日々

穏やかな日々を

ここまで、人員不足?

2020年10月02日 23時59分57秒 | 介護福祉高齢者

無資格施設長が胃ろう処置 神戸の特養、入浴も少なく

 2020年9月25日 (金)配信共同通信社
 

 神戸市の特別養護老人ホーム「きしろ荘」で、入所者に対し、医療行為の胃ろうの処置を無資格の施設長が担当していたことが25日、分かった。施設長が取材に認めた。入浴回数も2週間に1~2回の頻度で、国の基準を下回っていた。職員不足が原因で、約50人いた入所者の削減などで既に改善したという。神戸市は介護保険法に基づき監査を実施した。

 施設長によると、胃に栄養をチューブで入れる胃ろうは看護師資格を持つ職員が担当していたが、この職員の退職で昨春から今夏まで施設長が代行。無資格の職員によるたんの吸引もあった。

 厚生労働省が特養の設置基準として省令で定めた週2回以上の入浴も、数年前から満たさない状態が続いた。介護保険法に基づき入所者の支援内容を定めるケアプランも未整備だった。

 施設長は「人手が足りず、職員に長時間労働を強いることもできなかった。入所者に大変申し訳なく、施設長として責任を取ることも考える」と謝罪した。

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親しい歯科医院

2020年09月25日 12時59分56秒 | 介護福祉高齢者

歯の健康はとても大切と分かっていて、6カ月に一回、歯石チェックと除去等のメンテナンスで、受診していた。

しかし、残念ながら、歯科医院を事情があって、変わったら、そこでは虫歯治療はしてくださるけど、歯周病チェックはして頂けなかった。

松江市は76歳~85歳は無料で歯科口腔健診が受けられる。

これも、して頂けなかったので、やや、遠いけど、お知り合いの先生の所へ受診した。

そして、口腔の健康維持増進ができるようになった。虫歯発見と治療は速やかに、歯周病治療は、しっかりとして頂いている。

こちらの院長先生は、80歳を超えても毎日出勤されていて、息子さんの医師と歯科衛生士さんが治療にあたっておられる。

院長先生と親しくして頂いていて、私77歳が仕事ができている目標でもあって、元気もいただいている。

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特養入所者11人に縛るなどの虐待か 職員22人が関与

2020年06月10日 22時33分33秒 | 介護福祉高齢者

特養入所者11人に縛るなどの虐待か 職員22人が関与

 2020年6月9日 (火)配信朝日新聞

 岡山県勝央町は、町内の特別養護老人ホーム「南光荘」で、入所者11人が職員から腹部をひもで縛られるなどの虐待を受けていたと明らかにした。関与した職員は22人に上り、虐待は日常的に行われていた。施設側は虐待を認め、入所者と家族に謝罪したという。

 町や施設によると、遅くとも2年前から今年3月にかけ、職員が入所者のズボンの腰ひもを強く縛ったまま放置するなどの虐待行為を繰り返した。職員らは町に対し「おむつに触れないようにするためだった」と説明したという。「やかましい」などの暴言や、時間内に終わらない入所者の食事を途中で片付ける行為も確認された。

 3月に匿名の通報があり発覚。施設側は主導的な役割を担ったとする職員4人を虐待や調査妨害を理由に解雇した。4人は解雇を不服として労働審判を申し立てたという。(田辺拓也)

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京大が「認知症ワクチン」 マウスで原因タンパク除去

2020年03月29日 23時10分36秒 | 介護福祉高齢者
京大が「認知症ワクチン」 マウスで原因タンパク除去
2020年3月26日 (木)配信共同通信社

 認知症の原因の一つである「タウタンパク質」を鼻の粘膜細胞に作らせ、体内の除去機能を呼び起こすことで、脳への蓄積を抑えるワクチンを作ったと、京都大iPS細胞研究所の井上治久(いのうえ・はるひさ)教授(神経科学)らのチームが25日、国際学術誌電子版に発表した。
 このワクチンをマウスに鼻から投与すると認知機能の低下が防げたが、人での効果は未検証。井上教授は「将来、ワクチンで認知症を予防できるような社会になってほしい」と話した。
 チームは、タウタンパク質を細胞外に分泌させる遺伝子を組み込んだウイルスを作製し、ワクチンにした。タウタンパク質が脳に蓄積し認知症を発症するマウスに投与し、粘膜に感染させると、タンパク質を除去する抗体が脳の中でも増加し蓄積を防止、脳の炎症や萎縮も抑えた。
 多くの穴が開いた円盤上で身を隠せる穴の位置を記憶させる実験では、ワクチンを接種した方が成績が良いことも分かった。
 タウタンパク質は神経細胞内で物質の輸送を担っているが、糸くずのように異常に集まると神経にとって毒になってしまう。ワクチンは一度の投与で効果が長持ちすると期待され、チームは「認知症の根本的治療につなげたい」としている。
 注)国際学術誌は「NPJワクチン」
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携帯はいつもそばに

