大学入学“新テスト”はどうなる? 数学でも必要とされるのは国語力!?
AERAらしい「アホ」な解説は読まなくてもよい。
「入試」に国語力(ではなく日本語の力)が必要なのは間違いない事実だ。
もっともわかりやすい例が運転免許の学科試験。自慢ではないが僕は仮免・100点満点で表彰を受けた。当然本番も一発で通った。そんな自分からすると「原付き学科」で数回も落ちた高校時代の同級生達はどうかしていたとしか思えない。
つまりそういうことである。
普段から「考えて」「論理的に」「記述し,口述している」と何も驚くべきところのない試験なのに,大騒ぎしすぎなのだ。たしかにSNS流行時代において短文でのやりとりしかなく,普段から「起承転結」を意識して書いたり・話したりしていないと対応が難しいということも背景にはあるだろうが。
ただし,「記述式」についてはすでに実施本部が公表しているように,「採点に課題がありずぎる」ことは明白である。
数学で記述式といっても,事実上単なる数式の羅列に過ぎないのだが,書けていないという結果が凄まじい。それ以上に問題なのは,採点に膨大な費用と時間がかかること。その割に正確に学力を測れないこと。
もうこの時点で「入試としては失格」である。「入試の公正担保」は,いうまでもなく「しっかり判別できる試験」が存在することから始まる。しかるに採点で膨大な手間がかかるようでは,使えない試験である。
それゆえの表題の予測になるのだ。
要は,いままでは「試行テスト」だったので,どのような結果になろうが構わない。結果として「記述式は見送る」にするのがもっとも妥当な選択だと思う。
問題の傾向が変わるのは構わない。そうした「傾向に左右される」のは間違いなく学力下位層であるから,そもそも入試において影響を与える存在にならない。
文科省の旗振りで,当初は「年に複数回実施」なんて意気込まれた試験も,結局年に1回実施になった経緯もある。したがって,僕の予測があながち的外れとはいえないと思うがいかがだろうか。