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穏やかな日々を

いじめ54万件、不登校16万人で過去最多 昨年度調査

2019年10月20日 22時28分05秒 | 教育
いじめ54万件、不登校16万人で過去最多 昨年度調査
2019年10月18日 (金)配信朝日新聞

 全国の小中高校などで2018年度に54万3933件のいじめが把握され、前年度から約13万件増えて過去最多となったことが17日、文部科学省の調査でわかった。ささいなトラブルでもいじめとして把握する姿勢が定着してきていることが増加の背景にあるという。また、年間30日以上欠席した「不登校」の小中学生も、前年度から約2万人増えて16万4528人となり、過去最多を更新した。
 この調査は毎年、文科省が全国の教育委員会などを通じて実施。13年に法律でいじめの定義を「いじめられた子どもの立場で判断する」と見直した影響などで、件数の急増が続いている。
 18年度に把握されたいじめは、学校別に小学校が42万5844件(前年度比10万8723件増)、中学校が9万7704件(同1万7280件増)、高校が1万7709件(同2920件増)、特別支援学校が2676件(同632件増)だった。
 文科省は「子どものSOSを教員らが聞き逃すことが一番怖い。積極的な認知をした結果で、好意的に評価している」としている。一方、いじめをゼロとしている学校が全体の2割あった。
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試験中のトイレは1割減点 滋賀の県立高、指摘受け廃止

2019年10月13日 23時55分22秒 | 教育
試験中のトイレは1割減点 滋賀の県立高、指摘受け廃止
2019年10月11日 (金)配信朝日新聞

 滋賀県立八幡工業高校(近江八幡市)が10年以上前から、定期試験中にトイレで教室から退室した生徒の点数を1割減らしていたことが、同校への取材でわかった。外部からの指摘を受け、8日に始まった中間試験から廃止したという。
 同校によると、こうした慣習が続いてきた経緯は不明だが、試験中に退室する生徒が目立ったことが一因にあるとみられている。教師は試験前、退室は減点になると口頭で伝え、そのうえで退室する生徒に減点することを確認していた。トイレには教師が付き添っていたという。
 昨年度は9人、今年度は9月までに1人が減点の対象になったという。一方で体調不良の生徒は減点にはしなかった。成績は総合的に判断しているため、不利益を受けた生徒はいないとしている。
 中間試験が終わる11日に全校集会を開いて生徒たちに謝罪し、保護者にも経緯などを伝えるとしている。
 中辻仁史校長は「我慢を強いる不適切な規則で、人権上問題があった」と話した。
 県教育委員会高校教育課の担当者は「生徒の人権やプライバシーへの配慮を欠いた規則だった」としている。県教委は10日、県内の各高校に不適切な規則がないか点検するよう指導した。(阿部治樹)
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小学校1階窓外れ女児けが 長崎、老朽化原因か

2019年10月13日 22時48分24秒 | 教育
小学校1階窓外れ女児けが 長崎、老朽化原因か
2019年10月11日 (金)配信共同通信社

 長崎県大村市教育委員会は11日、市内の公立小で9日、校舎1階の窓がサッシごと外れ、外にいた小4女児(10)の背中付近に当たり約1カ月のけがをしたと明らかにした。老朽化が原因とみている。
 市教委によると、9日午後2時20分ごろの清掃時間中、別の児童らが1階女子トイレの換気のため窓を開けた際に外れた。窓の下にある手洗い場に被害女児がいた。病院の診断では腰椎の一部がずれているが、歩くことはできるという。
 校舎は1971年に完成。窓は横約90センチ、縦64センチで、部品の一部がさびていた。市教委は10日、市内の全ての公立小中学校21校に対し、窓の緊急点検を指示した。
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5歳児30人から唾液採取 渡部教授にイグ・ノーベル