2020年03月23日 10時19分34秒 | 介護福祉高齢者
携帯のアンテナでしょうか?
携帯は肌身離さず、ですね。
特に、後期高齢者のババは!

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母子家庭、中3から認知症の祖母を世話、学校ではくたくた「介護との両立無理」

2020年03月21日 22時31分14秒 | 介護福祉高齢者
母子家庭、中3から認知症の祖母を世話、学校ではくたくた「介護との両立無理」
毎日新聞2020年3月21日 18時02分(最終更新 3月21日 20時49分)
社会一般
介護・福祉
ヤングケアラー

男性がつけていた介護の日記。祖母の容体や自身の心境が生々しくつづられている=東京都千代田区で2020年3月17日(画像の一部を加工しています)

 10代の介護する子ども(ヤングケアラー)の規模が毎日新聞の「オーダーメード集計」で初めて明らかになった。当事者たちに話を聞くと、介護で学業もままならず、将来の可能性を擦り減らしてしまう深刻なケースも多い。統計の数字からだけではうかがえない実態に光をあて、救済や支援の仕組みを作る必要がある。【向畑泰司、田中裕之】

 「学校と介護の両立は無理だった」。仙台市の男性(31)は中学3年から23歳まで認知症の祖母を介護した。母子家庭で母親が家計を支え、男性が祖母の世話をした。祖母は連日深夜まで妄想や徘徊(はいかい)を繰り返し、男性は体調を崩してやむなく高校を退学した。

 ひとり親家庭の増加などから、ヤングケアラーが介護の中心的な役割を担わされるケースは多い。

 物忘れ程度だった祖母の症状は、男性の中学時代に悪化。高校に入ると「お金を盗まれた」「周りから悪口を言われる」と妄想が始まった。夜9時から午前2時ごろまで「デイサービスに行きたくない」と激高する祖母をなだめ、3時ごろに就寝。2時間おきのトイレにも付き添い、朝にくたくたでデイサービスへ送り出す日々が続いた。徘徊も始まり、目が離せなかった。喉に詰まらせないよう朝夕は刻み食を作った。

 通学するヤングケアラーは過度な負担から学業に支障をきたしかねない。周囲にもなかなか事情が伝わらず孤立しがちだ。

 学校ではぼーっとして体が熱く、授業中の居眠りが続いた。「今思うと二日酔いみたいな感じ」。突発性難聴も起きた。自宅での勉強も難しく、試験の成績は180人の学年で入学時の50番台から、2年生になると160番台まで落ちた。

 午後4時ごろにデイサービスから帰る祖母のため、放課後は急いで帰宅する。せっかく入った弓道部は休みがちに。クラスの話題についていこうと携帯で流行をチェックしたが、結局、同級生との付き合いを避けるようになった。
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<ヤングケアラー~幼き介護>「家族を介護する10代」全国に3万7100人 負担重く、学校生活や進路にも影響

2020年03月21日 21時36分44秒 | 介護福祉高齢者
<ヤングケアラー~幼き介護>「家族を介護する10代」全国に3万7100人 負担重く、学校生活や進路にも影響
3/21(土) 18:00配信
毎日新聞

<ヤングケアラー~幼き介護>「家族を介護する10代」全国に3万7100人 負担重く、学校生活や進路にも影響

ヤングケアラーの類型=日本ケアラー連盟提供

 通学や仕事をしながら家族を介護している15~19歳の子どもが、2017年時点で全国に推計3万7100人いることがわかった。毎日新聞が国の統計を独自に分析した。「介護する10代」の現状が全国規模で判明したのは初めて。うち1万2700人は週4日以上介護していた。こうした子どもはヤングケアラーと呼ばれ、負担が過度になれば心身や学校生活・進路に影響が出るとされる。支援を受けられず周囲から孤立する深刻なケースも目立つ。【向畑泰司、田中裕之】

