

石穴の奥にある遺体を置く部分 ( 屍床 )




横穴墓入口の縁部分には赤などで円文様が描かれている

染みのように赤の円文などが装飾されている




熊本県玉名市の繁根木川右岸には、
灰石と呼ばれる阿蘇溶結凝灰岩の崖面が多くあり、
その崖面250メートルほどの範囲にわたって横穴墓が造られている。
これらは古墳時代後半に造られた墓地で、
遺体を置く部分 ( 屍床 ) が多いもので一つの横穴墓につき
3ケ所設けられている。
石貫ナギノ横穴群の横穴墓入口の縁部分には、
赤などで文様が描かれており、
内部には屋根形の浮き彫りや太刀のレリーフなど、
多様な装飾が施されているものもある。
特に6号墓と8号墓の飾縁は赤の円文などで鮮やかに装飾されており、
横穴墓としての規模も大きく玉名市が全国に誇る装飾ある横穴墓である。