2019年09月15日 07時04分33秒 | 教育
5歳児30人から唾液採取 渡部教授にイグ・ノーベル
2019年9月13日 (金)配信共同通信社

 【ケンブリッジ共同】ユニークな科学研究などに贈られる「イグ・ノーベル賞」の授賞式が12日、米マサチューセッツ州ケンブリッジのハーバード大で開かれ、30人の5歳児から唾液のサンプルを集めて1日の分泌量を調べた明海大保健医療学部の渡部茂(わたなべ・しげる)教授(68)らの研究チームが化学賞を受賞した。日本人のイグ・ノーベル賞受賞は13年連続。
 渡部教授は共同通信に「権威があるというか、誰もがよく知っている賞をもらえてうれしい。よくこんな論文を見つけてくれたと思う」と喜んだ。
 授賞対象となった論文は、渡部教授が北海道医療大歯学部の助教授だった1995年に同僚らと執筆。唾液の分泌は食事中に大幅に増えるが、当時は子どもの食事中のデータがなかった。
 渡部教授らは男女15人ずつの5歳児に重さを量ったごはんやソーセージ、漬物など6食品をかんでもらい、のみ込む直前に吐き出させて再び計量し、2日間にわたり唾液量を測定。食事以外の時間と合わせて「1日に計500ミリリットル」という分泌量の推計値を得た。予想していたより少なかったという。
 もっと幼い子どもを調べることも考えたが、うっかりのみ込んでしまう子どももおり「指示を守ってもらえるのは5歳児が限界だった」と話した。
 渡部教授は受賞スピーチの際、子どもの頃に数々の実験に協力させた息子3人と一緒に登壇。唾液量の測定を実演し、500ミリリットルのペットボトルを掲げると、会場から大きな笑いが起こった。
 小児歯科医でもある渡部教授は「子どもにとって唾液はオレンジジュースなどの酸から歯を守るとても大切なもの」と強調した。
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防げ学校での突然死 生徒、教職員向けに教材 「医療新世紀」

2019年09月07日 20時51分59秒 | 教育
防げ学校での突然死 生徒、教職員向けに教材 「医療新世紀」
2019年8月27日 (火)配信共同通信社

 学校での事故防止の取り組みを支援している日本スポーツ振興センター(JSC)は、学校で子どもが倒れたときに取るべき基本的な対応について解説した教材カードを作成し、ウェブサイト「学校安全Web」で公表した。
 中学・高校生向けと教職員向けの2種類で、それぞれ2ページ、カラー刷り。生徒向けは校内での掲示や授業教材としての活用を、教職員向けは応急手当ての習熟に役立ててほしいとしている。
 同センターによると、学校での死亡(突然死)は年に20~30件発生している。倒れた子どもの周りにいた人が心臓マッサージ(胸骨圧迫)をしたり、自動体外式除細動器(AED)の装着、電気ショックを施したりしたケースも多く、それにより救命されたとみられる例もあるという。
 生徒向けの教材カードでは、近くの人が突然倒れた場合に「大丈夫ですか!?」と呼び掛け「目を開ける」「返答する」などの反応がない場合にはすぐに人を呼び、救急車を要請して心肺蘇生法などの応急手当てをする基本動作を紹介。AEDの基本的な仕組みについて図解し、普段から学校や地域でAEDがある場所を確かめておくよう呼び掛けた。
 教職員向けでは、健康診断の確実な実施や健康教育、運動時の注意点、家庭や医師との情報交換など突然死を防ぐ10カ条を紹介。心停止に対する応急手当ての方法を解説している。
 同センターは動画投稿サイト「ユーチューブ」で、応急手当ての具体的な手順を解説した動画「運命の5分間 その時あなたは~突然死を防ぐために~」を配信し、併せて活用を呼び掛けている。
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大学受験の合間、論文執筆 高3らの研究が国際科学誌に

