ダミー試料・プラスチック薄片
OLYMPUS社のデジカメ TG-3は微小な被写体の拡大撮影が出来る顕微鏡モードを備えている。 その機能を使って雪の結晶撮影を行おうと、 購入したのは2年ほど前の事。 しかし、 デジカメのモニターに表示されたカラー画像を背景画としてその前面に雪の結晶の薄片を置いてシャッターボタンを押してみると、 目的とする雪の結晶にフォーカスせずに、
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こんな風に背景画像を表示している液晶画面にフォーカスしてしまい、 液晶の画素は判りはするが、 雪の結晶なんか何処にあるのか判らない状態になってしまったり、 なんどもフォーカスを前後させる繰り返し動作が発生して合焦しない不具合が度々発生した。
これでは苦労して形の良い雪の結晶を降雪の中から掬い取り、試料ステージに載せても、 フォーカス合わせに時間を喰って、 融解による型崩れが生じ、 写真を撮る事が出来ず、 イライラが昂じて、 「TG-3はダメ、 使い物にならない!!」 の刻印を押して、 自分的には放り出してしまっていたのだった。 そして、 その後の結晶撮影は もっぱらマニュアル・フォーカスモードを備えた 一眼デジカメ・OM-D を使用て来た訳だ。
今年の夏、 オリンパス社のショールーム「オリンパスプラザ東京」を訪れて、 新しく発売される予定のマクロレンズを試用させてもらうと共に、 雪の結晶撮影について説明員の方と話をした際に 「顕微鏡モードを持った TG-3での再トライ」 を勧められた。
そんな事があった後、 雪の結晶に見立てたプラスチックの薄片を使用して、 TG-3で色々と実験した結果、 ほぼ確実にフォーカス合わせする方法を見いだせた。
その方法だが、
1. 背景画像は消す。
背景用デジカメの電源を切る、あるいは遮光物体を入れる。
2. 撮影対象の側方から光を当てて、
その光でまずはシャッターボタンを半押しして
自動的なフォーカス動作を行わせる。
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3. 背景画像を表示する。
4. シャッターボタンを押して撮影する。
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