【過酷な日々】ヤングケアラーの男性がつけていた介護の日記
https://mainichi.jp/graphs/20200321/mpj/00m/040/010000f/1?inb=ys

 ◇本紙調査で判明 8割が「通学しながら介護」

 総務省の17年の就業構造基本調査は、家族を介護している15~29歳が全国に21万100人いると推計している。毎日新聞は公的統計を民間が応用することを認めた統計法34条に基づき、同調査のデータから10代だけを抽出・分類する「オーダーメード集計」を、独立行政法人・統計センター(東京都)に独自に委託した。

 その結果、15~19歳の介護者は3万7100人。その約8割(3万700人)が通学しながら介護をしていた。このうち4900人は「通学が主で仕事もしている」と回答した。

 介護の頻度は「週に4日以上」が少なくとも1万2700人で、「週に1~3日」の9800人、「月に3日以内」の7200人を大きく上回る。通学中と答えた子どもの3割強が週4日以上介護をしており、学業と介護の「両立」が日常化していた。介護する子どもの男女比は女子が1万8900人、男子が1万8200人とほぼ半々だった。

 総務省の同調査は15歳以上が対象だが、一部自治体や研究者の調査で、14歳以下の小中学生にも一定数のヤングケアラーが存在することが確認されており、介護をする子どもはもっと多い可能性が高い。統計法に基づき、オーダーメード集計結果は統計センターのポータルサイトで近く公表される。

 ◇一人抱え込み 問題表面化しにくく

 ヤングケアラーの支援に取り組む一般社団法人・日本ケアラー連盟(東京都)によると、こうした背景には少子高齢化やひとり親家庭の増加などがある。手伝いの域を超える過度な介護が長期間続くと、心身に不調をきたしたり遅刻や欠席が多くなったりして、学校生活への影響も大きいという。進学・就職を断念するなど子どもの将来を左右してしまう事例もあるが、多くの子が「家族のことだから」と一人で抱え込んで外部に訴えないため、問題が表面化しにくい。

 ◇就業構造基本調査のオーダーメード集計結果

▽15~19歳の介護する子ども 3万7100人

▽通学の有無
 通学している       2万5800人
 通学が主で仕事もしている   4900人
▽介護の頻度 ※不詳回答を除く
 週に4日以上       1万2700人
 週に1~3日         9800人
 月に3日以内         7200人
(毎日新聞調べ、推計値)

 ◇社会全体で支援する仕組みが必要
 ヤングケアラーに詳しい大阪歯科大・濱島淑恵准教授の話 10代の介護者の規模が判明したことは、社会に一定規模でヤングケアラーが存在することを示す上で大きな意義がある。一方、国の調査は介護の有無を調べているが、ヤングケアラーがケアをする対象や状況は多様で、当事者が「介護」と認識していない場合も多い。14歳以下が調査対象外であることも含めて、今回の数字は氷山の一角だ。実際の規模はもっと大きいと考えるべきで、社会全体で把握し支援する仕組み作りが必要だ。

 ◇ヤングケアラー
 慢性的な病気や障害、精神的な問題などを抱える家族の介護や世話をしている子ども。日本に公式な定義はないが、家族を介護する人たちを支援する日本ケアラー連盟は「大人が担うようなケアの責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」と位置づけ、支援を訴えている。

 ◇ご意見・体験募集
 ご意見や体験をお寄せください。郵便は〒100-8051(住所不要)毎日新聞特別報道部「ヤングケアラー」取材班▽メール(tokuhou@mainichi.co.jp)▽ファクス(03・3212・2813)
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認知症のおそろしさ

2020年01月26日 10時32分31秒 | 介護福祉高齢者
認知症という病気に携わるようになって、3年は過ぎた。
鈍い私でも、やっと、その恐ろしさが分かった。
この世のお医者様、脳科学の博士様
どうか、確実なる予防はどうなのか、
早く、発見してくださいね。
介護度1
認知症の親友が、進行してなくて、安心する。
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酸化ストレスで認知症に サプリ投与し予防、岡山大

