同手当は、ひとり親家庭などの生活の安定と自立促進が目的。18歳までの子どもがいるなど複数の条件に合致する県内受給資格者は2019年度末で約1万2500人、受給者は約1万800人。  

女性は離婚後、地元に戻って最初に勤めた医療機関での収入が少なく、同手当が一部支給されていた。しかし転職後、収入が増えると支給はなくなった。基準は子どもが2人の場合、一部支給は前年の所得が268万円未満、全部支給は同じく125万円未満だ。  

ひとり親は、両親がそろう家庭のように共働きで収入を増やしたり家事の負担を分け合ったりすることはできない。「ひとり親であることに変わりはないのに、なぜ所得制限を設けるのだろう」。疑問を行政に伝えたこともあったが何の反応もない。自治体の就学援助も新型コロナ対策の臨時特別給付金も対象外。「所得があるから、放置なの?」。収入の多寡でしかひとり親家庭を見られていないように感じ、辛かった。  

最近、高校生のわが子が進学を希望し始めた。「お母さんに苦労をかけるかもしれないけど大学に行きたい」。授業料、仕送り-。不安がよぎったが「ダメとは言わないよ」と返した。  

「高校卒業まで頑張ればと思っていたけれど…。進学はやめて、とは言えないですよね」。こらえていた涙が、ついこぼれた。  

ひとり親家庭福祉会ながさきの山本倫子事務局長は「一定の収入があり、児童扶養手当を受け取っていない自立するひとり親は『支援の隙間』にいる人たち」と指摘する。安定した仕事に就いているひとり親の場合、公的機関などに就職相談をする必要がないため、行政側からさまざまな支援の案内を受ける機会や関係機関とつながるチャンスが少ないという。山本事務局長は「ひとり親の悩みはそれぞれ。個々のつらさに向き合う必要がある」と話す。  

子どもの人生を1人で背負うひとり親。「誰かにこんなに話したことはなかった」。女性は最後に少しほっとした表情を見せた。     

  県内外には生活から就労、教育までひとり親のさまざまな相談を受け付ける窓口がある。県内の福祉事務所は、母子・父子自立支援員などによる相談体制を整えており、子育て世帯の悩みに応じる「県子どもの貧困総合相談窓口(つなぐながさき)」(電095・801・2442)もある。通信アプリLINE(ライン)やメールでも相談を受け付けている。(嘉村友里恵)

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昼夜寄り添い重い負担 理解、受け入れ願う親たち 医療的ケア児支援法

2021年06月14日 21時55分35秒 | 介護福祉高齢者

昼夜寄り添い重い負担 理解、受け入れ願う親たち 医療的ケア児支援法

2021年6月14日 (月)配信共同通信社
 

 11日に成立した医療的ケア児支援法には、家族への支援も盛り込まれた。人工呼吸器や胃ろうなどが必要な医療的ケア児に昼夜を問わず寄り添う家族の負担は大きく、特に母親は離職に追い込まれるケースも少なくない。家族は法成立によって、障害への理解や子どもの受け入れ体制が広がることを切に願う。

 ▽障害恐れぬ社会

 5月、医療的ケアを必要とする子どもの親たちが法成立を求め、インターネットで集めた2万6574筆の署名を国会議員に提出した。参加した東京都の山本阿伎(やまもと・あき)さん(37)は「障害のある息子で『人生終わった』と思った。法律ができれば同じようなお母さんが減ると思う」とハンカチで涙を拭った。

 長男の瑛太(えいた)ちゃん(3)は脳性まひで人工呼吸器を付け、胃ろうから栄養を送る必要もある。心拍数を示すモニターの音が届く範囲までしか離れられない日々。「これが一生続くのか」。最初は不安ばかりが頭をよぎった。

 地元区役所から積極的な助言はなく、インターネットでつながったママ友に励まされ、前を向けるように。支援法では都道府県に家族らの相談に応じる支援センターの設置を求めており「生活の選択肢が増えるかも」と期待する。

 「今は瑛太がかわいくてしょうがない」と話す山本さん。「妊娠すると『もしも子どもに障害があったら』と考える。法律をきっかけに、親が障害への不要な恐れを抱かなくてよい世の中になってほしい」

