1号機は5年めに突入。3回めのオーバーホールをした。
次期ストラディックCI4+の発売はおそらくあるだろうが,現行品を超えるにはボディ素材に革命をもたらさない限り不可能だと思い知ることが多い。
はっきりいえば「むやみに軽量化されたリールを購入すると歪みなどで苦労することもある」ということだ。
CI4+,非常によく出来たカーボン素材ではあるが,マグネシウム・アルミニウムといった軽合金に「剛性」でかなう理屈がない。
しかしながら,たかがバス釣り。ましてや50UPをバンバン釣るわけでもない。引きこそ強烈なスモールマウスであるが,それでもローテーションして使ってきた。
16バンキッシュもある。機構的には絶好調なのに出番が少ないのは,あくまでカラーの問題。性能に大差ないなら,僕はカラーリング重視なのである。
セルフィッシュに持ち込み,ちょうど7日間で完了した。
オーバーホール前は「グワングワン」ゆがむような症状が出ていた。こうした調整はもちろんプロに任せるのが間違いない。
結論としては,「X-SHIP」にあたるベアリングをすべて交換(原価なので安価)し,さらにシムで微調整してくださった。
すると,あのシマノらしい「ヌルヌル感」が戻ってきた。かかった費用は税込み6000円近くだが,あと1年使うことを考えれば,出どころのわからない中古を買ったりするより割安だ。なにより購入したときから愛着あるリールである。
それにしても,こちらのプロもこちらのプロも恐るべき手作業の精度。やはり「芯出し」などの微調整を行っているらしい。素人の僕に「いつでも教えてあげますよ」なんて冗談を言ってくださる心遣いは,近くのベリー時代から,もう20年近くになる付き合いだからだろうか。
でも,継続使用するならマスターギア交換で復活するようである。2500HGSで185gという軽量さ・トラブルレス性能など,本当に名機種といえるストラディックCI4+。
2020年も始まったばかり。まだまだ活躍してもらうぜ