先日、京都の亀岡や園部を散策に行ってきました。
最初に行ったのは亀岡の湯の花温泉近くにある河阿神社です。
本当はここに来る予定では無かったのですが、道を彷徨っているうちに着いてしまいました。
唐破風がなかなか立派!
由緒書きを見るとかなり古い社のようですが、式内社では無いようです。
式内社というわけでもない神社はそれこそ山ほどあるので、いつもならチョッと参拝して終わりなのですが、境内に面白い案内板があったので、つい長居をしてしまいました。
興味を惹かれたのが↑の写真!
む~かし、昔、河阿神社の鎮守の森に大きなヒヒが住みついたそうな・・・
ヒヒは乱暴狼藉したい放題だったのですが、村人達には為す術も無く、ヒヒを神の化身と恐れ崇めるしかありませんでした。
しだいに村は荒れ果てて、生活にも困るようになりました。
ある時、村の長がヒヒのところへお願いに行きました。
「どうにか大人しくしてくれないか?」
するとヒヒは言いました。
「それならば、俺が矢を立てた家の娘をよこせ!そうすれば森で大人しくしておいてやろう!」
そうして娘のいる村人の家の屋根にヒヒが白羽の矢を立てると、ヒヒを恐れる村人達は神のお告げと白装束を着せた娘を長持ちに入れ、人身御供として本殿前の石の上に置くようになったのだそうだ。
長年に渡り人身御供を続けていたのだが、ある年のこと、屋根に矢を立てられた家の娘がどうしても嫌だと逃げ出してしまった。
「こりゃ大変だ!」
村人達は追いかけて、村のはずれの峠で逃げた娘を見つけ、追い詰める。
「たすけてぇ~!」
娘は叫びながら逃げた!
その時!突然!一人の武将が立ち塞がった!
「おい!お前ら!一人の娘によってたかって何事だ!許さぬぞ!」
困った村人達は武将にヒヒのことを話した。
話を聞いた武将は少し考えたあと村人達に言った。
「ならばワシがヒヒを退治してやろう!」
武将は村人達と村に行くと、娘に成りすまして長持ちに入ることにした。
村人達は武将が入った長持ちを神社に運び、いつもの様に石の上に置いて帰った。
やがて真夜中になり、武将が長持ちの中で、まだ来ぬか?まだ来ぬか?とはやる気持ちを抑えながらジッとしていると、ウォー!ウォー!と今までに聴いたことの無い唸り声が聞こえてきた。
シュゥ~、シュゥ~と荒い息遣いをしたヒヒは長持ちの所まで来ると蓋を放り投げるように一気に開けた!
中で息を殺していた武将は蓋が開いた瞬間!ヒヒの首を落とそうと太刀を力一杯に振り払った!
本来なら人間の速さで立ち向かえる相手ではない。
しかし、今まで村人を自分の思うがままに扱ってきたヒヒには油断があった・・・その油断がヒヒの動きをほんの一瞬!遅らせた。
ヒヒは蓋を投げた瞬間にキラッと光るものに気付き、後ろに跳んだのだが、首に致命傷を負ったのである。
血の流れる首を押さえながらもヒヒはまだ武将に立ち向かったのだが、飛び掛る足を斬られ、掴み掛ける利き腕を斬られて、ついに息絶えた。
そうして村が平和になったということである。
以上、河阿神社の案内書きを元に最初は昔話風に、中盤はコミカル時代劇風に、後半はバイオレンス風にしてみました。
どこかで聞いたことがある様な話なので調べてみると岩見重太郎のヒヒ退治伝説として各地にあるそうです。
最初に行ったのは亀岡の湯の花温泉近くにある河阿神社です。
本当はここに来る予定では無かったのですが、道を彷徨っているうちに着いてしまいました。
唐破風がなかなか立派!
由緒書きを見るとかなり古い社のようですが、式内社では無いようです。
式内社というわけでもない神社はそれこそ山ほどあるので、いつもならチョッと参拝して終わりなのですが、境内に面白い案内板があったので、つい長居をしてしまいました。
興味を惹かれたのが↑の写真!
む~かし、昔、河阿神社の鎮守の森に大きなヒヒが住みついたそうな・・・
ヒヒは乱暴狼藉したい放題だったのですが、村人達には為す術も無く、ヒヒを神の化身と恐れ崇めるしかありませんでした。
しだいに村は荒れ果てて、生活にも困るようになりました。
ある時、村の長がヒヒのところへお願いに行きました。
「どうにか大人しくしてくれないか?」
するとヒヒは言いました。
「それならば、俺が矢を立てた家の娘をよこせ!そうすれば森で大人しくしておいてやろう!」
そうして娘のいる村人の家の屋根にヒヒが白羽の矢を立てると、ヒヒを恐れる村人達は神のお告げと白装束を着せた娘を長持ちに入れ、人身御供として本殿前の石の上に置くようになったのだそうだ。
長年に渡り人身御供を続けていたのだが、ある年のこと、屋根に矢を立てられた家の娘がどうしても嫌だと逃げ出してしまった。
「こりゃ大変だ!」
村人達は追いかけて、村のはずれの峠で逃げた娘を見つけ、追い詰める。
「たすけてぇ~!」
娘は叫びながら逃げた!
その時!突然!一人の武将が立ち塞がった!
「おい!お前ら!一人の娘によってたかって何事だ!許さぬぞ!」
困った村人達は武将にヒヒのことを話した。
話を聞いた武将は少し考えたあと村人達に言った。
「ならばワシがヒヒを退治してやろう!」
武将は村人達と村に行くと、娘に成りすまして長持ちに入ることにした。
村人達は武将が入った長持ちを神社に運び、いつもの様に石の上に置いて帰った。
やがて真夜中になり、武将が長持ちの中で、まだ来ぬか?まだ来ぬか?とはやる気持ちを抑えながらジッとしていると、ウォー!ウォー!と今までに聴いたことの無い唸り声が聞こえてきた。
シュゥ~、シュゥ~と荒い息遣いをしたヒヒは長持ちの所まで来ると蓋を放り投げるように一気に開けた!
中で息を殺していた武将は蓋が開いた瞬間!ヒヒの首を落とそうと太刀を力一杯に振り払った!
本来なら人間の速さで立ち向かえる相手ではない。
しかし、今まで村人を自分の思うがままに扱ってきたヒヒには油断があった・・・その油断がヒヒの動きをほんの一瞬!遅らせた。
ヒヒは蓋を投げた瞬間にキラッと光るものに気付き、後ろに跳んだのだが、首に致命傷を負ったのである。
血の流れる首を押さえながらもヒヒはまだ武将に立ち向かったのだが、飛び掛る足を斬られ、掴み掛ける利き腕を斬られて、ついに息絶えた。
そうして村が平和になったということである。
以上、河阿神社の案内書きを元に最初は昔話風に、中盤はコミカル時代劇風に、後半はバイオレンス風にしてみました。
どこかで聞いたことがある様な話なので調べてみると岩見重太郎のヒヒ退治伝説として各地にあるそうです。
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