2020年01月21日 12時13分08秒 | 介護福祉高齢者
酸化ストレスで認知症に サプリ投与し予防、岡山大
2020年1月20日 (月)配信共同通信社

 加齢や生活習慣によって生じる「酸化ストレス」が認知症の原因の一つで、酸化を抑えるサプリメントで認知症の進行を抑制できる可能性があることを臨床試験で明らかにしたと、岡山大の阿部康二(あべ・こうじ)教授(脳神経内科)らのチームが18日までに海外医学誌電子版に発表した。
 認知症は、アミロイドベータやタウタンパク質が原因物質とされるが、新たに酸化ストレスが関係していることが判明、予防や治療薬の開発につながるとしている。
 岡山大によると、酸化ストレスは、体内で過剰に発生した活性酸素で細胞が傷ついた状態。
 臨床試験は、認知症の前段階と診断された60~80代の男女が対象。32人にはビタミンCなどが含まれた抗酸化作用のあるサプリメントを、27人にはプラセボ(偽薬)を、いずれもどちらか区別できない状態で半年間服用してもらった。認知機能を3カ月ごとに測るテストでは、サプリメントを飲んだグループは、プラセボのグループよりも点数が上昇し、認知症の進行を抑えられる可能性があることが分かった。
 阿部教授は「認知症は根本的な治療薬がないので予防が大切。診断前に投薬はできないが、サプリメントなら飲むことができる。今後は、発症後でも効果があるか調べたい」としている。
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未来の生活実現へ トヨタ、家事支援ロボも

2020年01月18日 21時44分00秒 | 介護福祉高齢者
未来の生活実現へ トヨタ、家事支援ロボも
2020年1月17日 (金)配信共同通信社

 トヨタ自動車は16日、「空飛ぶ車」への本格参入を表明し、近未来の生活の実現に向けた取り組みを強化する姿勢を打ち出した。2021年に次世代技術の実証都市の建設に着工した後、25年ごろには家事支援ロボットの投入も計画しており、車だけをつくる企業からの脱却が加速している。
 トヨタが開発を進める新型ロボットは高齢者の生活支援を想定し、ロボットアームを使った物の運搬といった機能を検討中だ。自動運転や人工知能(AI)の研究を手掛ける米子会社「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」が開発を担う。トヨタが一般家庭の生活を手助けするロボットを実用化するのは初めてとなる。
 新型ロボットは、トヨタの豊田章男(とよだ・あきお)社長が「未来の実証都市をつくる」と宣言した「Woven City(ウーブン・シティ)」へ導入する可能性がある。トヨタは20年末に閉鎖予定の静岡県裾野市の工場跡地に、ゼロから街を建設する予定だ。
 この街では、自動運転やAI技術を検証する。家庭向けでは、自動で冷蔵庫の中身を補充したり、健康状態を確認したりする技術の導入を構想中だ。次世代移動サービスの中核に据える自動運転の電気自動車(EV)「e―Palette(イーパレット)」は、移動店舗としても活用する考え。
 自動車を巡っては、自動運転技術の進展やカーシェアリングの普及などで「脱所有」が進み、今後、販売が先細る懸念がある。トヨタは車以外の事業への投資も強化し、新たなビジネスモデルの構築を目指す。
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高齢者施設の虐待最多 621件、85%が認知症 18年度、前年から2割増

2019年12月30日 22時57分45秒 | 介護福祉高齢者
高齢者施設の虐待最多 621件、85%が認知症 18年度、前年から2割増
2019年12月25日 (水)配信共同通信社

