大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

ミコアイサ滞在 11日目 2021.12.20

2021年12月20日 | Weblog
 今年もあとわずかになった。2021年10大ニュースの選択を始めている。いつもそうだが結構悩む。特に今年は大阪城公園初記録が5種も出た。
 この5種は当然選択されるが順位が難しい。それ以外の5種も多くの候補の中から種々の検討して悩んでいる。

 現時点で大阪城公園の記録種は、18目 45科 105属 178種となっている。しかし来年の秋には日本鳥類目録の改訂が予定されている。
 その中でリュウキュウサンショウクイが種として独立するといわれている。それ以外に大阪城公園での記録種で言えば、ツグミ、ハチジョウツグミやオジロビタキ、ニシオジロビタキなど話題になっている。

 30年ほど前、大阪城公園の記録を始めたころは、「大阪城公園の野鳥全種撮影」も目的の一つだったが今はほぼ諦めている。
 これから頑張っても20年、30年かかっても出来るか分からないレベル。努力だけならいくらでもするが、とうとう歳が問題になってきた。

 ざっと見てもムナグロ、クサシギ、 トラフズク、カラフトムジセッカ、イスカなどなど未撮影がたくさん残っている。私の歳ではもう追いつかない。

・オカヨシガモ 28羽 すべての堀
・ヨシガモ 2羽 内堀
・ヒドリガモ 92羽 すべての堀
・マガモ 10羽 内堀
・カルガモ 4羽 内堀
・ハシビロガモ 82羽 東外堀、西外堀、内堀、北外堀
・コガモ 19羽 南外堀、内堀、北外堀
・ホシハジロ 106羽 南外堀、西外堀、内堀、北外堀
・キンクロハジロ 81羽 すべての堀
・オオバン 62羽 すべての堀
・ミコアイサ 1羽 東外堀
・メジロガモ×ホシハジロ 1羽 西外堀
・カワウ 15羽 東外堀、西外堀
・カワセミ 1羽 東外堀
・アオバト 4羽 市民の森石の水場
・シロハラ 2羽 市民の森、西外堀
・ユリカモメ 19羽 東外堀、北外堀、市民の森上空旋回
・アオサギ 3 東外堀、北外堀
・ハクセキレイ 12羽 各所
・アオジ 3羽 音楽堂西側上、空堀
・メジロ 音楽堂西側上
・カイツブリ 3羽 南外堀
・ツグミ 3羽 西外堀
・ウグイス 3羽 音楽堂西側上、空堀、修道館裏
・ジョウビタキ 2羽 修道館裏、梅林
・ゴイサギ 1羽 北外堀
・セグロカモメ 1羽 第二寝屋川

■■シマアジ(2007.10.20~11.13 内堀)
 蓮如上人像の前は人通りが多い。特に早朝は犬の散歩やラジオ体操を終えた人たちが会話を交わしながら通る。
 内堀をのぞき込みシマアジを観察していると通りがかりの人からよく声を掛けられた。「シマアジ」と答えると不思議な顔をする。そこで「カモのシマアジ」だと説明するが、地味な姿に魚のような名前だと言って興味を示さない。
 確かに魚のシマアジの方がよく知られている。刺身や握り寿司にすると実にうまい。名の由来を調べてみると魚の方は、体の横の鮮やかな縞模様からとの説と島周辺でよく獲れるからとの説。
 カモの方は、シマはやや変わった種類につける接頭語で、アジはコガモの古名とのこと。コガモに似た変わった鳥という意味らしい。
 今回飛来したのは非繁殖羽の地味な個体で、コガモとよく似ていて素人には見分けが付かない。かろうじて一緒に飛び立つとコガモの羽が黒っぽく見えるのに対してシマアジは白さが目立つ。
 大阪城公園ではこれまでに157種の野鳥が記録されている。これは日本鳥類目録 (2000日本鳥学会改訂第6版)542種の30%近い数だ。大都市の中のわずか100haほどの公園で、これだけの野鳥が観察されることは特筆に価するだろう。
 これまでに多くの記録があるため、ここ数年は新たな種の飛来は少ない。ところが2007年は3種もの初記録種が飛来した。大変珍しい事である。
 その1羽がシマアジで、10月20日から11月13日まで25日間滞在した。春を前に今ごろは換羽が進行していると思われるが、通行人が驚くような、くっきりと白い眉を引いた美しい姿で再び飛来することがあるだろうか。
コメント
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