メタボ健診の指導に数値目標…「腹囲2センチ、体重2キロ減」で終了
2022年10月17日 (月)配信読売新聞
厚生労働省は、特定健診(メタボ健診)で生活習慣の改善が必要とされた人に行う特定保健指導について、「腹囲2センチ、体重2キロ減」とする達成目標を新たに導入する方針を固めた。具体的な目標を定めて成果を評価することで、適切な保健指導を行い、生活習慣病の予防につなげる。厚労省は2024年度の導入を目指している。
メタボ健診は、40~74歳の人を対象に毎年度実施されている。腹囲や血圧などを測定し、生活習慣病のリスクが高いと判定された人は、保健師らによる食事や運動に関する特定保健指導を受ける。腹囲で男性85センチ以上、女性90センチ以上などが基準となる。
新たな目標を導入した特定保健指導では、初回の面接から3か月以上たった後、腹囲2センチ、体重2キロ減に達していれば、指導を終了する。
この目標が達成できなくても、▽腹囲1センチ、体重1キロ減▽睡眠前の食事や間食をやめた▽ランニングを始めた▽2か月以上禁煙――などを評価して基準を満たせば、指導終了となる。
これまでの特定保健指導は、面談や電話を一定回数行うことが目標とされていた。厚労省の分析では、腹囲2センチ、体重2キロ減を達成すると翌年度も体重や腹囲、血圧の改善傾向が見られたことから、目標として設定することとした。
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