 厚生労働省は24日、介護施設の職員による高齢者への虐待行為が2018年度に621件あり、過去最多だったと発表した。前年度(510件)から21・8%増加した。被害者は認知症の人が85・0%を占めた。虐待で死亡したケースも1件(1人)あった。件数は12年連続で増えた。
 深刻な人手不足による介護現場の負担増が増加の背景にありそうだ。厚労省は「社会的な関心が高まり、通報も増えている」(担当者)と指摘している。
 家族や親族らによる虐待判断の件数も、過去最多となる1万7249件だった。殺人や心中、虐待で21人が亡くなった。
 621件の施設での虐待に関し、被害者が複数いる場合があり、被害者は927人に上る。うち女性が約4分の3となる688人。加害者は男性が54・2%で介護に従事する男性の割合(20・6%)と比べて相当高い。
 虐待の種類(複数回答)で見ると、暴力や拘束といった身体的虐待が57・5%でトップ。暴言などの心理的虐待27・1%、著しい減食や長時間の放置を含む介護放棄19・2%が続いた。不当な財産処分などの経済的虐待(5・8%)、性的虐待(5・4%)もあった。
 施設・事業所の種類別では、特別養護老人ホームが34・9%、有料老人ホームが23・0%で多かった。いずれも、入所者が寝泊まりするなど生活の場としている施設。621件のうち20件は、過去にも被害者が出た施設・事業所だった。
 都道府県別では、東京都が65件で最も多かった。次いで神奈川県52件、大阪府50件。山形を含む4県はゼロだった。死亡の1件は福井県の施設で起きた。
 家族や親族らによる虐待の加害者は息子39・9%、夫21・6%、娘17・7%の順。身体的虐待が多く、原因は介護疲れやストレスが目立った。加害者自身に障害や病気のあるケースも見られた。
 調査は、厚労省が高齢者虐待防止法に基づき06年度分から毎年実施しており、今回が13回目。自治体が虐待と判断した件数を集計した。
 ※高齢者虐待防止法
 65歳以上の高齢者への虐待防止や早期発見を目的に2006年4月に施行された。家族や親族、介護施設職員などから虐待されている恐れのある高齢者を発見した場合、市区町村へ通報するよう求めている。暴力を振るうといった身体的虐待に加え、暴言や無視の心理的虐待、性的虐待、勝手に財産を使用する経済的虐待が対象。長時間放置するなどの介護放棄も虐待の範囲に入る。市区町村は、被害者の自宅などに立ち入り調査し、加害者との面会を制限するなどして保護できる。
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くらしナビ・ライフスタイル:もしもの前に「人生会議」

2019年12月21日 22時44分03秒 | 介護福祉高齢者
くらしナビ・ライフスタイル:もしもの前に「人生会議」
2019年12月20日 (金)配信毎日新聞社

 病気や認知症になり、意思決定の力が落ちた時に備え、その後の治療やケア、生き方をどうするか事前に家族や医療・介護者と話し合い、決めておくプロセス「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」が注目を集めている。日本では厚生労働省が「人生会議」の呼称で普及を進めている。いつ、誰と何を話し合えばいいのだろうか。
 ●「死」想起に批判も
 高齢多死社会の進行を背景に、厚労省は昨年、11年ぶりに終末期の医療や介護のガイドラインを改定。新たにACPの考え方を取り入れた。厚労省は「人生会議」の普及啓発のためポスターを作製したが、患者団体などから「不安をあおる」などと批判を受け11月、配布を断念した。ポスターは患者役のお笑い芸人がベッドに横たわり「俺の人生ここで終わり?」などの言葉が並び、死を想起させるものだった。
 一方で「家族で事前に話し合うことは大切」などとして思い思いの人生会議のポスターを作りツイッター上にアップする動きも広がる。
 では人生会議を実際に進めるにはどうしたらよいのか。ACPを模擬体験できるカードゲームがある。「もしものための話し合い」を略した「もしバナゲーム」だ。終末期医療の知見が豊富な亀田総合病院(千葉県鴨川市)の医師有志が設立した一般社団法人「iACP」が開発した。
 1セットに36枚のカードがあり、「家で最期を迎える」「私の思いを聞いてくれる人がいる」「機器につながれていない」など、どんな最期を迎えたいかを示すキーワードが書かれている。1人で、あるいは夫婦、家族同士でプレーできる。
 ●家族で「もしバナ」
 「全てのカードが大事に思えて選べないよ」
 12月中旬、東京都内に住む50代の団体職員の男性がテーブルに並んだ36枚のカードを見てつぶやいた。男性と40代の妻、高校生の長女、70代の妻の母が集まって「もしバナ」のゲームを始めた。
 各人が5枚ずつカードを持ち、テーブルにまかれたカードと見比べながら、自分が「より大切」と思うことを考えながら必要なカードを手元に残していく。妻の母は「怖いと思うことについて話せる」「死生観について話せる」「家族の負担にならない」の3枚を選んだ。母は「周りの人と自分の思いや悩みが話せたら、他のカードに書かれていることを解決する気がする」と選んだ理由を説明した。
 その後、一番必要なのは長女が選んでいた「人との温かいつながりがある」というカードだ、と4人の意見が一致した。
 ●対話の過程が重要
 製作に加わった同病院在宅診療科部長の大川薫医師は「事前に本人と家族が話し合い、お互いの価値観を確かめながら対話をするプロセス自体に大きな意味があると考えた」と語る。
 認知症が進み、施設で暮らす愛知県内の男性(80)はまだ元気だった数年前、もしもの時の対応を妻(77)と話し合った。病気だが頭はしっかりしている場合、認知症で自己決定できなくなる場合などさまざまなケースを想定し、結局、「最期は管につながれたくない」という希望を選び、書面に残した。妻は「その時が来たら夫の希望をかなえてあげたい」という。
 一連の人生会議で大切なのは、話し合った結果を書面で残すことだ。書面は「事前指示書」「リビングウイル」とも呼ばれ、施設や病院に提出しておけば介護や終末期治療の指針になり、本人意思が尊重される。
 終末期患者を支援する看護師や介護ヘルパーらに研修を実施している「エンドオブライフ・ケア協会」(東京都港区)の代表理事で「めぐみ在宅クリニック」院長の小澤竹俊医師は、医療や介護の意思決定の場面では、家族のみならず、医師や介護者が丁寧に話を聞くことで「気持ちを分かってくれている」と安心してもらうことが大切だという。
 小澤医師は「最終段階の医療処置を決める際、医師側が本人の意思を誘導してはいけない。決めるのは本人や家族。人生会議を進めるにしても話し合いながら丁寧にやるべきだ」と指摘している。【戸嶋誠司、吉永磨美】
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運転好きの家族が認知症と診断 免許返納を拒んだ末に

