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悪性リンパ腫から復帰へ リオ五輪女子代表の渡利

2018年01月19日 01時53分15秒 | ガン
悪性リンパ腫から復帰へ リオ五輪女子代表の渡利
2018年1月18日 (木)配信共同通信社

 2016年リオデジャネイロ五輪のレスリング女子75キロ級代表で、悪性リンパ腫(血液のがん)で闘病してきた渡利璃穏(わたり・りお)(アイシンAW)が全日本選抜選手権(6月14~17日・駒沢体育館)で復帰を目指し、練習に励んでいる。筋力トレーニングなどで基礎体力を戻しており「まずはマットに上がることが目標。6月を目指して一つ一つやっている」と充実した表情で話した。
 リオ五輪前の検査で異常がみられ、五輪後に悪性リンパ腫と判明。抗がん剤や放射線による治療を受けてきた。昨年8月の検査で問題がなかったことで、9月からは拠点を置く至学館大で練習を再開。「また、みんなと一緒にできることがうれしい」と目を輝かせる。
 安静を強いられたブランクの期間は約1年。体力の落ち込みは想像以上で「かつて当たり前にやっていたことが、こんなにもできなくなるんだと痛感した」と苦笑いする。復帰直後は腕立て伏せを10回こなすことがやっと。至学館大の名物練習のロープ登りも1往復で関節が悲鳴を上げた。
 第一線への復帰は並大抵ではないが「たくさんの方から、もう一度頑張って五輪を目指して、と応援してもらった。その人たちに感謝を伝えるためにはマットで闘うことが大事」と決意は固い。最高の恩返しは20年東京五輪でのメダル獲得。26歳のレスラーは「やるからには東京を目指す。中途半端な気持ちでレスリングはできない」と力を込めた。(鉄谷)

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