昼休みに歩いていると,一見外車かと思うような佇まいに惹きつけられた。
それは梅雨の合間だった。昼休みに歩いていると,赤いコンパクトな「外車なのか」と思うような佇まいに引き寄せられた。
よく見ると,ナンバーがシングルである。この時点でスゴイ。1オーナーなのか
非常によく磨かれた個体に車名は「ブルーバード」と来た。
調べると「410」ブルーバードで,1967年まで生産されていたという。つまりは57年以上前のものがこうして生き残っているのだ。
なによりよいのが「大きくない」こと。そして,実用的でありながらカッコイイこと。三角窓なんてあれば,たしかに真夏でも風が入ってくるのでしのげたものである(幼少期の思い出にぼんやりある)。
アルミホイールじゃないのがいい。でも,塗装がかなり錆で浮いていた。
50年以上現役だったということは,18歳で購入されたとして70歳近くの方の持ち物だろうか。
真夏の暑さに耐えるべく,日焼け止めなどが常備されていたのが印象的だ。
そういえば,旧車に興味を持ち出したのは1990年頃。その当時でもこの世代は十分古いクルマだったが,いまは1980年代のクルマの「電子化」が故障修理に難儀する原因らしい。一方,このくらい古いと機構が単純なので整備士次第でなんとかなるとも聞く。
それにしても,コラムシフトや細いステアリングに時代を感じる一方,無駄な脚色のないよさを感じた。
外車がやたら多い神保町界隈だが,外車でも昔のカウンタックとか走ってないかなあ。