2019年12月21日 22時33分45秒 | 介護福祉高齢者
運転好きの家族が認知症と診断 免許返納を拒んだ末に
2019年12月20日 (金)配信朝日新聞

 ここ数年で私の外来診療では、とても難しい問題が出てきました。診療が嫌になったとか、患者さんが悪くなったということではありません。精神科医として認知症の人を担当するときに、「自動車運転免許」について、その人に能力があるかという判断を求められ、その重圧に押しつぶされそうになることがあるからです。ご本人の自尊感情を守りながら、よりよく暮らしてもらうにはどうしたらよいのでしょう。考えてみました。
■事故への不安
 高齢者による自動車事故は連日のように報道されています。悲惨な事故も数多く、誰に聞いても「自動車運転の能力がなくなった人に運転を許すのはもってのほか」と言います。当然の意見だと思います。でも一方で認知症になるとすぐに運転ができなくなるのではないという意見もあります。私は運転免許をもって自動車の運転をしたことがないので、どんな判断が適切なのか迷ってしまいます。
 でも、家族が認知症に気づいているのにもかかわらず、本人だけが「おれは体力と運転だけは自信があるんだ」と言い張って運転を続ける場合、さて、どうしましょう。
 もう一方の面から考えなければならないのは、本人が持っている自尊感情にどう対応するかです。たとえ認知症の診断がおりたとしても、その診断だけを優先するあまり、当事者のショックや自尊感情を無視して、とにかく免許証を取り上げてしまうことにも家族として抵抗感があるはずです。
 もちろん法律では、75歳以上で専門医療機関で認知症の診断を受けた場合には免許証を持てません。
 一方、かつて私の外来で運転ができる人に対して「もうだめです」と通告したところ、落胆して急激に悪化した人もいます。いつの時点でどう告げるかが最大の悩みなのです。
■誤って急発進
 かつて妻と共に私の診療所を受診しにきた、インテリアショップ経営のAさん(76)のお話を紹介します。Aさんは血管性認知症とアルツハイマー型が混在した認知症になっていました。
 「大変残念ですがAさんはとっさの判断力が低下しているため、今後の自動車運転は控えてください」と告げる私に、彼は「それは先生の誤診です。私は今でもインテリアの店を経営できています。しかもその店まで自動車を運転して通っていますから、先生の言っていることには納得がいきません」と言い張って、こちらの意見を聞いてくれませんでした。
 妻はうすうす感じていました。なぜならAさんの運転で外出するときに、慣れ親しんだはずの自宅からの経路を、彼がこの1年の間に3回間違えて、一方通行を反対に走ろうとしたことがあるからです。
 妻も、そしてそのことを聞いていた息子や娘も「お父さん、せっかく店も大きくして幸せな毎日を送っているのに、つまらない事故でこれまでの努力が水の泡になる危険を冒すことはやめよう。タクシーに乗ろう」と言ってくれましたが、Aさんは「おれは運転そのものが好きだ。たった一つの趣味と言える運転を取り上げる気か」と気色ばんでしまいます。
 そんなある日のことでした。Aさんは自分の店の前に止めてあった車を発進させようとして、ショーウィンドーに向かって車を突進させてしまいました。ブレーキのつもりでアクセルを踏み、ショーウィンドーに向かって止めてあった車が突っ込みました。
 しかも悪いことに従業員にけが人が出ました。初めての大きな事故で店を大破させ、しかも大切な人にけがをさせてしまいました。彼の落ち込みようと、その後の急激な自信喪失はAさんを「引きこもり」に陥らせ、その後、彼の症状は半年もしない間に急激に悪化してしまいました。
■勇気ある撤退へ
 Aさんがグループホームに入居した後、妻と子どもたちが私に会いに来てくれました。その際、家族はとても落胆した様子でしたが、それ以上に気になったのが「自分たちを責めていた」ことでした。まるで家族があの時に運転を止めなかったため、Aさんが悪くなったかのように自分たちを責めていました。家族のせいではありません。むしろ反省すべきは私が適切な指導を行えなかったことです。
 このような悲劇を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。Aさんへの反省を込めて私は同じような患者さんに対して「認知症だから運転はできない」という告知ではなく、「このような脳変化があるから、以前のように機敏な対応がしにくく、事故になりやすい」と説明して、自発的な免許返納を促しています。
