内川の小さな中洲にカワウがいた。
大型の鳥は苦手だけれど、距離を置いて眺める分には黒いカワウも愛嬌がある。
相変わらずカモたちは用心深く、すーーっと岸から離れていく。
立ち止まって愛でようとでもしたなら、勢いよく飛び去っていくほど警戒されている。
川面の鳥たちを眺めていたら、上空から白鳥の鳴き声が聞こえてきた。
近くの庭木からはヒヨドリの鳴き声が響き渡るし、冬の鳥たちは生き生きしているね。
テレビ報道では「雪です、雪です・・・」と連呼していたけど、ここは晴れている。
この辺りは、北国というほどその風情はないし、雪国というほど雪も多くない。
あるのは息の詰まるような鉛色の世界・・・でも、今日は晴れた。
明日からは、何度目になるんだあ、この冬最大の寒波が下りてくるってテレビが言っていた。
そんなに騒ぐなよ。冬のちょっとした晴れ間の後は必ず天候が荒れるんだよ。
冬の穏やかに晴れた日は、まさしく散歩気分で足が動く。
次に来る寒波が明けた頃には、もう赤川堤を走られなくなっているんでしょうね。
町なかの道は殺風景で、走っていても何の高揚感も湧いてこないんだよなあ。
それをサボる言い訳にはしないけどさ。