予測どおり、最上川峡に白い魔物。随分、低いところに垂れこめている。
天空は抜けるような青空でも、下界は冷たい霧の中。人は青空の存在を知らない。
国道13号に出るまでの約一時間、冷たい霧の中を走行した。
秋田との県境がすぐそこの金山町谷口地区。まさに、白い魔物から逃れた瞬間です。
目指した先は、またまた、「ゆだ」。
ご無沙汰が長くなると、「行かねばならぬ」的な強迫観念を覚える。
JRゆだ駅の北側にある「川尻神社」。静かな時間が欲しい時は、ここがいい。
小さな神社の静寂さにノスタルジーを覚え、とても穏やかな気持ちになる。
「お賽銭を・・、」と思い、賽銭箱を捜してみたけど、どこにも見えない。
ほんの少額ですが、扉の隙間から、そっと投げ込んだ。(神の使いか、トカゲを見た!!)
神社の石段前でエンジンを止めた瞬間、子供たちの楽しそうな歓声が聞こえてきた。
幼稚園児と思しき子供たちが綱引きの練習をしている。
どうです、このシチュエーション!! 古き良き時代の映画の世界。たまんねーなあ!!
西和賀町の数ある温泉の中から、本日は、「ほっとゆだ」。
修復した源泉は、キリッとした熱さが戻り、入った瞬間、身の締まる思いがした。
この町の日帰り施設は、どこも「銭湯」の雰囲気を残す。ご近所の人たちの大切な「場」。
それ故、ボクのようなよそ者は、そこをわきまえないと、細井先輩に怒られる。
押忍!!先輩!! 今日は、シャワーホースが汚れないよう、ホルダーに掛けそろえました。
川尻地区の入口付近、国道から少し離れた小高い山の裾に建つ、古めかしい鳥居。
何度も国道を走っているのに、今日、初めて目に留まりました。
行く時は素通りしたものの、帰り道、どうしても気になり、寄ってみました。
社祠は見つかりませんが、古い鳥居の先に、薄暗い林道のような道が続いています。
その先に社祠が・・、それとも、山全体がご神体か。今日のところは不明のままで。
道の駅「さんない」で立食いソバを食べ、落日には少し早い三時頃、日本海に戻ってきた。
秋田県西目、浜館公園のある丘陵地。
昼下がり、もの静かな日本海の輝き・・・。 堪らん。
12年目のCB400SSのオドメータが、今回の走行で6万キロに到達した。
年々、年間の走行距離が短くなって、我ながら、ちと寂しい感がないわけでもない。
もっと、質を高めて、意欲的に走れたらいいんだけど。これからのキーワードは、「意欲」。