早朝から、こんな雨風の中を何故に引きずり回す?・・・的な、チビの心理が読み取れる。
それはこっちのセリフだよ。
断続的に吹きつける強風に蝶つがいが破壊されてしまったんだね。
ブロック塀に立て掛けてあげようか。
あの空き家が解体されて一ケ月ほど、いや、もっとなるかな。
古い地図にも載っている街道沿いの一画。
時間の流れに人知れず流されていくんだ・・・、他人事とは思えないよ。
稼業にならない三代目家業を引き継ぎ、否応なく、一年の締めの日を意識する身になった。
門前の小僧 習わぬお経は・・・、読めなかったなあ。