その昔のバス釣りでは,フィッシュフォーミュラはまるで犯罪扱いされた。
いわく「そこまでして釣りたいのか」などと,とにかく僕が居た釣り研究会でもしばしば言われた。バスプロガイドでも言われて,さすがにお客にそれはないだろうと反論したが「琵琶湖ではそんなことはいらない」なんて言っていたプロが,いまはフォーミュラ入りのワーム販売しているんだよ...。
1989年頃に始めて,当時はスミスの「キラーローション」だかなんだかで漬け込み開始。
河口湖で猛烈に釣れたのに,それでも周囲からは「ベトベトになるからダメ」などと散々な目に遭った。
その後,水郷でバス釣りを始めた1990年になると,村田さんの援護射撃があって,理解が深まった。
リアルクロー,フィッシュフォーミュラ・ゲームフィッシュⅡ,ゲーリーヤマモト・フォーミュラ,そしてバークレイにもフォーミュラがあった。
横利根川は卜杭というポイント。1992年当時誰も居なくて,野池のように杭が残っていてそこにスピナーベイトを通すと,絵に書いたようなヒットが続いたもの。
スピナーベイト,クランクベイト,バイブレーションで15匹ぐらい釣って,さらにワームで仕上げていく。とんでもない時代である。
そんな強烈な記憶が叩き込まれているので,いまの水郷というか横利根川には行く気すら起きない。
それでも,当時から効果のあった「パワーオイル」はいまでも使っている。とくに古いワームに使うと,ワームが溶け出して大変なことになるけれど。
スライダーワームの「赤」は,ジグヘッドフォールで真夏と真冬に効くカラーだったが,強烈な漬け込みをしていた。
そう。「パワーオイル」が出てから,手持ちでフォーミュラをもつことがなくなって便利になった。
その後,どんどんワームが変わっていく。バークレー・マルキュー,そしてケイテックにOSP。
ゲーリー製品以外,全部フォーミュラが入っているじゃないか
もっとも,僕はゲーリー製品を「豪グサ」こと「ストラット・レーシングフォーミュラ」で軽く漬けるようにしている。これは本当に軽く数滴でよい。
効果はしばしば出るが,ゲーリー製品は脆くなってしまうのが玉にキズ。
これだけの在庫があれば,あと数年は漬け込める。
しかし,肝心のフォーミュラって,どういうテストしているんだろう
バークレイの「パワーベイト」は,研究室でやっているはずだけどね。