男性のシミにプラスミンが影響
小林製薬、活性抑制物質も発見
化学工業日報2018年11月12日 (月)配信 一般内科疾患皮膚疾患
小林製薬は、男性のシミの原因としてプラスミンという物質が影響していることを発見した。プラスミンは炎症性の物質で、男性の肌の非シミ部に比べてシミ部のプラスミン活性が高く、シミができやすい炎症状態にあるのが要因に挙げられる。プラスミン活性の抑制にはトラネキサム酸が有効であることも見いだしており、同社では応用展開を進めていく。
「男性のシミは濃くて大きい」。小林製薬が男性のシミの研究を進めたところ、男性のシミは40代から大きくなり、女性のシミに比べて濃くて目立つことが分かった。シミは中年以降の男女を問わず好発する皮膚症状。女性対象の研究は多数報告されているが、男性についての報告は少ないことから男女のシミの違いや原因を調べた。
20~50代男性の世代間のシミ保有者出現率を調べたところ、20代がほとんどなく30代が9%程度なのに対して、40代は48%、50代は51%と40代から急にシミが増加していた。そこで40~50代男性のシミ部と非シミ部の違いを調べたところ、シミ部にプラスミン活性が有意に高い(約1・5倍)ことが分かった。
男性のシミに効果がある成分を調べると、トラネキサム酸に高い効果があることが分かった。シミのある男性10人にトラネキサム酸を配合した試験サンプルを1カ月使用してもらった結果、メラニン値が有意に低下した。
男性はスキンケアを行っていない人が大半で、UVケアも毎日行っている人はほとんどおらず、長年の生活習慣により紫外線ダメージや乾燥ダメージが蓄積し、40代くらいで一気に表れると考えられる。シミのない男性でも女性と比べるとプラスミン活性が高い傾向にあり、男性はシミができやすい炎症状態にあるといえる。
シミの大きさ、数、濃さを指標として6段階のグレードに分類して40代男性の顔写真を女性に見てもらったところ、シミが小さくて薄くなるほど女性から見た目の印象が良くなることが示されており、日頃のUV対策やシミ対策が重要といえそうだ。
小林製薬、活性抑制物質も発見
化学工業日報2018年11月12日 (月)配信 一般内科疾患皮膚疾患
小林製薬は、男性のシミの原因としてプラスミンという物質が影響していることを発見した。プラスミンは炎症性の物質で、男性の肌の非シミ部に比べてシミ部のプラスミン活性が高く、シミができやすい炎症状態にあるのが要因に挙げられる。プラスミン活性の抑制にはトラネキサム酸が有効であることも見いだしており、同社では応用展開を進めていく。
「男性のシミは濃くて大きい」。小林製薬が男性のシミの研究を進めたところ、男性のシミは40代から大きくなり、女性のシミに比べて濃くて目立つことが分かった。シミは中年以降の男女を問わず好発する皮膚症状。女性対象の研究は多数報告されているが、男性についての報告は少ないことから男女のシミの違いや原因を調べた。
20~50代男性の世代間のシミ保有者出現率を調べたところ、20代がほとんどなく30代が9%程度なのに対して、40代は48%、50代は51%と40代から急にシミが増加していた。そこで40~50代男性のシミ部と非シミ部の違いを調べたところ、シミ部にプラスミン活性が有意に高い(約1・5倍)ことが分かった。
男性のシミに効果がある成分を調べると、トラネキサム酸に高い効果があることが分かった。シミのある男性10人にトラネキサム酸を配合した試験サンプルを1カ月使用してもらった結果、メラニン値が有意に低下した。
男性はスキンケアを行っていない人が大半で、UVケアも毎日行っている人はほとんどおらず、長年の生活習慣により紫外線ダメージや乾燥ダメージが蓄積し、40代くらいで一気に表れると考えられる。シミのない男性でも女性と比べるとプラスミン活性が高い傾向にあり、男性はシミができやすい炎症状態にあるといえる。
シミの大きさ、数、濃さを指標として6段階のグレードに分類して40代男性の顔写真を女性に見てもらったところ、シミが小さくて薄くなるほど女性から見た目の印象が良くなることが示されており、日頃のUV対策やシミ対策が重要といえそうだ。