大谷翔平が44発で日本人初の本塁打王「光栄なこと」 右肘手術でラスト25戦欠場も逃げ切るぶっちぎり
◆米大リーグ エンゼルス7―3アスレチックス(1日・アナハイム=エンゼル・スタジアム) 【動画】ホームラン王おめでとう!大谷翔平、帰途に 米大リーグ、ア・リーグ15球団のレギュラーシーズン全日程が1日(日本時間2日)に終了し、44本塁打を放ったエンゼルス・大谷翔平投手(29)の日本人初となる本塁打王が確定した。
大谷は球団を通じて「MLBでこれまで活躍された偉大な日本人選手たちのことを考えると大変恐縮であり光栄なことです。
この目標を達成するのに協力してくれたチームメイト、コーチングスタッフ、ファンに感謝します」とコメントした。
パワーで勝ることは不可能とも言われたが、二刀流で常識を覆し続けてきた大谷らしく、ホームランキングに輝いた。今季は、シーズン3試合目立った4月2日の敵地・アスレチックス戦で1号を放つと、翌3日の敵地・マリナーズ戦で2号。4月は7発、5月は8発と順調に本塁打を積み重ねると、6月には月間15発を放って一気に本塁打王争いでトップに立って独走状態に入った。7月も月間9発で2か月連続の月間MVPに輝く活躍。だが、8月は5発に終わり、23日の本拠地・レッズ戦後には右肘内側側副靱帯(じんたい)損傷が発覚した。
その後は打者に専念したが、同23日の44号を最後に10試合、48打席連続出本塁打が出ず、9月4日の試合前のフリー打撃で右脇腹を痛めてその後の試合を欠場。復帰を目指したが、かなわずに同19日に右肘手術を受けて今季の出場を終えた。だが、2位のガルシア(レンジャーズ)の39本に5本差をつけての本塁打王。終わってみれば、9月はノーアーチで、シーズンのラスト25試合を欠場しながらキングに立つぶっちぎりの独走ぶりだった。
今季は一時、60本塁打にも届くペースで本塁打を量産していたが、思わぬアクシデントによる失速で21年の自己最多46発にも届かなかった。だが、その打撃技術の高さを十二分に示し、パワーで劣るとされる日本人でもトップに立てることを証明したシーズンとなった。
【大谷の本塁打数】 ▽日本ハム 13年 3本 14年 10本 15年 5本 16年 22本 17年 8本 ▽エンゼルス 18年 22本 19年 18本 20年 7本 21年 46本 22年 34本 23年 44本
報知新聞社
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