紙の説明書、さようなら ロート目薬、箱内側記載へ
ロート製薬は、主力の目薬で同封する紙の説明書を廃止し、説明を外箱の内側に記載する方式に改める。今月中旬出荷分から順次切り替えを進める。紙の使用量削減が狙い。目薬で環境負荷の軽減を目的とした紙の説明書の廃止は業界で初めてとしている。
「ロート Cキューブ」シリーズの3商品が対象となる。切り替え後は外箱を開いて内側に印字された説明を確認する方式となる。従来と比べて文字が書ける面積が減ったため、読みやすい字体に変更。容器のラベルも見直し、プラスチックの使用量を削減した。
「ロート Cキューブ」はコンタクトレンズ利用者向けで、商品を継続して購入する人が多い。2回目以降の購入では説明書が読まれずに使われる傾向にある。同社のプロダクトマーケティング部の塚田歩(つかだ・あゆむ)部長は「顧客の購入頻度の高い商品から順次変更していきたい」と述べた。