てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

温故知新

2005-12-13 19:46:29 | 暮らしと生活
 私が管理する、なかいサイトに「温故知新」と題するコーナーがある。町内に住む大先輩から昔の思い出話などを聞き、そこから新しい知識や見解をひらいて後進に伝えるのが趣旨だ。

 今年の2月頃、隣のO.S.さん(94歳)を取材に訪ねた。突然の訪問でもあり、しりごみされてその場でお話をうかがえず、後日に回した。
 ところがほどなく体調を崩して救急車で入院された。治療の甲斐もなくとうとう不帰の客となった。あれほどお元気だったのに…。高齢者や病人にとっては1日、1カ月のことが言えない。ひとたび床に就いたが最期のケースもよくある。

 あの時に何とかしてお話を伺っておくんだったと悔やまれてならない。昔のことを究め、また古きを復習することで、気付く新発見はよくあること。過去の事実とともに現実の事象を認識することの多い昨今だが、尊い生き字引がまたひとり亡くなった。
 ご冥福をお祈りします。

コメント
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