『へら鮒』『へら専科』『ルアーマガジン』『Basser』を毎月立ち読みしている。本屋さんには申し訳ないが,購入するほどの話題は年に一度あるかないかである。
共通していた話題が「ある釣り場が釣り禁止になりました」「でも,我々はマナーを守って清掃活動していきます」という論法。
バス釣りブームの1990年代中盤に,霞・北浦の漁港がほぼ全面釣り禁止になった記憶が思い出される。
結局,マナーだとかなんとかいっても「霞ヶ浦マップ」なんて本を出している雑誌社は,現地の人から疎まれているのではないか。
この辺り,メトロリバーでも似たような騒動があった。わかりやすくいえば「動画でポイント拡散」「関西から釣り人がきた」「結局動画は消えた」というもの。
釣り人として自慢したい気持ちは自分も同じだし,ポイント情報を現地で釣り人同士で隠すこともない。
しかし,ネットに拡散するとどうなるか? それは雑誌で「あの池は釣れる」と紹介している雑誌社と同じ行為ではないだろうか。
海釣りでもこんなことはあった。かつて三浦海岸で入れ食いになるほどの堤防があったが,数年で立入禁止になった。
どうやら,放流されていたマダイの稚魚が乱獲されていたらしい。
このように,現実の海も川も湖も,人間の管理なしでは成り立たない。放流なしでは,メトロリバーにヘラブナという似つかわしくない魚は居ない。
ところがメトロリバーには入漁券なるものがあり,ここで金銭問題は解決する。多くの釣り場が無料開放なのに対し,入漁料をしっかりとることが釣り場の持続性において非常に重要だ。
それにしても,ヘラブナ雑誌もバス釣り雑誌も「ポイント紹介」ばかりで面白くないような気がする。
メトロリバーにも前人未到の場所は全くない。あそこだけは行けないだろうと行ってみると,轍がしっかり出来ている。
一般の釣り場だと,ここにクルマのマナーも絡んでくるから面倒だろう。メトロリバーは駐車禁止なのでそもそもクルマで来る人がほとんど居ないが...。
とにかく,まあ今月の雑誌は「自分たちが散々ポイントつぶしておいて何を紳士気取りしているんだ」とツッコミたくなる,糸井重里・キムタクという「バス釣り勝手に盛り上げてそれだけの人」と同じくらい,罪深いものでもあるだろう。
とはいっても,立ち読みはしますよ(笑)。何しろネットの情報は目が疲れるしね...。