背景画像・製作材料のテスト

2017-12-19 19:56:48 | 雪の結晶撮影
 背景画像はカラー画像を光を透過する素材の上に描けば出来上がる。 だからその実現方法は色々考えられる。 昔ならフィルムカメラにポジフィルムを装填して、 適当な画像を撮影して現像してもらう。 今ならカラー画像を透明フィルムにプリンターで印刷。 カラー印刷してある薄手のビニール袋を切り貼りして製作etc

 今日は以下の様な素材で試してみた。

0. ベース素材 透明プラスチック(食材容器)

1. マニキュア用塗料

2. カラー印刷されたビニール袋

3. マスキングテープ



青・赤の2色でカラー印刷されたビニール袋を
ハサミで切断してベース素材に貼り付けた画像


結果は1~3のどの素材でも背景画像として使える。
実現したい色合いの画像を表現するのにどの素材が適切か? 今後さらなる試行が必要。
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Fnボタン操作性改善@7号機

2017-12-18 09:56:17 | 雪の結晶撮影
OM-D EM-5に組み込まれているファンクションボタン [Fn1] に僕はプレビュー機能を割り当てて使用している。

 雪の撮影の際にはカメラの動作モードは”絞り優先”で使用している。 絞り優先モードでカメラを操作中、フォーカス合わせ操作等の際、 モニターに表示されるイメージは絞り開放状態で得られたイメージが表示されている。 その方がフォーカス合わせの精度が高まるため望ましい事ではある。 しかし背景画像を用いて雪の結晶の背景として適当なグラデーションカラーを得ようとする場合に、 指定絞り値と開放絞りでは背景画像の映り込みがモニター画面で全く異なったイメージとなる。 だから指定絞り値で得られるイメージの確認は必須となるのだ。


ファンクションボタン[Fn1]

 そこで僕はファンクションボタン [Fn1] にプレビュー機能を割り当て、そのボタンを押す事で、 即座に指定絞り状態で得られるイメージがモニターに表示される様にしている。

 以上の事は2年前の記事 「撮影装置・操作棒の追加」 でも書いた。 その時には割り箸を使ってファンクションボタンを押す様な方法を採用した。

 今回は操作性と可搬性に問題があった割り箸方式を改良した「Fnボタン操作板:Top写真」 なる物を組みむ改良を行った。


撮影装置上部から見た操作板設置状況


 今回の操作板にはボタンを押したままの状態を保持する工夫も付け加える。 それでボタンを押し続ける操作から開放された手は、 背景照射画像の位置の微調整などに専念出来ると言うものだ。
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電源&光源システム図

2017-12-17 17:40:33 | 雪の結晶撮影
 午前中は撮影装置のまとめ作業、 午後は囲碁対局に出掛ける日々が続いている。 そんな中、 撮影装置7号機はほぼまとまりを見せ始めた。 今日は7号機の電源・光源システム図なる資料を作っておいた。

 システムは大別すると2つになる。 寒冷な環境に設置して雪の結晶を撮影する撮影装置本体、 それから、 照明ランプとカメラ本体を駆動する電源系だ。 その電源系は寒冷な環境に置くと電池の発電能力が低下するから、 発泡スチロールで作られた箱に格納して内部には使い捨てカイロを入れて氷点下の気温にならないよう、 保温に気を使っています。

 電源系の電池は大容量の5V出力モバイルバッテリーを2個使用して、 照明光源のLEDドライブ回路には生の5Vを供給し、 カメラ本体(オリンパス社 OMD EM-5)の駆動用に8.2Vを作り出して供給している。 この8.2Vはそれほど厳密な電圧でなくてもカメラは動作するのを確認した上で、 5Vバッテリーを2個直列して出来た10Vをショットキーバリアダイオードを複数個通過させて生じる電圧降下を利用する形で8.2Vを発生させている。


 この写真はお盆の上に複数のRCAコネクタを組み込んだコネクタユニットならびに背面・表面照射ランプを載せて撮影したものです。 この様なコネクタユニットなる物をわざわざ作ったのは保温ボックスに出入りするケーブルの本数を必要最小限にしたかったからです。

