Basserが『ロッド&リール』になった記念号。違うか。
この表紙をみたときに衝動買いした。それは速報した。普段,めんどくさいから速報などしないのに。そのぐらいこの号は「イケテル」。
『Basser』はいうまでもなくバスフィシング専門誌。最古参の「ちゃんとした」路線....だった。
この特集,いうまでもなく僕ら世代に訴求しているのだろう。バス釣りブームを知り,その後の外来魚指定を知り,そういう世代である。
一番イケテイルのは次の記事だ。
わが青春のケンクラフト,ですか。スゲエ。
この方の熱量たるや常人ではない
要約すれば,上州屋が始めたブランドがケンクラフト。ケンクラフトといえばパクリ。パチモン。なにより怪しいケン・スズキ。
しかし,この方にとってはどれもが「ネタ」だという。信じられないが,本当に僕と同世代のようだ。
僕はラッキーストライクのワームは普通に買っていた。安くなったギドバグに感謝したもの。
この記事でも書かれているが,ラッキーストライクやアングラーズチョイスという,当時最先端のルアーメーカーの販売権がケンクラフトに移譲(複雑な経緯はT-REXさんが知っているような気がします)された。
その結果,バス釣りブームもあって,全国どこの上州屋にもギドバグが安売りしている状況になった。
バス釣りブームの頃,具体的には1995年頃は,水郷で普通に釣っていた時代。横利根だけで1日30本がアタリマエの時代。ベイト1本でどこまでやれるか,という究極のオカッパリを友人と目指していた。
だから,(小馬鹿にしているので;たぶん当時の常識)ケンクラフトの製品は1個も買わなかったが,ワームは買っていた。だって,もともとの性能がよいからね。
しかし。この方はそうでなかった。リニージクワイエットなどなど,誠に信じられない収集だ。愛が溢れている。
僕も在庫から当時の記憶を辿ろう。
そういえば,最近会社で「紙媒体など時代遅れ」という他部署の部長がいた。まさにこうして四半世紀以上前の雑誌がここにあるのにだ。
デジタルが永遠だとか,バックアップはすべてPDFとか,紙の歴史を知らないアホ部長に思い切り反論して(いつもの悪い癖),結局紙媒体が必要,なんて話があった(そんなわけで,2月最終週は鬼のように反論したり,準備したりだった)。
閑話休題。
なんとか1995年のケンクラフトの広告を見つけた。
フェニックスがTIFAから扱いが変わって,たぶん誰も買わなくなった(笑)。
フェニックスというロッドは,当時とてつもなく高価だった。5万円オーバーの竿なぞ普通。2~3万円台で国産ロッドの一流品が買える時代だったから,僕は最初から意識していないメーカーだったけど,フェニックスの中古価格がここから一気に暴落していったのはよく覚えている...。
上州屋グループはJBCCを応援...してたんですか。違うだろ。
そして,ケン・スズキといえば『千夜釣行』。金曜日の22時30分からなので,当時鬼のような残業(毎日13時間ぐらい仕事をしていたが若かった)だった僕も毎週観ていた。
毎週観ていたが,何一つ参考にならない(笑)。モノマネのネタで釣友とはいつもこんなやりとりだった。
「君に,これをあげよう」
「今回のヒットルアーは,アングラーズチョイス・ママスプリットテイルビーバー4インチ....」
「ケン,フィッシュオン」
完全に馬鹿にしていた。無理もない,JBとWBSがすでにバスプロ組織として存在していたわけで,上州屋のJBCCはありえない,というほどに馬鹿にしていたのは僕だけはないだろう。
JBCCトーナメントは,しばしばオカッパリ部門がボート部門より好成績を出すことでも有名だった。同時に,北浦ばかりで開催するので,北浦がメジャーになりすぎて,仲間とは「北浦,もう行かないよね」で終わりである。霞本湖も普通に釣れていたから,まあ,そういう時代ですよ。
とにかくそんなわけで,今回の『Basser』は「中古エグリの旅」などなど,もはやかつての『ロッド&リール』のようにコアな特集ばかり。
このまま『ロッド&リール』路線を突っ走ってほしいが,そこはつり人社。こんな企画はもうないだろうと思って,雑誌を購入したのだった。