e-hon「ターシャの庭」より
以前NHKで「ターシャの庭」を観て感動した覚えがある。その「ターシャ・テューダー展」が岡山市内の天満屋岡山店葦川会館で始まったのでのぞいて来た。
「ターシャは1830年代のライフスタイルを好み、56歳から昨年92歳で亡くなるまでバーモント州の山奥に住んだ。絵本を創作しながら、30万坪(約100㌶)といわれる広大な庭でガーデニングを楽しみ、自然の恵みで衣食住をまかなう生活は、日本でも注目を集めた」(9月2日付山陽新聞夕刊より)
会場には本邦初公開となる絵本の原画や、彼女が日々使っていた食器や手書きのレシピ、手作りの人形、生活用品、家具などが数多く展示されている。
また会場の一角には、ターシャの自宅とポーチと庭を模して再現したコーナーがあり、置かれた椅子には先ほどまでターシャ座っていたような錯覚に陥った。
「人生は短いのよ。充分に楽しむためには、まず手に入れたものに感謝すること。文句を言っている暇などないの。目の前にある幸せを、精一杯味わうことよ」のメッセージが心に残った。
4人の子供を育て上げ、60才前から30年間掛けて作り上げた究極のナチュラルガーデン「ターシャの庭」。それこそ猫の額ほどのわが庭などはるか及ぶべくもないが、ターシャが大切にしたように「花を愛し、生き物を慈しみ、自然を敬い、その恵みに感謝を忘れないよう」スローライフを目指したいと思う。ターシャの庭こそ我が人生の鏡としたい。今からでも遅くはない。