今日(12/20)も釣りに行っていない。今日はこれから病院の父と日用品の交換をしてくるだけである(敗血症らしいが,コロナの影響で面会は出来ない)。それでも,母の年賀状印刷,父の仕事(85歳にして恐るべき技術の持ち主であると我が父でありながら誇りに思う)の請求書作成・見積もりチェック・振り込みなど,実務以外は何でもこなせるようになってしまった。
さて,ダイワの新技術として誇らしげに装飾された「ハイパードライブ」デザイン。
しかし,その実態はシマノの「マイクロモジュール」「インフィニティドライブ」の焼き直しに過ぎない。
シマノのテクノロジーに,ダイワのセールス性能が合わさった「21ジリオンSV-TW」等への評価は,「よいものを結合し,使いやすくする」という意味で評価している。
ダイワにしても「完全なモノマネ」でなく,そもそも真似ができない「精密冷間鍛造ギア」に着手せず(できず),従来のマシンカット技術を磨き上げていることに,僕は尊敬すらしている。
こうして,日本の二大メーカーがしのぎを削れば削るほど,消費者には「より使いやすいもの」が提供される。
自動車でいえば,スバルが「アイサイト」を立ち上げて安全技術が大幅に向上し,そこから5年もしないで,軽商用車ならずとも,ついにホンダの6MTのN-ONEにも安全技術が搭載されるようになった。
やはり日本は技術立国。
日本にずっといると意識できないが,少しでも海外の事情を想像したらわかる話である。ただし,戦前から「技術だけに溺れる国」とも言えるのが日本。先進技術ばかりを追って「歴史」を刻まない。クルマの骨格がしばしば変わってしまうのは総合的には「よいこと」だが,長くクルマに乗ろうという向きには,厳しい時代となった。
2020年時点でシマノ「マイクロモジュール」は,ダイワ「ハイパードライブ」追従を見透かしたかのように,この写真をカタログで使っている。ああ,ベアリングでピニオンギア2点支持ですよと,そんなもん余裕ですよと
それでも,ダイワとシマノに拮抗できるメーカーは今後も現れないだろう。竿,リール,服,その他用品。釣りは非常に壮大であり,スケールが大きい。魚はタナゴからブルーマーリンまで。0.1号のラインから20号のラインがある。
クルマでは,軽自動車からダンプカーまで,一貫生産しているメーカーなどない。同様に,家電業界でいえば日立・パナソニックなどは,やはり総合メーカーとして今後も信頼が大きく崩れることはないだろう。
そんなわけで,やっぱりのダイワ・シマノだが,総合メーカーを目指すというどこかのメーカーはどうするんだろう 何しろ「あのベイトリール」,持っている人を一度も見たことがないだけに...。メトロリバーの人々に伺うと「あれは,ないよね...」と冷静な判断ばかりである。