 それと縁のあるお盆の上に撮影装置を載せて、 撮影すれば、 雪の結晶を採取する際に使用する細筆等の小物の置き場としても便利に使用出来るだろうと考えています。

 さあ、 これで本格的に7号機に依る雪の結晶撮影に出掛ける準備が出来上がりました。
  
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表面照射光源の役目

2017-12-16 22:17:37 | 雪の結晶撮影
背面照射光源だけで撮影したツブツブの付着した雪

 先日の草津温泉での雪の結晶撮影の主要な目的は背面照射光源として白色LEDを使用したユニットを使用して、 結晶の形状を際立たせた画像が撮影出来るか? を確認することだった。 そして透明度を保った結晶であれば、 黒い線で縁取られ、 形状がクッキリと判る画像として撮影出来ると確認出来た。 

 しかし、 地表近くの相対湿度が高い条件の中に、 上空で成長した雪の結晶が降下して来ると、 結晶表面には微細な結露が発生し、最終的には多数の氷のツブツブが付着した雪として地表に落ちて来る。 それは考えようによっては小粒なダイヤモンドを散りばめた豪華な雪のペンダントとも見紛う物となり、 美しく感じる場合もある。

 しかし背面照射光源だけで、 その様な雪を撮影した場合にはTop画像の様に透過光量の減少に依って明るい背景画像の中で雪は暗い色をした影絵の様な写真になってしまうのだ。

 それでそんな雪を撮影する時には表面(カメラ側)から対象の雪を照らす光源も必要となるのです。 先日の記事で、ベスト画像として紹介した写真もそんな照明を組み合わせて撮影した物だったのです。


背面+表面光源を使用しての撮影画像 
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背景光源・画像にマスキングテープ

2017-12-15 12:50:22 | 雪の結晶撮影
 駅前の銀行に年金のお金をおろしに行ったついでに事務用品的な品揃えのあるお店に入ってみた。 そこでフト目に入ったのが”マスキングテープ”だった。 色々なパターンが印刷された物や単色でカラーも様々な物があった。 手にとって材質などの表示を確認したら、和紙素材にアクリル系の接着剤が使用されている。 「おっ、これは充分に光を透過してくれるかも・・・」そして「背景画像に使えそう!!」と閃いた。

 そこで単色3種と淡い色の組み合わさったパターンが印刷された1本、 都合3本を試しに購入。

 帰宅後すぐに実験に取り掛かかりました。 使えそうです。 廃品のビニール袋漁りをしなくても済むかもしれません。 詳しい結果もう少し実験を進めてから書くつもり。
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背景光源などの実験結果

2017-12-14 10:32:25 | 雪の結晶撮影
 草津温泉で一昨日と昨日の降雪を利用して2つの実験を行って来た。 今日は主としてその実験結果を記すが、 撮影した雪の結晶の中でもベストと思う画像をTopに飾った。

[1] アルミ板を用いた雪の結晶採取方法

 適当なサイズ(150x200mm, 0.2t) のアルミ板を何枚か用意し、 それを降雪中の屋外に並べて置くのです。 独りで撮影するなら3枚もあれば充分だと思います。もし雪片を選び出して呉れる助手がいるなら枚数を増やすのも良いでしょう。


アルミ板の上に降り掛かった雪の様子


 1~2程度に雪が乗った時点で撮影に叶う雪の結晶を選びます。 3の状態では雪が重なりあってしまい一片の雪を掬うのは無理です。


今回の草津での雪の様子


 板の素材は他にプラスチック板も用意して実験に臨みましたが、 すぐにプラスチック板は使用しなくなりました。 アルミ板が良い理由は3つ、 

 1) 乗った雪片の形を識別しやすいこと。

 2) 静電気力による雪片の動きが抑制される。
     細筆の先で掬い取る際に静電気に依ると想われる
     変な反発・移動が生じる事が無く、
     掬い取りやすかった。

 3) 不要になったゴミクズの様な雪の除去の容易さ
     アルミ板を左手で摘んでぶら下げ、
     右指でアルミ板を弾くだけで、
     雪屑は一挙に離脱落下してクリーニング完了。

改良が必要な事。

1. 切断時のバリ

 アルミ板はハサミで所要のサイズに切断して用いたが、 縁に生じたバリが邪魔になる事があった。 一つは危険な事。 2つ目は目的の雪片を掬い取るのでは無くて、 細筆で押して板の縁から試料ステージ上に滑り落とす方法を採ろうとした場合、 バリがあるとそこでつっかえて止まってしまう。 無理に押すと結晶が壊れたり、 どこかに弾き飛ばすことになる。

