現在、資料館として使われている 「 旧木型場 」
三菱の創業者 「 岩崎弥太郎 」 の像
天井のレールは当時のまま
トラス式の小屋組
旧木型場は、1898(明治31)年に、
鋳物工場に併設する「木型場」として建設されたもので、
長崎造船所に現存する最も古い建物です。
この建物は、屋根を支える小屋組みのトラスが特徴的な二階建煉瓦造りで、
明治30年代に建造された現存する木型場としては国内で最大規模です。
木造のクイーンポストトラスの小屋組み、屋根は切妻造桟瓦葺で、
一階中央部は木製の柱で支えられています。
また、1915(大正4)年の増築部分の小屋組みは、鉄骨造りのフィンクトラスです。
長崎県長崎市 三菱長崎造船所関連施設
この建物は、長崎造船所が日本の近代化に果たした役割を永く後世に残そうと、
1985(昭和60)年に史料館として改装されました。
1945(昭和20)年8月の空襲に於ける至近弾や原子爆弾の爆風にも耐えて、
風雪に磨かれた赤煉瓦は、日本の近代工業の黎明期に於ける
長崎造船所の華やかな門出を偲ばせます。
館内には、1857年(安政4)年に長崎造船所の前身の
長崎鎔鉄所建設が着手されたときから現在までの
長崎造船所の歴史を物語る約900点の史料を展示しています。