 難しいことです、長年の運転をやめて免許を自主返納することは。それでも返納を促すのは、交通事故の悲惨な結果を知っているからです。「自分は大丈夫だろう」と人は思いがち。「自分にだけは起きるはずがない」と思いながら、人は大事故を起こしてしまいます。人生を精いっぱいに生きたからこそ、高齢になってから後悔する危険を冒さないでください。どうぞ、自己決定ができるうちに、「あえて運転をやめる」という、勇気ある撤退を考えてくださいね。
<アピタル:認知症と生きるには・コラム>
http://www.asahi.com/apital/column/ninchisyou/(アピタル・松本一生)
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岡山県警の愛カード発行10年 高齢者の運転免許自主返納後押し

2019年12月19日 22時00分54秒 | 介護福祉高齢者
岡山県警の愛カード発行10年 高齢者の運転免許自主返納後押し
2019年12月10日 (火)配信山陽新聞

 運転免許証を自主的に返納した高齢者(65歳以上)に岡山県警が独自に交付する「おかやま愛カード」の事業が今年で10年を迎えた。公共交通機関の運賃や飲食店での割引といった特典が後押しして交付者数は増え、今年10月末時点の累計は5万8471人。一方で免許を保有する高齢者は増え続けてお
り、県警は特典のさらなる充実とともに、返納しやすい環境づくりを進めたい考えだ。
 「事故を起こすわけにはいかないので」
 11月下旬、物延光子さん(88)=岡山市北区=は岡山西署を訪れ、約50年所持してきた免許を返した。数年前から運転に不安を感じており、山道を走行中、道路脇の岩に気付かず車を接触させたのを機に決断。「今後は割引の特典を利用してバスを使いたい」と愛カードを受け取った。
■即日交付
 愛カードの事業は、全国的に高齢ドライバーの交通事故が後を絶たない中、2009年11月から始まった。免許を返納、失効した高齢者の申請で交付している。
 返納制度が開始された1998年から11年間で2665人だった返納者数は、2010年に1年間で3773人に急増。17年には7千人を突破した。
 大きな理由は愛カードに付いたさまざまな特典だ。県内の全路線バスと井原鉄道、水島臨海鉄道の運賃が半額、一部タクシーの運賃が1割引きとなるほか、飲食店の割引や金融機関の金利優遇といったサービスもある。こうした特典が受けられる加盟事業者は当初の倍以上の2545事業所まで広がっている。
 18年10月からは返納者に愛カードを即日交付するようにして、従来、2週間かかっていた交付までの“待ち時間”も改善した。
■事故減少
 県内で高齢者が関係する人身事故は09年の4264件から18年は1875件に大幅に減少。「愛カードの事業が一定の効果をもたらしたのでは」と県警交通企画課はみる。
 免許を保有する高齢者数は、18年が約33万5千人と10年間で約11万人増加。県警は引き続き事故抑止対策として高齢者に免許の返納を勧めていく。
 県警によると、東京・池袋で今年4月、87歳の男性が運転する乗用車が暴走し母子2人が死亡する事故が起きてから、返納する人はさらに増えたという。ただ、公共交通が少ない中山間地域などでは、生活に欠かせない足としてなかなか手放せない事情もある。
 県警交通企画課は「愛カードの特典を増やしてメリットを周知するとともに、各自治体と情報共有しながら免許を返納しやすい方策を考えていきたい」としている。
 岡山県警は「おかやま愛カード」の事業開始から10年を記念し、運転免許証の返納者に事故防止グッズをプレゼントしている。27日まで。
 グッズは、夜光反射材付きのエコバッグや発光ダイオード(LED)ライトなど5点入りの「キラキラセット」(先着千セット)と、アルミ製のつえ(長さ約1メートル)に蛍光色の夜光反射テープが貼られた「キラリステッキ」(同200本)。どちらか一つを選べる。
 返納は、県内22警察署と井原署矢掛幹部派出所(矢掛町里山田)、県運転免許センター(岡山市北区御津中山)で受け付けている。問い合わせは県警交通企画課(086―234―0110)。
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延命治療95%「望まない」 高年齢ほど割合多く

