昨夜から吹き続ける強風でも何の異常もなければ、当分は大丈夫でしょう・・・
早朝7時前、多少楽観的気分で三代目んちの屋根に上がった。
げっげぇえーーーー!!
ブロックの位置が変わり、不気味な音を立ててアルミ製の屋根板が風に煽られていた。
事の初めは十年前、その時は二代目が応急的な釘止めを依頼し、ずーーっとそのままできた。
「変な音がすると思ったら、Oka ちゃんちの屋根が・・・」
幼馴染の隣のユリちゃんから電話をもらったのが、一週間前。
慌ててその辺のコンクリート・ブロックを三個、滑り止めの横木をかませて据えたんだ。
年中風が当たる北西の角、そんなもんじゃこの大寒波の強風には抗しきれなかった。
早速、ホームセンターから新たに6個を調達し、突先に横木をかませ追加した。
さあ、これで9㎏×10個=90キロの巨漢が寝そべっているようなもんだ。
実は去年、二代目の応急措置が危うくなり、職人に依頼したのにまったく来やしねえ!!
二代目の頃から出入りしていた板金屋さんが廃業し、その方の紹介だったんだけどね。
板金屋に限らず、大工、水道屋、電気工務店・・・頼んだところで、今は暖簾に腕押しよ。
数年に一度の大寒波襲来!! テレビでは大雪の映像を流してながら大騒ぎしている。
ボクんところも、降るよ!降るよ!と騒がれている東北地方の日本海側だけど、こうだよ。
もちろん風は強い。だから、七十過ぎたジジイが屋根に上がるこの騒ぎさ。
作業を終えて、ほんの少しの時間だけど周囲を見渡していると、思い浮かんできたねえ。
小学生の頃かなあ・・・何をするでもなく、よく屋根に上がっていたよなあ。
ボクが幼かった頃、二代目が建てたんだから、もう築70年にもなるんだね。
10年・・・いや、せめてあと5年でいいから、耐えてくれよ。
おうっと、危ねえ! ボクまで飛ばされてしまうぜ、さっさと下りよう。