USBケーブル・コネクタ解体
昨日の記事に引き続く内容だが、 どうやってモバイルバッテリー2個を含む外部電源回路を小さなサイズの収容Boxに押し込む事が出来たかの詳細を書きます。
チコちゃん風に説明すれば「同じ部品を使用して小型化出来たのは以前の物が隙間だらけの大きな箱だったから!」で片付く。 確かに [1]=>[2] への過程はそれだった。
しかし、今回の [2]=>[3] への小型化では3つの大きな変更を加える事によって実現できたのです。
1. 制御(電源)回路ユニットの小型化
2個のモバイルバッテリーを縦続接続して発生する10Vをカメラに供給する最終的に必要な8.2Vに降圧する制御回路。 従来はプリント基板に部品を組み込み、 最終的にはプラスチックケースに収容して使用していた。 今回はそのユニットの使用は止め、2個の電池を組み合わせた時に発生するデッドスペースに新規に製作した小さな制御回路を押し込む方法を採用した。
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小型化した制御ユニットの組み込み位置
そのデッドスペースは電池の形状が四角では無くて、この写真に書き加えた制御ユニットの組み込み位置を示す朱色の線で描いた様な形をしているために、2個の電池を組み合わせた時に自然発生するデッドスペースなのです。
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従前(7号機)の電源回路と
USBケーブル屈曲部のデッドスペース
2. USBコネクタおよびケーブルへの加修
モバイルバッテリー出力はUSBコネクターとなっているが、 市販品のUSBケーブルをちょん切って使用する方法ではケーブルの引き出し、 屈曲部分に結構なデッドスペースが必要となる。
そこで今回は市販品のUSBケーブルのコネクタ接続部を解体して電源ラインの2本だけを外部に取り出す様に加修した。
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USBケーブル・コネクタ部の保護モールド除去
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USBケーブル端末コネクタ解体
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USBケーブル・コネクタと解体した芯線の様子
3. 便利機能の削除
3-1 従前の収容Box内部には出力電圧をモニター出来るように小型の電圧計モジュールを組み込んで置いた。 今回それを削除した。
3-2 従前の制御回路には最終出力電圧を0.2Vステップで切り替えが出来る様にスイッチを組み込んであったが、 その切り替えスイッチを削除した。