アフガニスタン首都 カブールの空港大混乱

2021-08-17 10:21:29 | タナカ君的偏見

 今朝のTVニュースの画面はアフガニスタンの首都カブールの空港での大混乱の映像で溢れていた。 ガニ大統領率いる政権を支援しアフガニスタンに駐留していたアメリカ軍の撤退が決定し、 大使館員やアメリカ軍に通訳などの仕事で協力していた現地人のアメリカへの移送が始まったばかりの空港。 その空港にアフガニスタンを脱出する飛行機に乗せて貰おうと 一般人を含む大勢の人々が押し寄せて大混乱となったのだ。

 Top写真は旅客ターミナルの駐機場を離れて滑走路に向かう航空機を追いかける群衆を撮影した様だが、 機体にしがみついた人々の中には空に舞い上がった機体から落下して死亡した人も居たと伝えられている。 また別の映像には機体の入り口に接続されたボーディングブリッジの狭い階段を押し合いへし合いして登り、機体に入り込もうとする人々の映像もあった。

 それにしても米軍撤退が決定されてから、 地方都市を制圧し始めたタリバン勢力、 バイデンアメリカ大統領の(首都カブールはアメリカ軍が撤退しても大丈夫)との予測とは関係なく、 あっと言う間にほぼ無血で首都が陥落した。

 しかし「ガニ大統領をはじめ、 政権中枢に居た人々は各国から寄せられて居た支援金を懐にして隣国にさっさと逃げ出してしまっている」と報じられたのを聞くと、 「ガニ政権には カブールの防衛意欲なんて全く無かったのか?!」とただ唖然。

 21世紀初頭にオサマ・ビン・ラディンが主導するアルカイダのメンバーがニューヨークを出発した航空機をハイジャックし、 世界貿易センタービル2棟の超高層ビル上層部に突っ込み大惨事を引き起こした。 それをきっかけに米軍によるアフガニスタン侵攻、 オサマ・ビン・ラディンの殺害、 ヨーロッパの国も含めた米軍の20年間に及ぶアフガにスタン駐留。 「全て無駄な金を使ってご苦労さん・・・」 そう茶化し笑いするしか無い状態になってしまいました。

 それにしても戦いの最中に軍を撤退させる作業、 それは軍事作戦の中でも困難な作戦とされている。 そして歴史書などでも、しんがりを務める部隊の任務の困難さは良く知られているはずなのに、 今回のアメリカ軍を率いる司令官、 その最高位置にある大統領、 何故か甘い判断しちゃったようですね。
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