単気筒ライダー(だった男)のひとりごと

愛犬チビ と CB400SSライダーだった前期高齢者の日々

真昼岳林道

2017-11-06 | ちょこっと旅・温泉

 

本荘インターを降りて、国道107号を横手方面へ8キロほど。

諏訪山トンネルを抜ける。写真では伝わらないが、前面の山の圧がスゴイんじゃあ。

 


 

ほんのわずかの間、子吉川の支流「石沢川」と併走する。

スノーシェッドの中からチラ見するだけですが、四季折々の景観がそこそこいい。

 


 

山内村のいぶりがっこの調達が目的のひとつ。今年の食い納め的な。

仕込み前の品薄の時季ですが、まだ残り物があった。

 


 

どこで昼食をとるか、どこの温泉に入るかがルート選定の要素。

およね食堂の「ざる蕎麦大盛り」は予め決めてはいたけど、まだ温泉が決まらない。

湯田温泉に戻るのも・・。道を進んで鴬宿、網張では遠いし。

 


 

その場のほんの思い付きで、真昼岳林道の入口に立っています。

和賀山塊を越え、秋田の千畑に抜けて、そこで日帰り温泉に入ろうかと。

2009年の秋に初めて抜けた時、以来です。

 


 

林道に入って5分ほど。南の方向、湯田温泉峡の方角かな。

 


 

天気に恵まれているのは幸運でしたが、舗装が途切れて砂利道に変わった。

そうか・・。そうだよな。林道だもんな。8年前の記憶が飛んでしまっていた。

 


 

ガイドさんがいたら、登ってみたい気持ちはある。

あとは、クマの問題だけ。今も停車中はエンジンをかけたまま。

 


 

カラマツですか。初冬の景色を演出してくれます。

「紅葉も落葉もするんだよ、カラマツは。」 オサムが教えてくれたっけ。

 


 

真昼岳かな。

渓流や滝の景観に気を取られると、冷や汗をかく事態に。

スリッピーな砂利道、濡れ落ち葉、弱い路肩、深い崖・・、緊張のしっぱなし。

 


 

悪路・・・後悔・・・、少しずつ記憶が蘇ってきた。

シティ・バイクが泣いている。いや、怒っているかな。

「オレの来るところじゃない! オレはオフ車じゃない!」

 


 

空模様が怪しい。出がけの天気予報でも、「東北の北部は雲が出やすい・・。」

この辺りが北部と南部の境目ってことだ。

 


 

林道に入ってから、一時間ほど経過した。

この雰囲気で観る和賀山塊は怖い・・。畏怖っていうやつだ。

 


 

県境かどうかわからないけど、ほぼ、林道の頂点。

田沢湖の方向だろうか。幾重にも連なる奥羽の山並みが壮大だ。

 


 

こちらは、これから下りていく大仙市・美郷町の方向。

緊張が少しほぐれ、ホッとしている。でも、「来るんじゃなかった。」

 


 

下りは上り以上に危険だ。再び緊張を強いられる。

スピードのコントロール、ブレーキのタイミングを間違えば・・・谷底へ。 

 


 

高度が下がるにつれ、再び、木々が色を取り戻してきた。

やっと気持ちが安らいだ。

 


 

一ヶ月早かったら、とっても素晴らしい景観だったろうと思う。

何でわざわざこの時季に・・・。バカなあんちゃんだ。

 


 

二度ほどコケそうになったけど、日ごろ鍛えた強靭な足腰で耐えた。

コケなくて本当によかった。こんなところでエンジン・トラブルでも起こしたら・・。

 


 

真昼岳林道は、林道ライダーには良く知られた道らしい。

ふんぞり返って乗るアメリカンバイクよりはオフ車を選ぶけど、林道・悪路は御免だ。

 


 

一時間半ほどで、ようやく脱出。30キロちょっとはあったと思う。

「千畑温泉サンアール」の前まで行ったけど、結局、気持ちが萎えすぎてやめた。

錦秋の時季だったら・・、の思いがないわけじゃないけど、もう、ここはいい。

 


 

前回2009年は、こんな余裕もあったんだぜ。

誰が描いたかってえ?・・。本人の名誉のため、それは言えない。


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