対応策 : アルミ板の縁を折り返して曲面を設ける予定。

2. 設置台

 地面や雪面に直置きして用いた所、 背面側に結露が生じ、 それが更には凍結にまで至った。 これは撮影終了後の後片付けの際に時間が掛かる。

対応策 : 何か適当な物の上にアルミ板を載せるか
      空中に保持して、 状況が良くなるか次回試す。


 さて次の実験項目は背景画像表示ユニットを使用して本物の雪の撮影だ。 特に「結晶の形状が際立つ様に写り込んで呉れるか?」だ、 今回は2種類の背景画像を用い、 対角線長の異なる雪片を撮影してみた。 結果今迄よりも良好な黒い縁取りのある画像として写す事が出来たと思っている。


サイズ1mmの雪の様子


サイズ1mmの雪


サイズ2mmの雪


結晶の形が際立たない、過去に撮影した画像





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草津へ急遽出掛けて来た

2017-12-12 21:34:04 | 雪の結晶撮影
マイナス5℃以下への気温の低下と降雪確率50%の天気予報に期待して、急遽草津温泉へ出掛けて来た。 東京を出発したのはAM11:30で草津への到着はPM3:30。 路面には雪が全く無く、順調に走行出来ました。

長野原駅を過ぎて、草津への登り道に入ってから、道端に薄っすらと白い雪が現れて、車の車外温度計も0℃を切り始めた。 上空は青空と雲が見えていて、 降雪は期待薄だったが、天狗山スキー場脇に車を止めて「どうしたものか?」と考えつつ、撮影装置の中で絶対にマイナス温度を維持しなければならない試料ステージ等の外気温に依る冷却準備を始めたら、小さな雪が舞い始めた。

今回の撮影行の目的は2つ

ひとつは雪の一片の採取方法の実験。
二つ目は最近熱中していた背景光源を使用した場合、雪の結晶がどの様な絵として撮影出来るか?

結果は帰宅してから報告します。
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プラごみに視線

2017-12-11 12:21:49 | 雪の結晶撮影
 台所のプラゴミ、 スーパーや公共のペットボトル回収場、 そんな所に排出されたプラごみ。 そんな物に僕の視線が向けられるようになった。 理由はカラー印刷された透過性のあるプラスチック片を雪の結晶撮影に使う背景画像の材料として拾い集めては試してみるためだ。

 Top画像にはペットボトルに巻きつけられていたPEPSIコーラのロゴが印刷された帯、 そんな物を使って作った背景画像の幾つかを並べて撮影したものだ。

 そして、以下にプラスチック片の疑似雪片をそんな背景画像の中に置いて撮影した画像の幾つかを並べておいた。


 ’の’ 字の一部が背景


黄色と青色の背景


PEPSIのロゴ部分の一部が背景
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背景画像表示ユニット製作

2017-12-10 22:04:07 | 雪の結晶撮影
 背景画像表示ユニットを製作した。 光源は白色LED、背景画像はカラー印刷されたプラスチック袋を材料にしている。 

 LEDと画像との間隔をおよそ5cmで保持するための部材はペットボトルを利用した。 その様子はTopの様な物だ。


 LEDを点灯させた時の背景画像の様子
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モバイルバッテリーからLED取り出し

2017-12-09 22:08:03 | 雪の結晶撮影
 背面照射光源用のLEDをモバイル機器の充電に使用するバッテリーユニットから取り出して流用することにした。 理由はそのユニットに簡易ランプ光源として組み込まれていた白色LED光束パターンに魅力を感じたからだ。

 背面照射光源の実験にはフラッシュライトのヘッド部分を使っていたのだが、 光束の均一性を確認してみたら、 中央部に暗部が認められたのだ。 それに対してモバイルバッテリーに組み込まれている5ΦのLEDの発する光は素直な光束であったのです。


 光束の均一性比較
白い紙にそれぞれのランプの光を当てて見た


 同様なLEDを秋葉原に出かけて買って来るのが普通だろうが、 モバイルバッテリーユニットに組み込まれているLEDを取り外して使う事にした。 取り外しは分解方法が判らないので、 仕方無くバッテリーユニットの横腹にニッパーの刃先が入るサイズの小穴を明けて、 プリント基板に半田付けされているLEDのリード部分を切断して取り出した。

 バッテリーユニットに明けた角穴はプラスチックの薄板を両面テープを使って貼り付けて塞いで置いた。

 今日の午前中の作業はこれにて終了。 
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