 ▽通過点

 医療の進歩で新生児の救命率が高まり、医療的ケア児は10年で約2倍に。ただ、新生児集中治療室(NICU)を退院すると、その後を支える制度は十分整っていない。

 九州地方の公務員坂口菜月(さかぐち・なつき)さん(31)は長女七海(ななみ)ちゃん(1)の預け先を見つけられずにいる。七海ちゃんは気管を切開し、数十分ごとにたんの吸引が必要だ。体制の整っていそうな保育所8カ所に電話したが、「人手が足りない」などと断られた。5月までだった育児休業を来年3月まで延長せざるを得なくなった。

 支援法には家族の離職防止が掲げられ、保育所に看護師配置といった対応を求める。「急に何かが変わるとは思わない。でも、ちょっとずつで良いから変わってほしい」と希望を託す。

 全国医療的ケア児者支援協議会、親の部会長の小林正幸(こばやし・まさゆき)さん(47)は「支援法成立は通過点」と話す。医療的ケアが必要な息子(18)がおり、長時間働けないことに職場の理解を得られず2度転職した。「仕事との両立に苦しむ親と子どもにとって一年一年は重い。自治体には法律に基づく取り組みと、当事者の声を吸い上げる作業を同時並行で進めてほしい」

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コロナでわかる、貧なる姿

2021年05月16日 23時39分35秒 | 介護福祉高齢者

医療全体の体制は、公衆衛生、臨床、すべて、日本は小さな笠しか持たない。

それを、大勢が、傘の下に入ろうと、もがいている。

日本人の、自分の判断に、大げさと言われたくない、という、過去からの習性が、コロナの思い切った検査環境をOKせず、また、ワクチン許可の判断も、迅速な決断をせず、のろのろ。

なんと、悲しい習性。

命落とせし方々の悔しい思いが、この婆にも伝わる。

外国の対応とあまりに、違いすぎる。

政治と資本家の密着としか考えられない。でも、結果、長引いて、経済も犬死。

職を失ったのは、女性たちだから、パートだから、と。

弱肉強食、男尊女卑の日本の姿。

夜勤のあるナースたちの手助けを、世間も気づかなかったとは、言わせない。

医師とナース、この高低の差、ナースの社会的地位を高めなかった、低賃金の日本。

世界も大きな貧富の差あり、我も、子孫たちも、その貧なる中にいる。

いつ、ひきこもるか分からない。

子たちの「強」が「弱」をいじめている。子の姿は、親の姿だから。

婆も、一方的に、解雇された、月5万減なり。(>_<)(T_T)

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スマホ、行方不明

2021年03月25日 10時01分28秒 | 介護福祉高齢者

本当に、いろいろ、私のドジ😣

スマホ、行方不明(ToT)

警察、他、届け、数時間探しまくり、😩😖😣

孫が、気付いてくれました(^o^)

孫の自分の衣類の引き出し、赤い服のとなりにありました。

マナーモードにしたまま、近くにあっても、わからないのは、当たり前😁

だから、自分が、嫌になる😰

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【秋田】専用シールで徘徊者を守ろう QR→家族や介護者に連絡

2020年12月03日 10時58分26秒 | 介護福祉高齢者

【秋田】専用シールで徘徊者を守ろう QR→家族や介護者に連絡

2020年12月2日 (水)配信秋田魁新報
 

 秋田県由利本荘市は本年度から、認知症などが原因で徘徊(はいかい)し、行方が分からなくなった高齢者を発見した人が、高齢者の家族や介護者と連絡を取り合えるサービス「どこシル伝言板」を導入している。高齢者の素早い保護と帰宅につなげる狙いで、市地域包括支援センターが積極的な利用を呼び掛けている。

 どこシル伝言板は、発見した高齢者の衣服や持ち物に貼られた専用の「おでかけ見守りシール」のQRコードを読み取ると、家族らに通知が届く仕組み。発見者と家族らが伝言板でやりとりする。

 利用するには、行方不明になる可能性がある高齢者の身体的特徴や既往症などの情報を登録する必要がある。住所や氏名は不要で、QRコードを読み取った相手に個人情報を見られる心配はない。

 「右耳が遠いので左耳に話し掛けてください」「汗や震えがあったら低血糖の可能性があるので、あめをなめるよう勧めてください」など、発見者に注意してほしい項目も記入できる。

 登録すると、1人につき衣服や帽子にアイロンで貼る「耐洗ラベル」30枚と、暗闇で光る「蓄光シール」10枚が配られる。大きさは縦約2・5センチ、横約5センチで、鳥海山の絵をあしらった。