2019年12月12日 23時02分09秒 | 介護福祉高齢者
延命治療95%「望まない」 高年齢ほど割合多く
2019年12月12日 (木)配信神戸新聞

 死生観やみとりについて神戸新聞社が行ったアンケートで、病気やけがで命の危険が迫り回復が見込めない場合、人工呼吸器などによる延命治療を「望まない」とする人が95%に上った。世代別では65歳以上の割合が最も多く、回答した268人のうち260人を占めた。また、何歳まで生きたいかとの質問では、具体的な年齢を答えた人の半数が、平均寿命(男性81・25歳、女性87・32歳)に近い80歳代を挙げた。
 アンケートは10~11月、高年(65歳以上)▽中年(40~64歳)▽若年(39歳以下)―の世代別に分けて、インターネットなどで実施。10~90代以上の739人が回答した。
 延命治療を「望まない」とした人の割合は、高年が97%、中年(回答者380人)が96%、若年(同91人)が86%―と年齢を重ねるほど高かった。男女別では男性(同278人)93%、女性(同461人)96%とあまり差はなかった。
 死が迫った状態での延命治療には心肺蘇生や気管に管を入れる気管挿管、人工呼吸器の装着などが挙げられる。これらの治療は生命を維持する一方、口からの食事や声を出すことが難しくなるとされる。
 妻を亡くした神戸市灘区の70代男性は「延命治療をあまりすべきではなかった。苦しかったと思う」と振り返り、自身は延命治療を望まないとした。同市西区の70代男性は「延命治療を見ていると人間の尊厳はどうなっているのだろうと考える」と記した。
 一方、延命治療を望むとした同市垂水区の40代主婦は、障害のある子どもが手術や経管栄養を何度か経験したといい、「今は『延命をしないで』と思っている人も、その時にならないとどうしたいかは分からないのでは」とつづった。
 延命治療を巡っては、総務省消防庁が昨年、全国の消防に心肺蘇生を望まない患者への対応を調査。全体の14%が医師からの指示など一定の条件下で、救急隊による心肺蘇生の不実施や中止を認めている。
 鳥取大医学部の安藤泰至(やすのり)准教授(死生学)は「延命治療という言葉そのものに、生活の質が低いまま命を延ばすという悪いイメージがある」と指摘。「医療者は延命治療が一概に悪いのではなく、患者の病状や年齢、環境によって善しあしがあることをしっかり伝える必要がある」と話す。
 また、何歳まで生きたいかとの問いには586人が具体的な年齢を記し、半数が80~89歳とした。平均は83・9歳で、男女別では男性85・6歳、女性82・8歳と男性の方が高かった。年代別では若年89・4歳▽高年86・7歳▽中年80・4歳―の順となり、若年世代が最も長生きを望んでいる。
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