背面照射光源だけで撮影したツブツブの付着した雪
先日の草津温泉での雪の結晶撮影の主要な目的は背面照射光源として白色LEDを使用したユニットを使用して、 結晶の形状を際立たせた画像が撮影出来るか? を確認することだった。 そして透明度を保った結晶であれば、 黒い線で縁取られ、 形状がクッキリと判る画像として撮影出来ると確認出来た。
しかし、 地表近くの相対湿度が高い条件の中に、 上空で成長した雪の結晶が降下して来ると、 結晶表面には微細な結露が発生し、最終的には多数の氷のツブツブが付着した雪として地表に落ちて来る。 それは考えようによっては小粒なダイヤモンドを散りばめた豪華な雪のペンダントとも見紛う物となり、 美しく感じる場合もある。
しかし背面照射光源だけで、 その様な雪を撮影した場合にはTop画像の様に透過光量の減少に依って明るい背景画像の中で雪は暗い色をした影絵の様な写真になってしまうのだ。
それでそんな雪を撮影する時には表面(カメラ側)から対象の雪を照らす光源も必要となるのです。 先日の記事で、ベスト画像として紹介した写真もそんな照明を組み合わせて撮影した物だったのです。
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背面+表面光源を使用しての撮影画像