 同市は2016年度から、認知症で徘徊する可能性のある高齢者を登録しておくことで、実際に行方不明になった際にコンビニや郵便局など地域の協力団体に情報提供を求めて素早い保護につなげる「認知症高齢者等見守り・SOSネットワーク」を構築している。今回のサービス導入により、認知症の高齢者の見守り体制を一層強化した。サービスに登録可能な人は、既にSOSネットワークに登録済みの高齢者に限られる。

 サービスを管理する東邦ホールディングス(東京)によると、県内自治体の導入は17年の大館市に続いて2例目。今年10月末現在で29都府県110市町村が導入している。

 大館市長寿課によると、今年3月、行方が分からなくなった同市の70代男性を青森県警弘前署員が弘前駅前で保護し、QRコードを読み取り家族と連絡が取れたケースがあった。同課は「市外へ出てしまった場合でも効果を発揮できると実感できた」と話す。

 由利本荘市地域包括支援センターは計10人分のシールを用意し、現在3人が登録している。担当者は「発見から保護、帰宅までをより安全に行えるようにするサービス。必要とする高齢者にぜひ利用してほしい。また、困っている様子の高齢者を見掛けたら、声を掛けてあげてほしい」としている。

 登録無料。追加でシールが欲しい場合、費用は自己負担となる。問い合わせ、申し込みは同センターTEL0184・24・6345

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月収13万円は2割負担を 自民小委、75歳以上医療費

2020年11月06日 22時16分47秒 | 介護福祉高齢者

月収13万円は2割負担を 自民小委、75歳以上医療費

2020年11月5日 (木)配信共同通信社
 

 自民党の財政再建推進本部(本部長・下村博文政調会長)は4日、政府が検討中の75歳以上の医療費負担増に関して議論した。本部の下の小委員会は中間報告で、医療費の窓口負担を現在の1割から2割に引き上げる対象を、少なくとも単身で年金を含めた年収が156万円(月収13万円)以上とするよう求めている。この日は結論が出ず、今後も検討を進める。

 75歳以上の窓口負担は現在、全体の7%を占める年収383万円(月収約32万円)以上の現役並み所得者が3割で、その他は1割となっている。中間報告は国の財政再建を重視し、1割から2割への引き上げ対象を、少なくとも住民税非課税の低所得者を除く年収156万円以上とすることで、2~3割負担を全体の60%程度以上にすべきだと主張している。

 一方、厚生労働省内には対象を絞り込み、年収240万円(月収20万円)以上とする案が出ている。政府、与党は年末までに線引きを決める見通しだが、衆院選を控えた与党内には高齢者の負担増に抵抗感が根強く、調整は難航しそうだ。

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長谷川先生のNHKスペシャル

2020年11月03日 18時15分20秒 | 介護福祉高齢者

偶然だったけど、今日は長谷川先生のNHKスペシャルを見た。

嗜銀顆粒性認知症 (argyrophilic grain/ Grain dementia)は、嗜銀顆粒というまがたま型の構造物が大脳の神経細胞に沈着することで脳の萎縮および認知症が起こる病気です。 高齢者の5-10% と比較的多くみられるとされます。

確定診断は病理診断であり生前診断は困難である。内側側頭葉の萎縮と血流低下の左右差が本疾患を疑うきっかけになる。

経過は緩徐進行性であり臨床経過は4~8年といわれている。

 

認知症になった認知症の第一人者。
その気づきと言葉

認知症医療の第一人者である医師の長谷川和夫さんが認知症になった。そして、「自分の姿を見せることで、認知症とは何か伝えたい」と公表し、精力的に講演活動を行っている。人生100年時代を迎え、誰もが認知症になりうる時代。専門医としての気づきとことばには、認知症を生き抜くための「手がかり」と「希望」があった。

 

「本人の心の中を見たのはこれが初めて。」

認知症医療の第一人者であり、記憶力などをテストする「長谷川式簡易知能評価スケール」を開発。認知症の人の尊厳を守るため、病名を痴呆から「認知症」へ変更することを提唱した長谷川さん。

長谷川さんが「認知症に対する研究、診療っていうのは何がなんでも続けるぞと思った。」と強く誓ったきっかけが、主治医を務めていた患者、岩切健さんだ。

健さんは50代でアルツハイマー病を発症し、亡くなるまでその胸の内を明かすことはなかった。唯一残していたのが、五線紙に書かれた言葉だ。

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「僕にはメロディーがない。和音がない。共鳴がない。帰ってきてくれ。僕の心よ、全ての思いの源よ。再び帰ってきてくれ。あの美しい心の高鳴りは、もう永遠に与えられないのだろうか。」(五線紙に書かれた岩切さんの言葉より)

