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医療的ケア児:付き添いなしで小学校に 横浜市、看護師配置へ

2017年02月17日 23時13分53秒 | 地域
医療的ケア児:付き添いなしで小学校に 横浜市、看護師配置へ
2017年2月17日 (金)配信毎日新聞社

 気管を切開し、たんの吸引が必要な横浜市の幼稚園児、前田結大(ゆうだい)君(6)が今年4月、地域の小学校に親の付き添いなしで通学できることになった。結大君親子の要望を受け、横浜市が公立小学校に通う医療的な介助が必要な児童(医療的ケア児)のための看護師配置を、初めて決めた。
 結大君は声帯まひで気道が狭まる「気道狭さく」の状態で生まれ、生後すぐに気管切開した。以後、喉に取り付けた管からたんを吸引する医療的ケアが欠かせない。
 たんの吸引以外に障壁はなく、兄や友達が通う地域の小学校への入学を望んだが、市は「親が付き添うか、特別支援学校に入学するか」という選択肢を提示。母直美さん(43)ら家族は「付き添いなしで、のびのびと学校生活を送ってほしい」と願い、約2年前から看護師の配置を求めてきた。
 家族らとの話し合いを経て市は14日、結大君のために看護師を配置する「学校における医療的ケア支援事業」として、約600万円を盛り込んだ来年度予算案を市議会に提出した。市は「来年度モデル的に支援を実施し、課題を整理しながら次の支援に結びつけたい」としている。
 「小学校ではミニバスケットボールをやりたい」。結大君は新品の黒いランドセルを背負い、うれしそうに話した。直美さんは「(看護師配置が決まり)ようやく安心した」としつつ、「結大1人だけのための特別な対応ではなく、医療的ケア児や障害がある子が合理的な配慮を受けながら地域の学校に行けるスタートになってくれれば」と語った。【宇多川はるか】

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