2019年09月06日 08時50分53秒 | 教育
大学受験の合間、論文執筆 高3らの研究が国際科学誌に
2019年9月4日 (水)配信朝日新聞

 絶滅危惧種に指定されている「ヤマトサンショウウオ」の新たな生息地を、岐阜県立岐阜高校の生徒らが独自の方法で発見し、研究成果をまとめた論文が国際科学誌に掲載された。筆頭著者は当時、同校3年だった坂井雄祐さん(19)。高校生が中心となって、調査から実験、執筆した論文が学術誌に掲載されるのは、極めて珍しいという。
 坂井さんら自然科学部生物班は2016~17年、様々なデータを分析、編集できる「地理情報システム(GIS)」を使って、県内でヤマトサンショウウオの生息地と似た環境を持つ場所を探した。候補地を5カ所に絞り込み、現地で水を採取し、残されていた生物の痕跡「環境DNA」を分析。17年にヤマトサンショウウオのDNAを検出した場所で卵を見つけた。
 こうした手法で希少種の新しい生息地を発見した例は、世界的にもまれだという。当時、受験生の坂井さんは勉強の傍ら、約4カ月かけて英語で論文を執筆。「気分が乗らない時に論文を書き、(受験勉強に)メリハリをつけた」。今春、東京大学理科3類に現役合格し、医師か医学者を目指して学んでいる。
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看護師への責任、決意新た 佐賀女子高生74人が戴帽式 ナースキャップ受け取る

2019年08月27日 10時38分19秒 | 教育
看護師への責任、決意新た 佐賀女子高生74人が戴帽式 ナースキャップ受け取る
2019年8月26日 (月)配信佐賀新聞

 看護学生にナースキャップが与えられる戴帽式が21日、佐賀市文化会館で行われた。佐賀市の佐賀女子高衛生看護科の3年生74人がナースキャップを受け取り、医療に携わる責任や決意を新たにした。
 戴帽は、ろうそくの明かりがともった厳かな雰囲気で行われた。生徒たちは一人一人前に出て、吉木知也校長らからナースキャップを頭に付けてもらった。戴帽が終わると、生徒たちはキャンドルを持って並び、看護の倫理を説いた「ナイチンゲール誓詞」を唱えた。
 吉木校長は「信頼される看護師を目指そうとする、りりしい姿を頼もしく感じる。患者から親しまれる心温かな看護師を目指して」と励ましの言葉を送った。生徒を代表し、杠日菜多(ひなた)さんは「看護の目的や特質を理解し、適切な看護ができるよう知識や技術を向上する」と決意を述べた。
 式を終え、下田菜緒さんは「ナースキャップをもらいうれしい。実習では責任を持って患者さまに合った看護をしたい」と話した。
 佐賀女子高では、高校3年と衛生看護専攻科2年の計5年間の一貫教育を実施している。戴帽式は9月から始まる病院での臨地実習を前に実施した。
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クイズ正解「ベロチュー」 小学教諭、女児休みがちに

2019年07月18日 21時57分23秒 | 教育
クイズ正解「ベロチュー」 小学教諭、女児休みがちに
2019年7月17日 (水)配信共同通信社

 金沢市立小学校で4月、40代の男性教諭が、担任する6年生の児童に「クイズに正解したらベロベロチュー」などと発言していたことが17日、市教育委員会への取材で分かった。教諭は「冗談のつもりだった」と話しているが、一部の女児がショックを受けて休みがちになり、自ら校長に申し出て今月11日に担任を交代した。
 市教委によると、教諭は4月上旬、健康診断で教室に控えていた複数の児童に算数に関するクイズなど5問を出した。1問正解するごとに「握手」「高い高い」「なでなで」「ハグ」「ベロベロチュー」から一つを選べると発言。実際には握手以外はしていない。
 翌日、女児の1人がショックを受けて学校を休み、保護者に相談したため発覚した。女児は遅刻や早退が多くなったが、現在は学校に通っているという。
 市教委は教諭に対する処分はしない方針。学校職員課の羽場政彦(はば・まさひこ)課長は「場を和ませる目的だとしても明らかに不適切な発言であり、児童の心のケアに努めたい」としている。
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虐待、放置しない 心愛さんの思い胸に活動 自身も被害、女性漫画家

