五輪金と医師を目指して 現役続行の柔道朝比奈
2022年1月13日 (木)配信共同通信社
五輪金メダルと医師を志し、高い次元の文武両道実現を目指す。柔道女子78キロ超級で昨年6月の世界選手権を制した25歳の朝比奈沙羅(あさひな・さら)(ビッグツリー)は独協医大で学びつつ、2024年パリ五輪代表を目指して現役続行を明言。「勉強が大変で、そろそろ引退したらと言われるけど、現役は今しかできない。同時並行で頑張る」と覚悟を口にした。
「1日最低2時間、試験前は13時間」という勉強の合間を縫って柔道の力量向上を狙い、効率的な稽古方法を模索。さまざまなスポーツの要素を取り入れ「ハイブリッド・トレーニング」と名付けた。9日は神奈川県寒川町でトレーニング教室を開催し、跳躍器具で跳ねながらゴムチューブを使って柔道の打ち込みの動作を披露した。
宙に浮く感覚に慣れることで、畳の上で投げられた時に自分の姿勢を瞬時に把握できるようになったという。初優勝した17年の全日本女子選手権での一戦を例に挙げ「相手が大内刈りをかけてきた時に床の位置が見えた。投げられずに、腹ばいに落ちることができた」と述懐した。
現在は週2、3回の柔道の稽古に加えてトランポリン、筋力トレーニング、ボクシング、水泳に取り組んでいる。「試合前は柔道の方が多くなるし、テスト前は勉強の方が多くなる。(大学での)成績は最底辺。試行錯誤して、留年しないようにやっていけたら」と笑顔で話した。(小泉)
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