困窮妊婦の保護室を公開 熊本市の慈恵病院
2020年7月31日 (金)配信熊本日日新聞
親が育てられない子どもを匿名でも預かる「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」を運営する慈恵病院(熊本市西区)は30日、6月末に院内に開設した「困窮妊婦保護室」を報道関係者に公開した。
同室は医療関係者が立ち会わない危険な「孤立出産」を防ぐ目的で、経済的に困窮した妊婦を出産まで一時的に保護する。対象は遠方に居住し慈恵病院に通えない妊娠32週以降の妊婦で、滞在費は同院が負担する。開設以降、利用者や希望者はまだないという。
約15平方メートルの個室を2室用意し、うち1室を全面的に改修。風呂やトイレ、キッチンなどの設備を新調したほか、木目調の家具をそろえて落ち着いた雰囲気にした。蓮田健副院長は「周囲から孤立した女性の利用が想定される。職員が寄り添い、安心して過ごせる場にしたい」と話した。
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