「やれやれ、やっと寝付いたわ。」
ヒナを2羽かかえて忙しいお母さん。ヒナといっしょにお昼寝タイムです。(お父さんは巣の外で見張りに立っています。)
エディンバラ動物園にはジェンツーがたくさんいます。この写真は3年前のものですが、その時は産卵数が100個を軽く突破していたと思います。
その後、プールの大規模改修をしたときに、他園に分譲して3分の2くらいに数を減らしました。
それでも、今年用意されていた巣台は31個。ずらりと並んで壮観です。
この記事を書いている時点で、エディンバラ動物園公式サイトのペンギンカメラには、その様子が映されています。もうほとんどの巣でヒナは巣立ちしてしまいましたけど。
面白いのは、巣の配置図に番号を入れた図がカメラ映像の下に置いてあること。これは、フェイスブックなどでの記述で参照するのに便利なだけではありません。
見ている人に、「ライブ映像内でペンギンの異常に気づいた場合、飼育員の姿が見当たらなければ、メールで知らせて」もらうためにも役立つのです。
ただし、「繁殖期間中は親やヒナが巣の側でべったりとなって寝ていることがあります」から早とちりしないようにしなくちゃ。そして、緊急の場合以外は、ペンギンメールにアクセスしてはいけません。
「おかあちゃん?」 「ここにおるで。」
お母さんの居場所を確かめるように振り向くヒナちゃん。
前回のヒナよりもかなり小さいです。このくらいの「中ヒナ」は、コワカワイイのではなくて、カワイイです。
懐かしい上野動物園ペンギンプール避暑室での光景です。
なお、右側の成鳥オスは、よそのおじさんです。
ぴよぴよですぅ~。
ほんとうにぴよぴよのヒナなんですが。長くて鋭いクチバシ、これまた鋭い目つき。かなりコワイかも。
そんなコワカワイイのが、キングペンギンのヒナの魅力ですね。
「おかあちゃん、この白いのめちゃええわ~。」
タワシかモップのような茶色い塊は、ご存じキングのヒナちゃん。雪山に寝転んで気持ちよさそうです。
このもこもこ羽は長くて、しかもびっしりと立っているので、分厚い断熱層になります。なので、ヒナの羽に積もった雪はなかなかとけません。
おなかの側は体重で羽がプレスされちゃっているはずですが、それでもヒナにとっては「ひんやり気持ちいい」くらいでしょう。
ペンギンのヒナといえば、やっぱりエンペラーですかね。
カゴでお休み中のエンペラーひなちゃん、頭をタオルの中に突っ込んでいます。
こうすると親のハラに隠れているみたいで落ち着くのでしょう。
もそもそと潜り込めるような、タオル製トンネルみたいなものを置いてあげると、安心できていいんじゃないかと思います。
ところで、これまでに出したエンペラーひな写真、おなじみの白黒いお顔が見えておりませんでした。それは、この頃のヒナは、ほとんど眠ってばかりだから。
彼らの「仕事」とは、食べて寝てフンして、丈夫に大きくなること。だから、頭隠しのヒナちゃん、いい仕事してるところなんです。
勝手乍ら次は7月14日とさせていただきます。
こんにちは~。よろしくね。
にっこり笑っているように見えるこのヒナちゃん。あのツンツン頭に目つき鋭いイワトビのコドモだとは、ちょっと意外な感じ。
目の周りとフリッパー、すでに幼綿羽が抜け始めています。
人工育雛ならではの、純白のハラ。親が育てていると、ヨゴレ放題になってしまいます。
ばったりと伏してお休み中のヒナちゃん。さて、誰でしょう。
色は似てますが、キングヒナではありません。アデリーのヒナちゃんです。
アデリー、ヒゲ、ジェンツーはご親戚ですが、ヒナの姿はそれぞれに全く違います。
特に、アデリーだけ全身黒っぽい茶色で、グレー系のヒゲおよびジェンツーとは大きく異なります。
アデリーのヒナちゃんは背中側もハラ側も同じ色なので、もし仰向けに寝転がっていても、そうとはわからないかも。だけど、そんなふうに寝ることはないので、大丈夫。
ペンギンだけでなく、鳥が背中を下にして寝転がることって、あるのでしょうか。
起き上がりました。フリッパーが長くなっているのがよくわかります。
全身もこもこだけど、顔の羽だけ短くてビロードふうの質感。
おちょぼ口とピンク足で、キングヒナとの区別ができます。
ねむねむ~。
また出ました、エンペラーのヒナちゃん。前回のキングヒナと同じようなかっこうでお昼寝中です。
孵化してしばらくの間は、フリッパーがとても小さいです。なるべく体温を逃がさないようになっているのでしょうか。
それに比べて、おしりと脚(太ももとスネ)はとても大きいです。だから、モコモコおしりで愛らしい。実用上は、筋肉と脂肪をため込んでいるのではないかと思います。
それにしても当然ながらヒナはカワイイものです。次回から、お尻に関係なく、ヒナ写真を出していくことにいたします。
く~く~す~す~。
まるくなってお昼寝中のヒナちゃんは、だれでしょう。
キングのヒナちゃんです。22日齢。細くてちっちゃなフリッパー、大きなモコモコお尻が愛らしいですね。
体重は1キロ台だと思います。こんなに小さなヒナが、前回写真のようなどっしりとしたペンギンになるの、何度見ても不思議です。
雪の上は心地よいぞ。その方らも試してみるがよい。
海遊館のパレード王、待機場で人工雪のデコボコに立派なハラが見事にフィットしております。
でも、こんなふうに寝転がっていると、かなりの確率で
あ~、だいぶすり減ってまんな~。
誰かがシッポを調べに来ます。
お~ほっほっ、わたくしが誰か、わかるかしら?
長い尾羽、チラリと見える黄色いあんよ、霜降り模様の黒い背中。温順のお嬢様でございましょう。
ノルウェー、ベルゲン水族館のジェンツー。奥に見える「ヘアバンド」の小さい個体は、亜成鳥かもしれませんね。
ジェンツーの頭部から背中は黒いですが、こんなふうに細かい白斑点が見えることがあります。
もしかしたら、全体にすり切れたのかも? ジェンツーの黒い羽は、先端部だけ黒くて、その下は白いです。
これでい~でちゅか~?
もこもこのカワイイおしり姿を見せてくれるエンペラーヒナ。
24日齢、体重は2キロ弱で、孵化したときの6倍くらいになりました。
タオルの下には蓄冷材が仕込んであります。
南極の天然モノの場合はまだスッポリと親のハラの下に入って暖かくしているころですが、ここはそれほど寒くはないので、ちょっと冷やすくらいでちょうどいいようです。
なお、タオルについている赤いシミは、フン。特製ベビーフードに入っているオキアミの色がつくのです。血ではありませんのでご安心を。
まさか、ペンギンやとは思われんやろ。
大きな丸石に化けているのは、京都水族館のケープ若鳥。お尻から見たところです。
ハムケツがあるなら、ペケツがあってもいいじゃないか。そう思って出したんですが。あんまりかわいくない、ですかね~。