健さんが亡くなったあと、妻の裕子さんが五線紙のことを長谷川さんに打ち明けた。

「先生がハンカチ出してポロポロ泣かれて、黙って私を抱きしめてくださって。先生も自分は勉強として、脳がどんなふうになっていくというのはいっぱい研究してきたけども、『本人の心の中を見たのはこれが初めて』とおっしゃった。」(裕子さん)

「自分自身が壊れていきつつあることは、別な感覚で分かっている。十分に分かっているつもりではないけども、ほのかに分かっている。」

認知症が進行していることを自覚している長谷川さんは、認知症になって初めて分かった当事者の胸の内をこう説明する。

「いつも確認していなくちゃいけないような、そういう感じ。自分自身が壊れていきつつあることは、別な感覚で分かっている。十分に分かっているつもりではないけども、ほのかに分かっている。確かさ、確かさっていう生活の観念が。生きている上での確かさが少なくなってきたように思うんだよね。」(長谷川さん)

長谷川さんは日々失われていく「確かさ」に抗うようにできるだけ外出し、お気に入りの喫茶店でリラックスするが、日記には複雑な心情を吐露する。

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「一生懸命、一所懸命やってきた結果こうなった。どうも年をとるということは容易ではない。僕の生きがいは何だろう?」(日記より)

「(認知症は)神様が用意してくれたひとつの救い。」

認知症の人の心に寄り添い半世紀にわたって診療してきた長谷川さん。しかし、自身が認知症と分かったとき、想像以上の不安に襲われたと打ち明ける。

「もうだめだとか。もう僕はあかんとか。もう何もできなくなるのかとか。どんどんひとりになる。自分が認知症になってみたら、そんなに生やさしい言葉だけで、人様に申し上げることはやめなくてはならないと。こんなに大変だと思わなかったな、ということだよね。」(和夫さん)

認知症と向き合う長谷川さんを支えるのが妻の瑞子さん。いま、長谷川さんは、1日の終わりに妻の瑞子さんに「ありがとう」の言葉を伝えるようになった。

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認知症とは何か。それは、ひとつの救いだと長谷川さんは言う。

「余分なものは、はぎとられちゃっているわけだよね、認知症になると。(認知症は)よくできているよ。心配はあるけど、心配する気づきがないからさ。神様が用意してくれたひとつの救いだと。」(長谷川さん)

そして、認知症になっても見える景色は以前と変わらないと語る。

「変わらない、普通だ。前と同じ景色だよ。夕日が沈んでいくとき、富士山が見えるとき、普通だ。会う人も普通だ。変わらない。」(長谷川さん)

詳しくは、認知症の第一人者が認知症になった

この記事は、2020年1月11日に放送した 「NHKスペシャル 認知症の第一人者が認知症になった」 を基に制作しています。
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認知症要因を「可視化」 放医研が検査薬開発

2020年11月03日 01時23分31秒 | 介護福祉高齢者

認知症:認知症要因を「可視化」 放医研が検査薬開発

 2020年10月30日 (金)配信毎日新聞社
 

 加齢などに伴って脳内に蓄積し、認知症を引き起こす異常なたんぱく質を、体外から精度よく可視化する検査薬を開発したと、量子科学技術研究開発機構・放射線医学総合研究所(放医研、千葉市)の研究チームが30日、米科学誌「ニューロン」電子版に発表した。認知症には、アルツハイマー病など複数のタイプがあるが、可視化によって疾患を特定するとともに、治療薬の開発に役立つ可能性がある。

 認知症のうち、アルツハイマー病▽レビー小体型▽前頭側頭葉変性症は、脳内に「アミロイドβ(Aβ)」と「タウ」と呼ばれる異常なたんぱく質が蓄積し、神経細胞を傷めることで発症する。疾患によってたんぱく質の種類や蓄積する場所が異なるが、症状のみでは判別が難しい。Aβとタウを可視化する薬剤は開発されてきたが、タウは検出精度の低さが課題だった。

