緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦スペシャル
TV欄を観ていたら放送していたので,最初の30分苦痛に耐えながら観ていた。
ダメダこりゃ。
4km以上ある水路のうち,わずか1.3kmだかの水を抜くという。片手落ちではないか。
抜かれた水を見ると,水たまりばかり。
そして自慢気に「これはブラックバスで...」とお決まりのセリフ。
台風でバスの魚影が薄くなったかもしれないメトロリバーに移植はできないけど,僕が料理人なら全部「美味しく頂きます」なのに。
おまけにアメリカナマズに対して「毒があります,胸鰭のトゲで刺します」と加藤英明は曰う。
いやいや,「刺す」んじゃなくて「刺さりやすい」でしょ。自分でも何度も釣っているからわかるけど。
肝心のゴミ拾いは,結局中央部に溜まった水たまりには残っていただろう。
僕としては,ショベルカーで一気に底さらいしてほしかったのに
まあ,人工水路なので偉そうに生態系は語ることが無意味。
生態系がないとはいわないが,生態系は人間を含めた環境。
1925年にバスが移入されて94年。
番組参加者に94歳のご老人は居なかっただろうし,本当に水郷がオカシクなったのは,常陸川水門締切による「霞・北浦淡水化」だと,僕は何度も横利根や付近の住民から聞いたものである。「あの水門ができる前は,横利根で泳いでいた」と,卜杭でおじいさんに毎週のように語られたのが懐かしい。
そうした歴史を踏まえることも,干拓水路という特殊例であることも語りが足りない。
依頼する行政も,もっとしっかりやらないと。
当初は観光船を通すための掃除だったはず。ならば,全区間でやらないと。思い切って,潮来前川まで掃除...なんて物理的にできないけど,水路だけでも全部掃除しないと。
荒唐無稽さを知るだけの番組である。そして「釣り人」結社の必要性を強く感じる。
釣りをする自由・釣り場を守る責務。メトロリバーはお手本になると思う。
とりあえず録画したので,正月休みにでもじっくりまた書きます。