2019年07月18日 20時09分09秒 | 教育
虐待、放置しない 心愛さんの思い胸に活動 自身も被害、女性漫画家
20019年7月17日 (水)配信共同通信社

 「子どもなりに、自分の置かれた環境を変えたいとずっと思っていた」。虐待防止活動に携わる大阪府出身のエッセー漫画家やぶうちゆうさん(32)は親から虐待を受けてきた。千葉県野田市の小学4年栗原心愛(くりはら・みあ)さん=当時(10)=が死亡した事件と同様、母へのドメスティックバイオレンス(DV)があり、家庭は暴力に支配されていた。
 やぶうちさんは、心愛さんが学校のアンケートで父の暴力を訴え「先生、どうにかできませんか」と書いた心境をおもんぱかる。「心愛さんはどうすれば両親とうまく過ごせるか、考えていたと思う。両親に変わってほしくて、書いたんだろう。彼女の訴えは『もう二度と虐待を放置しないで』という未来への希望として、私たちに託されたと思う」
 物心ついた頃から家には暴力があった。まるで呼吸するのと同じぐらいに当たり前だった。父は子どもだけでなく、母を追い詰める。暴力を正当化しようと、悪いのは誰かとやぶうちさんに尋ねてくる。「逆らうと母と同じ目に遭う」と感じ必死に父の味方をした。怖かっただけではない。「こんな毎日を変えたかった。丸く収めたかった」
 母の怒りはやぶうちさんに向かい、父の暴力も成長とともにエスカレート。気付くと両親から暴言、暴力の被害に遭っていた。転機は高1の時。父の暴力で顔が腫れているのを教員が見つけて通報し、児童相談所に一時保護された。
 両親の言葉の端々に、親自身もつらい経験を背負っていたことは子どもなりに感じ取っていた。父は幼い頃から親戚に預けられ、「何でも一人でやってきた」と話していた。母も、継母から虐待を受けた経験があった。連鎖という言葉は好きではない。「でも、両親の暴言や暴力を責めるだけでは終われない」
 高校卒業後に念願の漫画家になった。大変な子ども時代を送ったのに、デビュー作品「ウチとオカン。」で題材にしたのは家族のこと。虐待には触れず、マイペースな母との関わりを面白おかしく表現した。「つらい経験を笑いに変えたかった」
 昨年から、虐待被害者らでつくる団体「大人の未来」で、当事者の声を発信するなどの啓発活動を始めた。心身の不調や家族との葛藤など「虐待の影響で大人になっても生きづらさを抱える現状を知ってほしい」。当事者が自分たちで解決できなくなったときに外部の支援とつながれるようにすることや、周囲の無理解から生じる二次被害を防ぐための提言も必要だと考えている。
 「子どもだけでなく、過去の虐待経験に苦しむ大人もこれ以上出さないために、被害当事者だからできることを考えていきたい」
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AED、女子に使用少なく 学校内での心停止分析 服脱がせ貼付に抵抗感

2019年06月24日 22時17分52秒 | 教育
AED、女子に使用少なく 学校内での心停止分析 服脱がせ貼付に抵抗感
2019年6月21日 (金)配信共同通信社