 チームは、従来の薬剤を改良し、タウに結びつきやすく、体内で長時間安定して存在し脳へ移行する検査薬を開発。健常者23人(52~77歳)▽アルツハイマー病患者17人(47~88歳)▽前頭側頭葉変性症患者21人(60~83歳)――にこの検査薬を投与し、陽電子放射断層撮影(PET)で調べたところ、認知症の有無や疾患の違いで、タウの蓄積量や場所が異なることを確認できた。

 この検査薬を使うことで、タウの蓄積量などから病気の重症度を客観的に調べたり、治療薬の効果を確認したりできるようになると期待される。臨床研究も進んでおり、早ければ2022年にも国内で使えるようになる可能性があるという。チームの高堂裕平・放医研主幹研究員は「認知症治療は早期発見が重要だ。精度が高いこの検査薬をきっかけにより早期にみつけることが可能になる」と話した。【渡辺諒】

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島根県内100歳以上860人 10万人当たり120人突破、全国初

2020年10月18日 23時40分48秒 | 介護福祉高齢者

島根県内100歳以上860人 10万人当たり120人突破、全国初

 2020年9月28日 (月)配信中国新聞
 

 島根県内に住む100歳以上の高齢者の割合が、人口10万人当たりに換算すると127・60人で、8年連続の全国1位となった。120人の大台を突破するのは全国初という。男女計860人に上り、昨年に比べて145人増えた。

 県が15日時点の住民基本台帳を元に1日にまとめた。女性は745人(昨年比111人増)、男性は115人(同34人増)。市町村別では松江市の192人が最多で、出雲市183人、益田市66人と続いた。全国的に1920年生まれの人が多く、人数を押し上げたとみられる。

 10万人当たりの人数は全国平均(63・76人)の2倍以上。吉賀町が341・63人と最多で、美郷町340・68人、川本町286・90人と郡部で高かった。

 県内の最高齢は、1910(明治43)年に生まれた益田市匹見町の藤井栄さん(110)だった。

 高齢化率は、34・3%で全国平均を5・9ポイント上回った。県高齢者福祉課は「自然に恵まれ、現役で農作業に励む高齢者も多い。その人らしく生活してもらえるよう行政としても支援したい」とする。

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在宅復帰へ一軒家で訓練、日常に近いリハ提供 花川病院

2020年10月14日 21時10分18秒 | 介護福祉高齢者

在宅復帰へ一軒家で訓練、日常に近いリハ提供 花川病院

 2020年10月8日 (木)配信北海道医療新聞
 

 石狩市の花川病院(竹川節男理事長、菅沼宏之院長・180床)は、民家1軒をリハビリ施設に登録し、シミュレーションハウスとして活用。日常生活を再現した環境の下、リハビリや福祉用具の選定を行うことで、在宅復帰後のQOL向上に役立てている。

 同病院は、150床の回復期リハビリ病棟を持ち、脳血管疾患による障害や、大腿骨近位部骨折など運動器疾患の患者に、自宅復帰に向けて集中的リハビリを提供。

 全道に先駆けてリハビリ支援ロボット「ウェルウォーク」や、半側空間無視改善のための評価・リハビリツールを導入するなど、先進的な技術を積極的に採用している。

 同ハウスは、病院に隣接し、スタッフのミーティング等に活用していた一軒家を改修し、医療施設として申請した。

 階段やトイレ、浴室等の手すりはもとより、自宅の環境を再現するため、玄関前の階段や室内各所の段差はあえてそのままにし、日常生活のほとんどを再現することで、より実践的なリハビリが行える。

 居間にテレビやビデオデッキ、ソファー、テーブル、棚、IHクッキングヒーター付きキッチン、洗面所には洗濯機といった各種生活用具を設置。調理器具、食器なども用意しており、患者がどこに不安を感じ、どこが危険なのか、従来よりも正確に検証できる。

 院内のリハビリ室やADL訓練スペースでの局所的なリハビリと違い、居間から洗面所やキッチンに移動して家事を行うなど、連続した行動を訓練できることが大きなメリットという。

 また、患者の生活スタイルに合わせた福祉用具の選定、正しい使い方の説明にも役立っている。

 ハウス脇には花壇や畑があり、こちらは自宅で庭仕事などを行う患者に対して、QOL向上のために趣味活動の練習などに活用していく。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、従来のリハビリ室では3密を避け、患者同士の間隔を空けている。同ハウスが加わったことで、リハビリスペースが拡大し、より多くの患者に対応できるようになった。

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