マグネット・ペグ
全長185mm 、 マグネット直径 26 mm
全長185mm 、 マグネット直径 26 mm
試料ステージは降雪を受け止めてカメラの視野中心直下に置く、 雪の結晶撮影で重要な役目を担います。 今日はその試料ステージの動きを操作する際の補助具「マグネット・ペグ」の製作について書きました。
「マグネット・ペグ」って何? :
これは僕の思いつきの造語です。 テントの張り綱を地面に固定する際に使用する「ペグ」 と 「マグネット」を組み合わせました。 その形状はTop写真を御覧下さい。 円盤形した強力なネオジム磁石をプラスチック板の先端にアルミ板とエポキシ接着剤を用いて固定した物です。
試料ステージを乗せる床下となる青色のプラスチック板の下側にブリキ板を張り付けました。 その鉄板にマグネット・ペグは磁力で吸着するため、 任意の位置にペグ が固定出来るのです。
何故ペグが必要か? :
降雪を受けて結晶撮影を行う場合、 雪の乗った試料ステージをカメラのレンズ直下の幅の狭い空間に差し込み、ステージを動かして 撮影対象の結晶がカメラの視野中心に来る様に操作しています。

しかし試料ステージ上の撮影対象物はカメラユニットの下に隠れてしまうために、 カメラのモニタ画面でしか見ることが出来ません。 撮影対象の結晶をカメラの視野中心にセットするために、 撮影対象となる結晶がステージ上のどこら辺にあるか? 知っておく必要があります。

ダミーの雪 S1, S2
試料ステージ開口部脇に記した数字はそのための座標です。 例えば 「S1の結晶は3列目に、 S2の結晶は4列目に在る」と分かるでしょう。

ガイドが有ると、まっすぐ奥に押し込むのが容易。
そして[ S2 ]の結晶をレンズ直下に置く際には3列目がレンズ直下に位置するようにステージを横方向に調整、 ついでステージ全体をまっすぐ奥行き方向に押し込んで行くのです。 その操作の際に「ガイドがあると試料ステージをまっすぐに押し込む操作が容易になる」と気づいたのが製作のキッカケです。

視野中心に捉えた雪の結晶の様子
撮影システムの視野サイズ 10.8 mm