2回接種の高齢者、感染後の死亡率0・89%…未接種者の5分の1
2021年8月12日 (木)配信読売新聞
新型コロナウイルスワクチンを2回接種した65歳以上の高齢者は、未接種の高齢者に比べ、感染後の死亡率が5分の1程度にとどまることが11日、厚生労働省の分析で分かった。厚労省の助言機関の会合で報告された。
感染者のデータを一元管理する情報システム「 HER―SYS 」のデータをもとに、今年6月に感染が判明した高齢者について、ワクチンの接種回数別の死亡者数と死亡率を調べた。死亡率は未接種者が4・31%だったのに対し、1回接種者が3・03%、2回接種者が0・89%だった。
変異ウイルス別の死亡率は、インド由来の「デルタ株」が4・5%、英国由来の「アルファ株」が5・6%で、両者に有意な差はなかった。
助言機関の座長を務める脇田隆字・国立感染症研究所長は「引き続き、感染状況や死亡者数などの経過を見ていく必要があるが、ワクチンによる重症化抑制などの効果がうかがえる」と評価した。
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