 学校で児童や生徒が心停止した場合、心臓に電気ショックを与える自動体外式除細動器(AED)を女子が使ってもらえる可能性は、男子の半分以下と大きな性差があることが、大阪大などのチームの分析で21日までに分かった。周囲の人が服を脱がせて電極パッドを胸に貼るのをためらうためとみられる。
 チームの北村哲久(きたむら・てつひさ)・大阪大助教(臨床疫学)は「抵抗感を持たず行うよう周知が必要だ。救命のために体を触ったことで法的責任を問われることもない」と話している。
 チームは総務省消防庁と日本スポーツ振興センターの記録を使い、2008~15年に全国の小学校から高校、高専の敷地内で起きた232人の心停止事例を分析した。
 近くの教職員らにAEDを使ってもらえたのは男子が81%、女子が63%。校内の場所や目撃者の有無といった状況の違いを取り除いて比較すると、女子がAEDを使われる可能性は男子の半分以下だった。
 また年齢の高い高校と高専に限ると、女子は男子の4分の1程度とさらに差が大きい。一方、服の上から胸を押せばいい心臓マッサージによる心肺蘇生は男女とも80%以上が受けており、違いはなかった。
 AEDの救命効果は科学的に示されており、学校にも普及。大半の教職員が講習を受けているという。北村助教は「本来は意識を失った人全員がAEDや心肺蘇生を受けるべき場所だ。対策は難しいが、定期的に講習を行い、啓発していくことが必要だ」と話した。
 結果は米医学誌に掲載された。
 ※自動体外式除細動器(AED)
 突然起きる心停止の最も一般的な原因である心室細動を起こした人に電気ショックを与え、拍動を回復させる小型の機械。電極パッドを胸に貼り、ボタンを押して作動させる。2004年から医療従事者以外でも使えるようになり、公共施設や学校、企業などへの設置が進んだ。総務省消防庁によると、17年に心肺停止で倒れた人のうち、目撃した一般の人にAEDを使ってもらえたのは5%だが、1カ月後の生存率は54%と高かった。一方、救急隊の到着を待たれた場合の生存率は9%だった。
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子どもが健全に過ごせる国、日本は19位 国際NGO

2019年05月30日 12時01分55秒 | 教育
子どもが健全に過ごせる国、日本は19位 国際NGO
2019年5月29日 (水)配信朝日新聞

 栄養や教育、治安など八つの指標をもとに、子どもが健全な幼少期を過ごすことができる国を順位付けした報告書「世界子どもリポート」を、国際NGO「セーブ・ザ・チルドレン」が28日に発表した。176カ国が対象で、日本は19位だった。
 リポートは、5歳未満で亡くなる▽栄養失調▽初等・中等教育を受けていない▽働いている▽少女の若年結婚▽若年出産▽紛争で家を追われる▽殺害される――といった八つの点を数値化し、各国の順位を付けている。
 1位はシンガポールで、2位にスウェーデン、3位にはフィンランド、ノルウェー、スロベニアが並んだ。韓国が8位に入り、中国と米国がともに36位。紛争が続く中央アフリカが最下位だった。
 日本は、5歳未満の死亡率0・26%▽栄養失調率7・1%▽初等・中等教育を受けていない割合1・7%▽少女の若年結婚率0・5%▽若年出産率0・42%▽紛争で家を追われる割合0%▽殺害される割合0・0001%――だった。全ての指標で上位陣と大きな差がなかったが、働いている子どもの割合は未計上となっている。
 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの千賀邦夫事務局長は「日本では子どもたちの子ども時代が奪われているわけではないが、子どもを取り巻く環境には依然多くの課題がある」と総括した。国連子どもの権利委員会は2月、日本政府に、体罰の全面的禁止の法制化などを勧告しており、子どもへの暴力や性的虐待、搾取が高い水準にある、と懸念を表明している。
 リポートは、世界の子どもをめぐる環境が2000年に比べて大きく改善したと指摘。一方で、6億9千万人が適切な子ども時代を過ごせず、1億4500万人が亡くなっているとも推計している。世界の子どもの4人に1人が健全な子ども時代を送れていないことになるという。(ニューヨーク=藤原学思)
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入学願書の性別欄廃止、全国で広がる 47都道府県調査

