『池の水ぜんぶ抜く』伊藤隆行P「池には人を吸い寄せる力がある」
個人的に,いや,もっとも必要があるのは皇居の外堀。
具体的には市ヶ谷のお堀。
とにかく,2-3月でも臭い。間違いなくヘドロが堆積しているだろうし,水の循環がないことが最大要因。
かいぼりも,「池の水を浄化する」ぐらいなら気にならないが「外来種の駆除」となるとアホくさい。
そもそも,池というからには,とくに公園内の池は,在来も外来もへったくれもない「水たまり」。
そこをどうしようと持ち主の勝手である。
そこまではいい。
問題は,ここから「外来種の駆除」なるお題目をもらうこと・つけることである。
メトロリバーは,都市化の影響で50年ほど前に「死の川」になった。洗剤のアブクだらけで酷かった。
魚が釣れるようになったのは,40年ほど前である。それでも当時は臭かった。
自分の小学生時代の釣行記にしっかり「臭い」と書いてあるのである。
それが,たゆまぬ水質改善と,この際なんでもいいから魚を放流するという乱暴の極みともいえる事業により,もはやアユは全国区レベルの川になった。
メトロリバーの場合は,幸い好意的な漁協があるため,釣り人との問題はお金で解決できるし,市民との軋轢もない。
しかし,公園の池に漁業権があるわけもない。
都民としては,どうせやるなら「ゴミの不法投棄」撲滅を題目にして,皇居のお堀をなんとかしてほしい。
外来種だとかなんとか言っている連中のほとんどはヤマトゴイとノゴイの区別なんてできないだろうし,やるべき順序もお題目も怪しいと批判する。
まあ,所詮番組だけどね。