2019年01月08日 22時59分31秒 | 教育
入学願書の性別欄廃止、全国で広がる 47都道府県調査
2019年1月7日 (月)配信朝日新聞

 公立高校の入学願書にある性別欄について、大阪府と福岡県が2019年春の入試から廃止を決めたほか、神奈川県や熊本県など14道府県が、20年春以降の廃止を検討していることが分かった。自分の性別に違和感を持つトランスジェンダーなど、性的少数者への配慮を理由としている。
 全国の自治体では、性的少数者への配慮から市民が提出する申請書などの性別欄の廃止が進んでいる。大阪府と福岡県が、19年春の入試から入学願書の性別欄を廃止すると決めたのを受け、朝日新聞が、全国47都道府県の教育委員会に昨年11~12月、アンケートを実施した。
 入学願書は、入試の際に志望校に提出する書類で、住所や氏名などを生徒が記入する。大阪と福岡以外の45都道府県では、性別欄があった。多くは男女の別を選ぶ選択式で、記述式のところもあった。
 性別欄の廃止を検討しているとしたのは14道府県。うち、神奈川と熊本、徳島の3県が20年春の入試から廃止を検討していると回答した。神奈川県の担当者は「生徒の負担にならないよう、廃止の方向で進めたい」と話す。北海道や京都、岡山など11道府県は、時期は示さなかったものの廃止に向けて検討するとした。選択欄が記述式の滋賀県は、すでに空欄にすることも認めているが、欄自体の廃止も検討するという。
 秋田や愛知など13県は、性別欄の廃止について「どう対応するか検討する」「未定」と回答した。「性別欄についてどの程度まで配慮すべきか分かっていない。全国の動向を注視して、対応を検討していきたい」(群馬県)、「ほかの行政文書の状況をみて判断」(愛媛県)などとしている。
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外国育ち、初めての年賀状学ぶ 「。は不要」に驚きの声

2018年12月27日 18時36分57秒 | 教育
外国育ち、初めての年賀状学ぶ 「。は不要」に驚きの声
高橋杏璃 2018年12月26日15時28分
教諭に書き方を相談する松田君(左から2人目)=2018年12月13日、奈良県橿原市大久保町の畝傍夜間中学、高橋杏璃撮影

 外国出身の子供たちにとって、日本の新年のあいさつ、「年賀状」を書くのはなかなか大変。奈良の夜間中学では、主に外国から来た生徒たち向けに年賀状の書き方を学ぶ授業が行われた。教諭や友人に宛てて、初めて書いた「明けましておめでとうございます」。生徒一人ひとりの思いが新年に届けられる。
 今年も残り少なくなった12月中旬、奈良県の橿原市立畝傍中学校夜間学級(畝傍夜間中学)の教室に、生徒ら14人が集まった。書写の授業が始まった。
 「年賀状を書いたことがある人は?」
 日本郵便近畿支社スーパーバイザーの山﨑(やまさき)順子さん(67)が尋ねると、手を挙げたのは3人。うち1人は手を小さく挙げて、首をかしげた。「全員書けるようになりますから、ご安心ください」と声をかけた。
 山﨑さんは手紙やはがきの普及のために、学校の出前授業で書き方を教えている。夜間中学での授業は初めて。通常のはがきと年賀はがきの違いや、宛名の書き方から説明した。
 その後、年賀はがきの表面に住所や名前を書く作業がスタート。生徒らは教室の前にはられたお手本の模造紙と手元のはがきを交互に見ながら、鉛筆で下書きした。
 「住所を書くのに『奈良県』はいらないですか?」「難しい」など、教室のあちこちで声が上がる。慣れない漢字に苦戦する生徒たち。ボールペンで清書し、1時間かけて仕上げた。
 次に裏面。山﨑さんが「『明けましておめでとうございます』は決まった言葉なので、文末にマルはいりません」と言うと、教室からは「おおー!」と驚きの声。分からない漢字を教諭に尋ねたり、隣の人に相談したり。30分ほどで書き終えた。
 最後に、自分の名前の最初の文字が彫られたゴム印を押し、完成。自身の顔写真が入っていたり、母国語でメッセージが書かれていたり、それぞれの思いがつまった力作が出来上がった。
 10月に入学したフィリピン育ちの松田繁君(16)は年賀状を書くのは初めて。「漢字が難しかったけど、初めて書いた年賀状は面白かった」と、日本語と英語を交えて話した。
 中国出身で、同じころから松田君と共に学んでいる小埜(おの)拓也君(17)は「初めてだから楽しいけど、難しい」。2人ともこの日は夜間中学の教諭に宛てて書いた。自宅でも友人やほかの教諭に向けて書くつもりだ。
 夜間中学の授業を終えて、山﨑さんは「一生懸命文字を書く姿に感動しました。何を書きたいかじっくり考えながら書いている姿が美しかったです」と話していた。(高橋杏璃)
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児童の荷物、1カ月で熊1頭分 調べた8歳「やっぱり」

2018年12月27日 18時33分03秒 | 教育
児童の荷物、1カ月で熊1頭分 調べた8歳「やっぱり」
有料記事
渡辺純子 2018年12月25日13時26分

「小学生のにもつのおもさ」を調べてグラフにした作品と江見一夏さん=2018年11月22日、福岡県庁

 小学生は1カ月でツキノワグマ1頭分の荷物を運んでいる――。そんな調査をした福岡市の小学生が、統計グラフのコンクールで文部科学大臣賞を受賞した。
 福岡市西区の愛宕小2年、江見一夏(えみいちか)さん(8)。夏休み前、暑い中を登校しながら「この荷物、どのくらい重いんだろう」と考えた。体重計や計りを使い、ランドセルや水筒、教科ごとの教科書やノート、体操服などの重さを量り、6月5日~7月2日の時間割を見ながら、毎日の重さを電卓で計算した。
 最も重い日は6220グラムで、軽い日でも4190グラムあった。1カ月(20日間)を足すと96キロあまりに。曜日別にグラフにすると月曜が一番重く、次いで火、金の順だとわかった。
 B2判の紙にグラフや絵でまとめ、「1日でスイカ一こ分のおもさ」「一週間でコウテイペンギン一ぴき」「一か月でツキノワグマ一頭をはこんでいる」と表現。「思っていた通り一週間の中では月曜日が一ばんおもい」「かえりの分をしらべたら、金曜日が一ばんになるかもしれない」と記した。
 第66回統計グラフ全国コンクール(統計情報研究開発センター主催)に出すと、全国応募数2万7594点の中から、特選の文科大臣賞に輝いた。11月19日に東京で表彰式があり、審査委員長から「実態をきちんと計測し、工夫されたグラフで分かりやすくまとめた。数字を伝える力も見事」と絶賛された。
 江見さんは「調べてみて、やっぱり小学校の荷物は重たいと思った。学校の授業はタブレット(端末)にしてくれたら」。父の直之輔さん(35)は「こんなに荷物が重かったんだと、娘に教えられた。何らかの解決策を大人が示さなればいけないのでは」と話した。(渡辺純子
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理事11人が一斉辞任へ 東京医大、不正入試で引責

2018年12月16日 16時13分33秒 | 教育
理事11人が一斉辞任へ 東京医大、不正入試で引責
2018年12月14日 (金)配信共同通信社

 医学部で不正入試があった東京医科大で、運営する学校法人の理事16人のうち、不正発覚後に就任した理事長ら5人を除く11人が一斉に辞任することが14日、同大などへの取材で分かった。21日付。不正を防げなかった社会的・道義的責任を取るためだといい、新体制で入試の正常化に取り組む。
 理事のうち10月に就任した矢崎義雄(やざき・よしお)理事長と林由起子(はやし・ゆきこ)学長、関連病院長3人もいったん辞任するが、直後の評議員会で再任される。理事の選出母体となる評議員は50人から45人に減らし、2人を除く全員を新たに選ぶ。
 東京医大は理事会の構成も変更。従来5人だった卒業生理事を4人に減らす一方で、外部理事を3人から4人に増やし、チェック態勢を強化する。職員理事は1人増えて3人とする。新理事には既に他大学の女性名誉教授ら4人が選出されている。
 東京医大を巡っては、文部科学省の私大支援事業への便宜を図ってもらう見返りに同省前局長=受託収賄罪で起訴=の息子を不正に合格させたとして、贈賄罪で前理事長と前学長が起訴されている。
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